Dreamcatcher



DREAMCATCHER

不可思議な紋様が広がる、ここはどこ

Oval/Mango
CIDM 1118/524 311-2 (フランス盤)

# 1In a Ocean of Joy(4:05)<4:05>
# 2Seventh Heaven(3:50)<3:49>
# 3Ice(4:26)<4:25>
# 4The Second Day(5:00)<4:59>
# 5This is the Time(3:25)<3:25>
# 6Falling With You(4:38)<4:38>
# 7Call of the Wild(3:24)<3:24>
# 8Love is a Friend(4:43)<4:43>
# 9Heat and Dust(5:54)<5:55>
#10Life(5:04)<5:03>
#11? (無音トラック)<3:00>
#12? (#1~#10のRemix?)<5:59>
Miriam Stockley:Vocal (#1, #10)
Mieko Shimizu:Vocal (#2, #10)
Ashley Maher:Vocal (#2, #5, #10)
Andrea Blythe:Vocal (#3, #6)
Nikki Racklin:Vocal (#3)
Justin Adams:Guitar (#3)
Marie Louise Allard:Vocal (#4)
Peter Daniel:Vocal (#5, #9), Dulcimer (#5)
Dominic Clarke:Vocal (#5)
Pat Clarke:Harmonica (#5, #9), Vocal (#9)
Wasis Diop:Vocal (#6)
Andy Price:Synth Guitar (#7)
Marilyn Middleton-Pollock:Vocal (#8)
Davinder Singh:Tabla (#8)
Dayne Cranenburgh:Bass (#9)
Martin Lappin:Guitar (#9)
Heart of Asia:Extract (#1, #6, #10)
The Zen Kiss by Sheila Chandra:Extract (#3)
New World Order: Journey 2:Extract (#4, #7, #8, #10)
Heart of Africa:Extract (#6)
Voices and Rythms of the South Seas:Extract (#8)
Bushfire:Extract (#10)
Sioux & Navaho American Dance:Extract (#10)

Created by David Lowe

Published by Oval Music Except:
#3 Oval Music/Moonsung Music;
#5 Oval Music/Lantern Music;
#6 Oval Music/Polygam Music Publishing Ltd

Inspired mixed and produced on the Malvern Hills, England

℗ 1997 Island Records Ltd, except #10: ℗ 1996 Island Records Ltd.

― 感想・その他 ―

 どうやらこのCD、David Lowe なる人物が仕掛け人らしいです。これだけずらっとアーティストの名前が並んでいて、しかも、1曲ごとに顔ぶれががらっと変わるということは、つまり、このアルバムはある種の「企画もの」であって、“Dreamcatcher” というのもこの企画につけられた名前と考えていいでしょう。
 上記のアーティストたちは、順不同で書いてあります。ライナーノーツには1曲ごとに参加している人やグループの名前が連ねてあるので、それを纏めました。Adiemusで一躍有名になった Miriam Stockley の名前も見られます。
 ただ、David Lowe さんのことや、このCDが出来るに至った経緯などは、一切 謎です(調べてません)。

 音楽は、説明するのが難しい不可思議なもので、サンプリングや電子楽器が確かに幅を利かせているのに、世界各地、とりわけ、アフリカや南太平洋の味付けがしっかりとなされています。女性ボーカルを中心に、とにかく色んな楽器や色んな音が出てきます。リズムボックスが それらを うまい具合に繋げていっています。
 ライナーノーツを見ると、Recorded in: Maisa Mara National Park, Kenya; South Africa; India; Thailand; Tibet; China; Mangaia, South Pacific; Mowajam, Australia;...... などとあります。随所に出てくる効果音は、本当にその場所に行って録音したもののようです。もしかしたら、効果音だけでなく土地の人の音楽の演奏も収録したのかも。
 上に書いたアーティストの他にも Cook Island Christian Church Choir など、コーラスやボーカルで参加している人たちがいます。
 そんなこんなで、電気・電子の力を借りて作り出された音が目立ち、いわゆる「ノリのいい」曲ばかりであるものの、出来上がった音楽にはかなり重厚さが感じられます。あなどれません。

 一つだけ書いておかなければいけないのが、やはり#10のことでしょう。なんと、曲の中で日本語が聞こえます。例によって 効果音としてサンプリング音声が使われているのですが、女性の声で散発的に「太陽の下で」とか「喜びがいっぱい」なんて喋っているのが分かります。“Mieko Shimizu” という名前がクレジットされているので、多分その人でしょう(ひょっとして有名な人ですか?)。
 欧米から見れば、「日本語」というのはアジアやアフリカ諸国の言葉と同様に、不思議な香りが漂うのかもしれません。

 一番最後の2つのトラックは、ライナーノーツ等には記述がありません。#11は完全な無音です。3分ちょうどという切りの良い長さから見て、意図的に挿入されたものと思われます。#12は、そこまでに収録されている10曲のあらゆるところからサンプリング音声を拾ってきたような構成のトラックです。ちょっと聴くと#1のリミックスのようですが、そう言いきれないようにも思います。

 なお、Published by の一番最後ですが、“Polygam”“Polygram” の誤植のような気もします。しかし、確証はないので印刷してあるそのままの記述にしました。


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written by tardy@k.email.ne.jp