徒歩・徒然

2002年4月下期


2002年4月16日(火)

咲きそろった桜が、雨で盛大に散っています。

見に行くんなら早く行かないと。


2002年4月17日(水)

例の魚のうたが(題名なんだっけ?)コンビニで流れてたんですよ。
あの店で「みんなで魚を食べよう」と言われて、どうすれば良いのか ちょっと考えた挙句に魚肉ソーセージを買って帰ります。

精一杯。


Tigers勝ちましたよ!
結局、千葉ロッテと仲良く開幕11連敗。


恥ずかしながら、扇千景が芸名であるのを初めて知りました。そう言われてみれば、何だか浮世離れした字面です。
宝塚出身とか「3時のあなた」の司会やってたとか、そんなの知らんよ。

(当然、公式文書には本名で署名されるわけで。最初に見たとき別人だと思った)


2002年4月18日(木)

夜、帰ってきて冷蔵庫の扉が うっすら開いているのを発見。
げ。これまさか朝からずっと開いてたんじゃ……


2002年4月19日(金)

金曜日の夜10時。所定の勤務を終えて、家路につきます。

道端の葉桜。
お酒が入って上機嫌の人たち。
どこかから大きなカラオケの音。
裏通りから声がすると思ったら携帯電話で話す人。
暗がりから水の音がすると思ったら……(以下、伏せ)

財布の中身は500円。
僕は帰って牛乳を飲みます。


2002年4月20日(土)

クルマを一年(12ヶ月)点検に持って行きました。さすが、一年ぐらいでは どこも何ともなりません。
「どこも悪いところはありません」と返されて一万円。高ぇ。どっか悪いトコがあったら もっとかかるんでしょうか。


発音は正しく(大橋巨泉)

お世辞にも綺麗な発音とは言えない英語を喋るあんたが何を言うか、っていう個人的感情はともかくとしまして、相変わらずこういう議論を始める輩が沢山いるのが、どうも日本の特色なんですね。
いいですか。カタカナ表記にしちまった時点で、すでに原語の発音からは遠くかけ離れたものになってんですよ。そういうものに対して、発音がおかしいとかアクセントがおかしいとかいう議論が どうして成立するんですか。「正しい発音」を本当に忠実に再現しようと思うなら、現地の言葉の発声方法で口から言葉を発するしか手は無いんですよ。我々が普通に日本語で喋ってる その端々に そんな外国語の発音を紛れこませてたら、喋りにくくて仕方ありません。

「オーガスタ」のアクセントが「オ」に来ようが「ガ」に来ようが意味は通じます。喋る人が喋りやすいように口から出せばそれでいいでしょう。“Augusta” の発音を忠実に日本語の発声方法で再現すること自体が無理なんだから。
どうせ書いたり言ったりするなら、真実に近づく努力をするのが、ジャーナリズムというものだろう。 って、それは責任を負わせすぎでしょう。現地の言葉での発音を(本気で)知りたいと思う人は、カタカナなんか当てにしないで現地語の音声を聞きますよ。それに、だったら「オーガスタ」とか「ニューヨーク」とか書かずに “Augusta”“New York” と書かなければ真実には近くならないでしょう。それを何故やらないか。その方が書いたり読んだりしやすいからです。

(現地の言葉にしても、方言があったりします。ハッキリ言ってしまえば個人個人で発音方法に差があるんですから、結局、どこまで行っても「正しい発音」なんかには辿り着けません。「多数の人に正しく聞こえる」という発音は あるのでしょうが)

欧米ではきちんと調べて、最も近い読み方をするのが常識になっているのだ。

そうですかね。1999年のウィンブルドンで、当時まだ無名だった Jelena Dokic がいきなり大活躍したとき、メディアも大会の審判団たちも、始めのうち [dóukik] と英語式に発音してましたよ。本人から要望があって3回戦くらいから読み方が改められたんでしたね、確か。
同列に並べるのは ちょっと違う気もしますが(事前にきちんと調べようがない)、僕自身もスウェーデンで “Tajima” を「タイマ」という感じで発音された経験があります。そういうもんでしょ。

横尾要も、カネイム・ヨクー(英語読み)でなく、カナメ・ヨコオと発音されているのに、何故日本人に出来ないのか。

これこそまさに、よくある「外国かぶれ」の人間の議論ですね。日本はダメだダメだって言うやつ。
向こうの人が “Kaname Yokoo” を発音する時にどうしてたか、今一度 冷静に思い出してごらんなさい。“na” と “ko” のところに不自然な強調があったでしょ。我々日本人が「コ」と「ナ」にアクセント置くような そんな発音しますか? “Ichiro Suzuki” は、結局 “I” と “zu” にアクセントが置かれた読み方されてるじゃないですか。我々が そんな読み方しますか? あなたが前半展開した「オーガスタ」や「ピネラ」の議論に則れば、彼らだって全然正しい発音はしてないわけですよ。そういうもんでしょ。

「外来語」は、その言葉にとって発音しやすいように化けちまうもんです。固有名詞だろうが一般名詞だろうが動詞だろうが形容詞だろうが、条件は同じです。どんな発音が「正しい」のか、それは輸入した側が(おそらくは長い期間の習慣によって)決めることです。現地語の発音は あくまで参考にされるだけ。


2002年4月21日(日)

これまで、携帯電話で喋りながらクルマを運転してる人を見かけるたびに「あぶねーからヤメロ!」と心の中で怒鳴ってきましたが、今日を境に止めることになると思います。世の中を甘く見ていました。

携帯で喋りながら運転するくらい可愛いもんです。携帯でメール打ちながら運転するのに比べたら。

姉ちゃん、真面目に危ないから止めてくれ。怖くて おちおち道も歩けん。


今話題の日本人カップル

目的地についての情報を得ることもせずに半年も海外旅行を続けていたというのは信じがたい話ですが、彼らを「国辱」とか「平和ボケ」とか非難するのは ちょっと待ってと言いたい。だって、彼らのような旅行者が平気な顔して訪れることが出来るってのが、本来あるべき正常な街の姿でしょう? 安全な日本で現地からのテレビ映像だけを頼りに何だかんだと口だけ達者な評論家連中よりも、彼らの方が よほど平和の大切さを鋭敏に語ってると思います。アホみたいだけど。

しかし、BBCも悪乗りしすぎ。


2002年4月22日(月)

社会人なりたての頃に撮った身分証の写真より 今の方が若いと言われた。
うそォ。

そりゃ多分あれですよ。ダウンジャケットをドライクリーニングに出したとき身分証ポケットに突っ込んだままだったんで、写真がおかしくなったんだ。


2002年4月23日(火)

もう日中暑いんですが、朝晩の気温がそれ程でもないおかげで空調は夏モードに出来ず。各セクションから苦言続出なるも、古い設備は簡単に温度調節が出来ません。


延長戦で10対5って、どういうこっちゃ。


2002年4月24日(水)

「ゴールデンウィーク暇してそう」とか言われる。

確かに どっか行ったりする予定も何もありません。
でも、それは遊ぶ相手が居ないからじゃない、休みが無いからです
(↑事実なのに、単なる強がりにしか聞こえない)

一月遅れで盛大に休み取るんだい。一人でだけど。


今度の27・28・29と3連休。その後は5月5日と6日の所定の休み以外は全部出勤です。
よーし。直近の3連休で どっかに行ってやる。


2002年4月25日(木)

あ、振込みしなきゃ。

とっぷり暮れた夜八時に急に思い出して銀行のATMへ。
今日気付いといて良かった。


2002年4月26日(金)

yo-oy氏から援護射撃を頂戴したので(巨泉は物凄い勢いで間違っている)、調子に乗って話を蒸し返します。そっとしておきたい所、申し訳ありませんが。
僕も巨泉レベルの英語を操ることは到底できませんが、少なくとも英語の発音の仕方は巨泉より上手です(たぶん)。だから、「発音」という話を持ち出されれば反応や反論は出来ますよ。

と言いつつ、今日の話は巨泉個人ではなく。(以下で、英語の発音記号には、一部 便宜的な書き方を用います)

ネットニュースを好んで読んでた頃から逆に気になってたんですが、カタカナ表記の外来語を 広く流通してる書き方から わざと外して書く人がいます。
「ニューズ」
「メイル」
「ホウムペイジ」などなど。(全部英語ですね)
今は、あちこちの個人ページで見かけると思います。
こういう書き方する人たちは、現地語(つまり英語)の発音に照らせば これが正しい書き方なのだ・向こうの発音に近い書き方なのだ と言いたいんでしょう。

しかし、news [nju:z] のおしまいを「ズ」と書くことそのものが すでに原語と違ってるのは明らかです(「ズ」は母音「ウ」を伴って発音されることが多い)。「メイル」や「ホウム」も然り。いくら頑張って「ー」の部分を「イ」や「ウ」に変えても、最後を「ル」「ム」と書く(以外に方法が無い)のが日本語です(実は、電子メールを使い始めた当初、僕もインターネット活用の先輩方に習って「メイル」という書き方をしてたんですが、最近になって やめました)。

もっと言えば、news [nju:z] の冒頭を「ニ」と書くのも違ってるのはご存知ですか? 日本語の「ナ」行の子音と 英語の [n] の音は ちょっと違うんです(考え方によっては かなり違います)
「タ」「テ」「ト」の子音と [t] も同様です。「ハ」「ヘ」「ホ」の子音と [h] も微妙に違ってますし、「ラ」行の子音が [r] とも [l] とも違うのは 良く知られたところでしょう。
突き詰めれば、「アイウエオ」と [aiueo] だって同じじゃない。こないだも書いたように、日本語の発声方法で現地語の発音を忠実に再現するなんて出来っこないんです。

つまり何が言いたいかと申しますと、「ニュース」を「ニューズ」に改めたからといって それが何なんだということです。どっちにしたって原語の発音からは かけ離れてます。五十歩百歩もいいトコです。「ニューズ」や「ホウムペイジ」と書くのを とめはしませんが、そうするのが「正しい」とか「原語の発音に近い」とか思ってやってるんだとしたら、それは大いなる勘違いなんだということ。

(2000年7月28日付けのyaboratoryも お読み下さい。僕は同感)

※偉そうに解説
日本語の「ナ」行の子音を発音するときは舌の先が上の前歯の裏側に接触しますが、英語の [n] では舌は歯に触れません。[t][d] も同様です。

日本語日本語と ひとまとめにして書いてしまってますが、便宜上のことです。今住んでる秋田近辺で喋られてる言葉をはじめ、各地の方言のことを考えてないわけじゃございませんので勘弁して下さい。一説には「秋田弁(つまり、秋田県内の方言)」だけで300ぐらい種類があるそうですから、いちいち気にしてたら ひらがなやカタカナすら使えなくなります。
英語についても、数々の訛りがあることは承知していますが、中途半端な知識しかないので それらには触れていません。


2002年4月27日(土)

朝6時です。
目論見どおり、これから出掛けます。
行き先は……クルマに訊きましょう。とりあえず南の方角に向かいます。


2002年4月29日(月・祝)

結局、流れ流れて、愛媛県まで行ってきました(冗談みたいですがホントです)。

はじめ、天気がいいから海でも見ながら走るか、とか思って国道7号を南下していましたが、新潟県に入った辺りで ふと「このクルマで一日にどれだけ走れるものなのだろうか」などと考えてしまったのが全てでした。そうだ、いっちょやってみるか。次の旅行の予行演習も兼ねて。

こうなったら もう止まらないのが僕です。
新潟西インターから北陸道に乗り込み、南へ走って米原ジャンクションで名神高速に出ました。京都と大阪の間で ちょっと渋滞に捕まりましたが、そのまま通り抜けて中国道へ。「そういえば、山陽道って ほとんど走ったこと無いよな」と、神戸ジャンクションから山陽道に。名神の混雑ぶりが嘘のように、すいすい流れます。
日が暮れて一時間ほどしたところで、一日目の行動を終えることにしました。岡山インターの先の吉備SAで休み。距離計は辛うじて1000kmを突破し、およそ1040kmでした。どうやら、わき目も振らずに高速道路を走るだけなら、僕の運転でも一日1000kmは行けそうなことが分かりました。最初の260kmほどが一般道だったこと、途中で渋滞に遭ったことなどを考慮に入れれば、1200kmぐらいは行けるのかも知れません。

さて二日目の朝、吉備SAにあった こんな看板を見てしまったのが始まりでした。

香川県まで37km

ちっとも知らなかったのですが、瀬戸大橋が目と鼻の先だったのでした。
時刻は朝の6時。こうなりゃ行くしかないでしょう。というわけで、瀬戸内海を一跨ぎ、一気に四国突入です。
翌日、秋田に戻らなければならないことを考えると、四国で そんなに長居が出来るわけでもありません。どこか行き先を一箇所決めて、まずそこに向かって、その後のことは時刻と相談しようと思いました。そこで、前々から行ってみたかった、愛媛県の西の端(つまりは四国の西端)に突き出している佐田岬を目指すことにしました。
そのまま松山道を西へ。四国は険しい地形が多いですね。自動車道も 距離が短い区間でも やたら高低差があります。片側一車線の区間もあったりして気を使います。
終点の大洲(おおず)からは一般道になります。国道197号へ行こうとして変な細い道に迷い込んだりしましたが、なんとか見付けて佐田岬半島へ。
この半島、地図で見ると細い陸地がチョンと突き出しているだけなので、なんてことない所だと思っていました。しかし、せいぜい1kmから5kmくらいの幅の陸地に400mを超える山があったりして、地形は甘くありません。道も、坂とカーブの連続です。特に、三崎(みさき)町から先の県道は、狭い所へ持ってきて 観光客の車が ひっきりなしに通るので、その辺の林道より大変です(所々に地元の人の家が建ってるのが またスゴい)。
突端の駐車場に着いたら灯台がさらに1kmほど先にあり、山道(←誇張に非ず)を歩かされました。

なんだかんだで佐田岬で昼近くまで過ごしてしまったので、徐々に秋田へ向けて戻り始めようと思い、来た道を逆に辿って行きました(時間があれば、もっとあちこち見て回りたかったのですが。次は四国最南端かな)。そっくりそのまま戻るのは面白くないので、徳島道を抜けて淡路島経由で本州へ渡ることにしました。

大鳴門橋から鳴門海峡を見ると、渦潮が あまり盛大には発生していないようだったので、見物に降りるのは止めました(橋の上に「路肩走行禁止」「駐停車全面禁止」と しつこく何度も書いてあったのには笑った)。勿体ないけど、淡路島は素通り、また今度。明石海峡大橋から本州へお帰りなさい。

なるべく この日のうちに距離を稼いでおこうと、山陽道・中国道・名神高速(大阪付近で また渋滞)・中央道と夜の9時まで突っ走り、長野県の駒ケ岳SAで一泊しました。この日も結局1000kmを突破。

さて今日ですが、中央・長野自動車道・上信越自動車道・北陸道・磐越道と通り、会津若松で一般道に下りて、米沢・山形・新庄と内陸経由で帰ってきました。最終的には3日で2900kmほど走りました。

距離はともかく、普段はケチって使わない高速道路を盛大に利用したので料金が……
往きの新潟西から大洲までが18300円。
瀬戸大橋を渡るのに4600円。
大洲から松山道・徳島道で徳島までが5100円。
淡路島を通り抜けて6050円。
神戸西から会津若松までが14650円。
給油は、やった順番に 4929円・4261円・4641円・4700円・4260円。だいたい 11km/lit. くらいで行けてるようです。上出来。
(……こんなの、独りでやるもんじゃないや。ハワイに2回行けるぞ)

せめて、高速の料金が半額ぐらいだったら良いのですが。道路行政をどこで間違ってしまったのでしょう。


旅行に出掛けるとき、財布に2000円しか無いような状態で出発してはいけません。


帰ってきて駐車場にクルマをとめ、家に帰ろうとしていると、右後輪のあたりから「シューーーーーーーーーー」と空気の抜けるような音が。

「え?」とビックリしてタイヤを見てみると、なんと、木ネジが グッサリ 刺さってるじゃありませんか。あまりにも見事。誰かがねじ込んだみたいに。
手で触って 少し角度を変えてやると 空気の漏れが止まるんですが、そのままにしておくわけにも行かないのでスペアタイヤと交換しました。疲れた体に余計な労働が強いられてしまいました。修理は後日。

まるで漫画ですよ、もう。
前に自転車で釘を踏んずけてパンクさせたこともあったっけかなぁ。間抜け。


2002年4月30日(火)

Hubble Space Telescope の機器類が、この程 更新されたそうです。

人が覗かない望遠鏡、その壮大な感じが好き。写真も不思議に綺麗ですしね。


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written by tardy@k.email.ne.jp