徒歩・徒然

2003年12月


2003年12月1日(月)

日曜日に、大英博物館展に行ってきました(正確な名前はリンク先を参照ください)。

ものすごい混雑で、中に入るまでに1時間20分かかるという有様。ロンドンに行って本当の大英博物館に行った方が良いような気がしました。
西洋と東洋と真ん中あたりと、所が違っても同じなのは、「細かい仕事の得意な人は 凄い」ということでした。


どんどん人が、死んで行きます。ちょっと社説を並べておきます。

朝日新聞
産経新聞
毎日新聞
読売新聞

一致した見解が出てこないのは、問題の複雑さ・困難さを象徴しているわけで、それはそれで良いと思います。

ただ ずっと気になっているのは、テロに対して物言う皆さんが、キチガイを相手にしているのを お忘れでは無いのかと いうことです。誤解の無いように断わっておきますと、イラクの人や イスラム教の人がキチガイだと言ってるわけではなく、テロなどという事件を起こす連中がキチガイだと言ってるんです。だって そうでしょう? 他人の命どころか 自分の命すら どうでも良いと思ってる。あのようなトチ狂った行動を起こすことが 世の中を良くするんだと信じてる。どう考えたってキチガイですよ、奴ら。百歩譲っても、まともな人間だとは思えない。そんなキチガイ相手に 常識の範囲内で何やったって無駄ですよ。命なんか どうでも良いと思ってる連中だから 武力で攻めるのは 全然 意味ないし、だからと言って 正常な話し合いが出来る相手でもない。これまでの歴史で行われてきた「戦い」とか「駆け引き」とかとは 全く違った方向から近付いて行かないと、とても解決できないでしょう。

必要なのは、あのキチガイ達の 違ってしまった気の部分を まともな状態に戻す方法です。何とか見付けられないものか。

……乱暴な物言いになってしまいましたが、つまりは それだけ、僕にとって ワケが分からんということなのです。何が望みですか、皆さん?


2003年12月2日(火)

牛乳パックの屋根の部分を見るたびに、これ考えた人はスゴい! とか一人で思うわけですが、最近になって、実は牛乳パックは “底の方もスゴい” ことに気付いたのであります。

あれは、接着剤の付いてるところを剥がしていくと一枚の四角い紙になるわけですが、実に巧みに折り畳んで貼り付けて、水も漏らさぬ形になってるわけですよ。いや、ホント、感心します。

と、なんで そんなことに気づいたかと言うと、「牛乳パックは切り開いて洗って回収ボックスへ持って来い」とか言われて、いちいち鋏なんか出して切るのが面倒くさくて 手で破いて開いてたからなんですね。

生活には どこかに新しいことを見つけなくちゃ。


2003年12月3日(水)

朝 出がけに、定期券が見当たらなくなって大騒ぎ(一人で)。あちこち探して遅刻しそうになったので、仕方なく そのまま家を出ました。

500円 損したー、とか思って帰ってきて、家中を ひっくり返してみたら、寝床の中にありました。

理由は訊かないで下さい。


今までで最大の素数 見っけ (The Great Internet Mersenne Prime Search)

220996011-1
だそうです。(2の 2千99万6千11乗 ひく 1)
ホントかどうか、どうやって確かめれば良いのやら。

サイトからは それを記したファイルもダウンロード出来るのですが、6MBのテキストファイルって……


2003年12月5日(金)

「寝坊して遅刻しそうになったんで自転車で来ました(電車でなく)
……やっぱり変だよなぁ。

家から職場まで35分。新記録。


2003年12月6日(土)

今日は職場まで1時間。

何せ 日によって 出勤時間も職場の場所すらも コロコロ変わるわけですからね。なかなか一定の成果を出すのは難しいのであります。今日 行く所は ちと 遠いし。

いや〜、なんぼなんでも 9分は無理だ(当たり前だ)。


Report: Matsui, Mets have a deal (MLB.com)

おい、どうするよ。公式サイトに載っちゃってるよ。いよいよ本当なんでしょうか。
(去年の中村クンみたいなことに ならんだろな)

今年は Shea Stadium で 全然 日本の人なんか見掛けませんでしたが、来年は騒がしくなるぞ。


2003年12月7日(日)

駅前の商店会が 小さな駐車場で小さな催しを開いている。
電車の窓から 広場に子供たちが集まっているのが見える。
環七が渋滞していない。

……そうか、今日は日曜日だ。


2003年12月8日(月)

現在、「あけぼの」で移動中です。

国境の長いトンネルに入る前に雪国であった。


2003年12月15日(月)

旧職場のお仲間と一緒にバンコク(とアユタヤー)へ遊びに行って、昨日 帰って来ました。これまでの海外旅行とは一味違った体験をした感じで、面白かったです。
不自然に日焼けしてます。今後 一年間は献血できないそうです。


ヘンな噂が立てられると困るので 一応 書いときますが、僕は あの店には 付き合いで入っただけです(もう、あの類の店には 二度と行きません。国を問わず。僕には無理だ)。

て言うか、お姉ちゃんの身の上話(故郷がカンボジアとの国境近くにある、とかいう話)を聞いて、「純粋に楽しむ」なんて気持ちが失せたんですよ。好色の男性たちが彼女ら(彼ら?)の懐を満たしているわけで、それも広い意味での「途上国援助」なのかも知れませんけど、あんな店でのあんな仕事に身を落とさなきゃいけない彼女ら(彼ら?)が 惨めで惨めで……もっと他の 身になる仕事なんか、やりたくても無いんでしょう。

何だかんだ言っても、日本は恵まれてるんですよ。文句ばっかり言ってないで しっかり生きんか、と言われてる気がした。


2003年12月16日(火)

さて、外国に行って やってくる事と言えば「CDを買う」に決まっているわけで、バンコクでも 結局 買ってしまいました。

Parn という女性歌手のCD。カバーの写真を見て気に入ったから買いました(まー、そんなもんですよ)。中身も割と気に入ったので、CDラックの頁の仲間入りをさせてみました。しかし、タイ文字なんか まるで分かんない。おかげで入力に時間が掛かってしまいました。一枚目の曲目を放り込んだところでダウン。二枚目は、また後日やります。
リンク先の頁には、確認したつもりですが、間違いが あちこち あるかも知れません。それから、ソフトウェアや環境によっては文字が出てこない場合があると思われます。しかし、それは そちらの問題です。僕を怒られると困ります。僕は、決められた事は守って書いています。これ以上、どうしようもないので 勘弁して下さい。


2003年12月17日(水)

IE脆弱性を悪用するアドレス詐称サイトに注意! (INTERNET Watch)

「MSIEを使わなければいいだけの話じゃん」
……て言ってしまってはダメ?


2003年12月18日(木)

忘年会。
以上。


Rays looking forward to Japan (devilrays.com)

忘れないようにしましょう。この2試合は「Tampa Bay Devil Rays のホームゲーム」です。St. Petersburg の姉妹都市である高松市の皆さん、何らかの歓迎を行って頂ければと思います。

それにしても、結局 東京ドームなのか……読売巨人の関係者の皆さん。もっと良い球場を建てましょうよ! あなた方のチームが 一番の希望の星なんだから。広島は、なんか、ポシャッたみたいですし。


“素人”が「これってナンか変じゃない?」という発言をした時に、“知識人”から決まって返ってくるのが「○○とは、そういうものです」という返事。言っている事が ひたすら正確である代わりに、何の発展も無い。思考は その時点で 停止してしまっています。

“素人”のほうは「ナンか変」という感覚に基づいて物を言っているので、それは、現実に即すと的外れではあっても、決して大きな間違いではない場合が多い。むしろ、理屈では正しい事を言っている場合も少なくない。しかし、「それは そういうものだ」の一言で片付けられてしまって、話が全く先へ行かない。現状の正しい知識を得ることは出来るけれど、それで おしまい。正しい知識を得ていない状況よりは なんぼかマシだな、という程度。

良く見ますね、こういう議論(「議論」と呼べるかどうかも怪しい)。僕も時々やってます。

「悲しいけれど、それが現実です」という物言いなら、まだ救いがありますよね。少なくとも、現状が決して好ましいものではないと認めてるわけですから。

……とか書いてみる(今回の場合は、“素人”である僕の本意が伝わらないままに“知識人”の返事が返って来てるので、ちょっと状況が違いますよ。お分かりでしょうけれど)


しかし、上に書いたことも、現状を示しているだけで何の発展もありませんな。自縄自縛に陥ってます。素人が書くから。


2003年12月20日(土)

冬の光に誘われて、房総半島を一巡り。

と言っても、夜勤あけで昼近くに出発したので、現地では ほとんど電車の中でした。東京湾と三浦半島を挟んで 富士山が良く見えていました。

でも、濃い青の海は綺麗だった。


2003年12月21日(日)

餅つき大会に出掛ける。なぜか、会場は埼玉県の久喜。なぜか、忘年会と称して餅を喰う。

杵なんて握ったのは何年振りでしょう。明日、立てなくならないことを祈ります。雲ひとつ無い青空なので、多少の寒さは気になりません。


2003年12月22日(月)

今日は冬至だったんですか。
そんなことには気付かずに、職場の大掃除をしていました。「自分の家の掃除すら やってないのにねぇ」とか何とか先輩と言いながら。


下唇が乾燥して ひび割れました。10年ぶりの東京砂漠は恐ろしい。


2003年12月23日(火・祝)

遅刻しそうになって慌てて駅に行ったら、なんだか様子がおかしい。電車が少しだけ疎らだし、人も少ない感じがします。よくよく見たら、今日、休みなんじゃないですか。私にとっては完全に平日なので、暦なんか、暦なんか……


2003年12月25日(木)

映画 ”Tillsammans” (2000年・スウェーデン)

1975年のストックホルム。夫ラルフと喧嘩になったエリザベートは、エヴァとステファンの2人の子供を連れて家を出て行き、兄のヨーランを頼って ”Tillsammans”(英語に訳すと Together) という名のコミューンへ居付いてしまいます。「コミューン」とカタカナにすると恰好は良いですが 要するに寄り合い所帯で、ちょいと一癖ある人たちが 一つの家で暮らしています。この時期、世の中に(少し)反旗を翻すような、こうした共同生活が流行っていました。

まだ頭が柔らかい子供と言えど、最初から、そうした 言わば脱線した生活に馴染めるはずもありません(二人の表情の冴えないこと!)。物語(?)は、大きな盛り上がりや感動は無く、どん底を感じるような哀しさも無く、静かに進みます。なんかヘンな お色気があったりして、ついて行くのが難しかったりもします。その中で、少しだけ変わって行く二人の子供が印象に残りました。家に住むのは ヘンな人たちですが、根っこの部分では悪い人じゃない。酔っ払うと手が付けられないラルフも、やっぱり そうなんです。冴えない顔を続ける二人が 時折 笑顔を見せる。それが、とても魅力的です。大人しくて気弱な喋り方をしていたのに 二度ほど我慢できなくなって切れてしまったヨーランにも、なんだか親しみが持てました(髭を生やした風貌の所為もあるかも)。舞台はスウェーデンで、話されているのもスウェーデン語ですが、どこに移されても成り立つ作品だろうと思います。

ABBA“S.O.S.” が、実は 少々 悲しい歌でありました というのを初めて知りました。

「見ていると強烈な印象は無いけれど、後になって、ふと思い出すことがありそうな映画」(ウチの母)

 邦題:「エヴァとステファンとすてきな家族」
 監督・脚本:Lukas Moodysson
 製作:Lars Jönsson
 出演:Emma SamuelssonSam KesselLisa Lindgren ほか

(3年遅れで 日本公開中です)


2003年12月26日(金)

映画 「ジョゼと虎と魚たち」 (2003年・日)

期せずして、二つの“と”で三つの物を繋げた題名の映画が並びましたが、たまたまです。

僕と田辺聖子の両方を知っている方は、イマイチ結び付かないんじゃないかと思います。僕自身、ちょっと どうかな という気がしています。やっぱりね。まあ、お聞きになって下せぇ。
(律儀な事に 原作が表題作になってる短編集の文庫本を買っちゃってるのですが、その一篇だけ読んで放ったらかし)

きっかけは、くるりの「ハイウェイ」という曲をラジオで聴いてしまったことなのです。歌詞は、何言ってるんだか良く分からないのだけど、刻まれるリズムが耳に残る曲でした。

そして、その曲が ある映画のサウンドトラックに入っていることを知り、その映画の音楽は 全て くるり が担当したことを知り、映画の題名と原作の作者も知り、あの曲を どうやって映画で使っているのか見てみたくなった、というのが話の順番であります。

下半身に障碍(どうでもいいけど、この書き方は どうも気になるなぁ) 下半身に障碍のあるクミ子と、彼女と知り合う恒夫を巡る話。クミ子は恒夫に、自分の事を“ジョゼ”と呼ばせることにします(Françoise Sagan の小説に出てくる女性の名前が気に入ったらしい)。一緒に暮らす祖母が世間体を気にしてジョゼを表に出したがらないので、本が世界の全てという生活。そこに入り込んで来た恒夫との、肩の凝らない関係が素敵です。お互いに 相手を 高く見るでも低く見るでもない。二人の周りに現れる人たちも、変なんだけど極端に変なわけでない。ごく自然に、映画の中で みんなが生きている。非常に不思議。

関西弁は羨ましい。羨ましくて微笑ましい。ジョゼは へんてこりんで ワガママで、喋り方も ぶっきらぼう。実際に会ったら、そのうちに呆れるか ひっぱたいてやりたくなると思います。が、スクリーンで見ていると、妙に可笑しくて仕方ない。「……殺す気か」の後では、どうかすると思い出し笑いをして吹き出しそうになるので、こらえるのに必死でした。

……しかし。個人的な思いでは、「それも また 良しや」の所で話を終わりにして欲しかった。原作の全てを望ましい姿とするつもりは無いけれど、ああした場面を入れておかないと 映画には ならない ということなのか。雰囲気は好きなのに結末が気に食わない、という作品が “The Spitfire Grill” に続いて再び……

でも、一番最後のカットは好きになっちゃったり。

 監督:犬童一心
 原作:田辺聖子
 脚本:渡辺あや
 出演:妻夫木聡、池脇千鶴、上野樹里 ほか

あ、音楽なんですが、結局 あの唄は、車を走らせてる場面とクロージングタイトルで出て来ただけなので、あんまり特別な感想は ありません。映画の空気を損なわずに音楽が鳴っていて、作りは上手かったと思います。


いや、勤務が終わって そのまま見に行ったので 腹が減ってたんですね。味噌汁や切り身の 美味そうなこと美味そうなこと。


2003年12月27日(土)

雪降ったらしい。
午前10時半ごろ、自転車を職場に向かって走らせていると、日陰に白い雪が残っていたりしました。

東京のクセに12月に雪が降るなんて生意気だ(東北で10年暮らして 東京に偏見を持ったらしい)。


「めちゃイケ」が5分中断 フジの映像システム故障で (共同通信)

これも あの番組お得意の狂言なんじゃないでしょうね。

深夜帯の番組かなんかで起こってくれれば 知らん顔してたって構わないのに、よりによって……


2003年12月30日(火)

大宮で忘年会をしていました。
どこかの店に入るのではなく、高校時代の先輩・友人の家に集まり、楽しい時を過ごしました。

実は徹宵勤務明けで 殆ど寝ずに夜までいたのですが、まるで眠気を感じていませんでした。

良い年の瀬でした。
大晦日、元日と休んだ後は、2日から仕事です。


過日の一覧に戻る


home


written by tardy@k.email.ne.jp