徒歩・徒然

2004年2月下期


2004年2月16日(月)

世の中、コードレスとかワイヤレスとか、「『線』は要らない」方向に進んでいるのですが、電源のケーブルだけは 如何ともし難いのであります。機器が増えるに従って、電源のケーブルが どんどん増える。我が家の机の下やオーディオ機器の後ろは壮絶な有様になっており、普段は目を背けて暮らしています。

でも、どうしようも無いんですよね。束ねたりすると、火が出るかも知れないし。


2004年2月18日(水)

今日のテーマ「祭りのあと」

祭りが終わったあとの街が、僕は好きです。
祭りの準備に忙しい街も、祭りが行われている間の華やかな雰囲気も楽しいのです。そして、それが終わったあとの、人が少なくなって、風だけが吹き抜けているような、“いつも”に戻りかけて戻れないような、あの空気の中を行くのが好きです。

街を歩くと、あと片付けがしきれていない路地があります。昨日までの、はじけていた何もかもが、こっそりと小さくなっています。

その、静かに落ち着いたところを歩いていると、不思議な気持ちになります。元気が出る、と言うと言い過ぎになりますが、寂しさとか空しさとは違ったものを感じるのです。

祭りのあとの静かな街は、また、次の祭りのことを 考えています。それは、ずっと変わらない楽しさと嬉しさを、もたらしてくれています。


2004年2月19日(木)

電車で隣に座った老夫婦の携帯電話の着メロは「地上の星」だった。


映画 “Shane” には、いわゆる「アメリカの夜」の手法を使って撮影された場面が たくさん出て来るのですが、今の時代に見ると かなり違和感のある映像です。“アカデミー撮影賞”で ありますが。


営団地下鉄でのモバイル放送受信実験の実施について (モバイル放送株式会社)

23日から28日まで、赤坂見附駅構内、国会議事堂前〜赤坂見附〜四ツ谷の車内で、衛星受信の再送信電波を受信する(ややこしい)実験を行うそうです。
さて、このサービスの放送内容は……? (なんか、「専用の受信端末」が要るらしいんですけど、その やり方で普及が計れるんでしょうか)


2004年2月21日(土)

あったかい。
と言うより、暑い。

本当に春が来た、というのであれば、それはそれで嬉しいのでありますが。

でも、気が付けば、花が咲いて 鳥が鳴いているのですよ。この街に来て、季節感も無くしているのかも知れません。


何度も書いたり言ったりしているが、やはり書かねばならぬのか。

自転車に乗っている僕に向かってクラクションを鳴らす運転手の皆様。僕に どうしろと言うのですか? 本気でお尋ねしています。疑問の形をした皮肉とか、そういう種類の言い回しではありません。一体、僕に どうしろと言っているのですか?

もっと左へ寄れと言うのですか?
ガードレールがあります。電柱があります。蓋の外れた側溝があります。路上に停めてある自動車・バイク・自転車があります。それらに向かって突っ込んで行かなければ、あなたの言うことは聞けません。

歩道を走れと言うのですか?
あなたは分かっていない。自転車で歩道を走るのが どれほど危険か。歩道には色々な人が居て、色々な物があります。人が歩いているだけでは無い。乳母車が通っている。車椅子が通っている。自転車が停めてある、バイクが停めてある。街路樹が生えている、看板が置いてある、植木鉢が置いてある、屋台が出ている。それら全てを避けて走らなければならない。
そして、人は、車両より性質が悪い。横に並んで歩く事がある。急に止まる事がある。直角に向きを変えることがある。ふらついて歩く事がある。玄関から 突然 出てくることがある。信号無視をすることがある。とてもじゃないが、避けきれません。
で、歩道を走っている自転車が、どういう振る舞いをしているか。前に人が居ると思ったら、ベルを鳴らして自分の通り道から退けと言って走っているのです。そうしなければ歩道は走れないから。僕は、そんな走り方はマナー違反であると同時に大変に危険だと思う(「法律で禁止されてる」以前の問題です)。だから やりたくない。
加えて、日本の歩道は、構造的に「車両」が通るように出来ていない。狭い。人の歩く所と区別がされていない。そんな道を走り抜けるのは危ない。車道とぶつかる度に段差がある。街路樹の根っこの所為で凸凹になっている所がある。そんな道を走り抜けるのは機械にも体にも過剰な負担となるし、転倒する危険もある。
僕が車道を走っているのは、これだけの理由があるのです(「法律で決まっている」以前の問題です)。一部のマナー知らずは、自転車の特権とばかりに歩道と車道を忙しなく行き来し、信号を無視します。でも、僕は やらないようにしています。赤信号では止まる。歩道に上がったり下りたりしない。暗くなったらライトを点ける。そして、道路の左端を走る。守るべき事は守った上で車道を走っています。僕に これ以上 どうしろと言うのですか?

百歩譲って、「車が来るよー」と知らせてくれているとしましょう。
そんな余計な事は やらんで結構です。人里離れた山道じゃあるまいし、東京の真ん中で車が引っ切り無しに走ってくることくらい分かってます。僕は そこまでアホじゃありません。
それに、そうやって知らせてくれたからといって、僕に何が出来ると言うのでしょう? ガードレールに突っ込んで行くか、電柱に突っ込んで行くか、路上駐車の車に突っ込んで行くか、街路樹に突っ込んで行くか、道路標識に突っ込んで行くか、歩道の人に突っ込んで行くか。僕に出来る事は それぐらいです。まさか、本気で そうしろと言っているのですか?

もう一度、お尋ねします。
自転車に乗っている僕に向かってクラクションを鳴らす運転手の皆様。僕に どうしろと言うのですか?


2004年2月22日(日)

東京で21度6分?

暑いわけだ。


帰り、すごい風と雨で傘が役に立たず、ずぶ濡れになって家に着きました。


2004年2月23日(月)

突然、Libretto L5 が欲しくなった。
と言いましても、発売から すでに2年。この進歩の著しい世界で、果たして どの程度の地位を保っている機械なのか……(スペックの数字だけ見れば、今 家で使ってるデスクトップよりも性能は上)


鳥インフルエンザ 「なぜ通報」「補償しろ」発生民家に嫌がらせ電話 (大分合同新聞)

ド阿呆、ここに極まれり。
通報せずに拡散させろということか。ウイルスに感染したら周りにカネ払わなくちゃならんということか。

もう呆れ果てた。何にも言葉が見付からん。


2004年2月24日(火)

車道を走ると自動車から「危ないから やめろ」と言われ、
歩道を走ると歩行者から「危ないから やめろ」と言われる。

どちらにしても、弱者である僕等は、コソコソと小さくなって走るしかありません。
が、考えてみると、「僕」という人間にピッタリあってる乗り物のような気がしますね。皆様には 御迷惑をお掛けしますが、これからも よろしく お願いします。

幾多の歴史が示すように、弱者は、声を上げることは出来ても、世の中は変えられないのです。
また、この星のヒトという生き物は、強者と弱者、勝者と敗者、差別する側とされる側、を仲間内で作り出さないと生きられない生物なのです。だから僕は、この件に関して、批判はしません。ただ、「僕は どうすれば良いのか?」を純粋に知りたいと思っているのです。
まあ、「お前らは道路から出て行け!」というのが強者(自動車・歩行者)の本音なのですが、それは出来ない相談なので、それ以外で。


2004年2月25日(水)

どうも、昨日 買ってきた テレビアンテナ線の部材を、今朝の燃えないゴミと一緒に出してしまったみたいなんです。忽然と姿が消えている……

なにを寝ぼけていたんでしょう?


2004年2月26日(木)

日の照ってる昼間に外へ出たら「暑い!」
日が暮れてから外へ出たら「寒い!」

勝手な事ばっかり言ってる一日。
東京のビルの屋上は、風からも都会の匂いがします。固められた大地が、はるか彼方まで。


2004年2月27日(金)

いつもの通り、霞ヶ関駅で乗換えをしようとしたら、あっちこっちにテレビカメラが 沢山 据えられていました。文字通り 日の当たらない場所での勤務。皆様、ご苦労様です。僕は、その横を静かに通り過ぎ、もっと日の当たらない我が職場へ向かったのでした。

今日ばかりは、地下鉄の窓に映る自分の顔を見て、これはヤバイと思った。


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written by tardy@k.email.ne.jp