徒歩・徒然

2005年8月上期


2005年8月2日(火)

今日は朝一番で素晴らしいニュースを目にしました。

甲子園球場 全面天然芝へ (スポーツニッポン)

ついに あの 甲子園が動く!

今までだって甲子園はエラいと思ってました。プロ野球の本拠地であるとともに、春夏の高校野球の舞台でもあり、他にも甲子園ボウルなど様々なイベントをこなしつつ、あれだけの綺麗なグラウンドを維持しているんですから。屋根も無いし。その甲子園が、ついに やってくれることになりました。

「国際基準に見合った美しい天然芝で、新たな野球場のお手本になりたい」

さすがです。
ちょっと遅きに失した感はありますが、この際、それは置いときましょう。やってくれると言ってくれてるんですからね。なぁに、ろくにカネも無いアメリカのマイナーや独立リーグの球団でさえ、芝生は ちゃんと維持してるんですから。阪神園芸さんに出来ないはずは ない。

内野の天然芝に僕がこだわる理由は、単に見た目が綺麗だからというだけではありません(それも確かに大事な要素ですが)。
土がむき出しの内野は、試合が進むにつれて状態が悪くなり、内野手に 要らぬ気を使わせます。特に 春夏の高校野球は ひどい。延長戦なんかに突入しようものなら、全く目も当てられません。
雨が降った後のグラウンド整備も、内野に芝が貼られていれば 今より やりやすくなるでしょう。イニングの合間の整備にしても同じこと。均す面積が少なくなりますから。
そもそも、一面びっしりと草が生えた所でプレイしているうちに 人が 沢山 通るところの草が無くなっていった、というのが 野球場の芝生の敷き方の あの独特の形を生んだ元です。内野の芝生は、あるべき物なんです。野球という競技を行うフィールドでは。

アメリカの野球場に比べて はるかに“酷使”される悪条件ですが、とにかく、やれば出来るってことを実践して頂きたい。名実ともに日本一の……いや、もしかしたら世界一の野球場になれるだけの器なのが 甲子園ですから。それに甲子園は、プロ野球だけでなく 高校野球も行われます。「日本の野球界」の中での影響力は大きい。甲子園が そうなら、ってことで、後に続く地方球場も出てくるかもしれない。これで やっとスタートライン、て感じですかね。

ひとつ注文を付けるとすれば、ちゃんとウォーニングトラックを作って欲しいということです。今の甲子園には まるで無い ですからね。将来、ファウルテリトリーを狭くする方向に持って行くのなら、なおさらのこと。


……で、何をしているんだ 広島は?


2005年8月3日(水)

どうしてみんな、人が さらっと流そうとした話を わざわざ難しくしてしまうんでしょうか?

みんなの残業時間が増え続けているのは、この辺にも原因があるに違いないです。


2005年8月5日(金)

北海道選抜が逃げ切る (giants.jp)

札幌円山球場で行われた、巨人二軍×北海道社会人選抜の試合。夜勤明けで帰ってきてテレビをつけたら たまたま中継をしていたので見ていました(だいぶ終盤になってからですけど)。

巨人の選手層って思ったほど厚くないのではないか、と思ってしまいました。目に付く選手が ほとんど居なかった。最後は プロの面目躍如とするべく ちょっと粘りましたが、2対1で北海道選抜の勝ち。寄せ集めのチームにも関わらず、素晴らしい試合でした。

巨人の「星」が動いてるところを初めて見ました。


2005年8月6日(土)

「解散不可避」が拡大 首相、森氏の説得拒否 (共同通信)
解散翻意迫る森氏、首相は耳貸さず 「おれの信念だ」 (朝日新聞)
郵政法案:小泉・森会談が決裂 首相、解散見送り拒否 (毎日新聞)
首相「殺されてもいい気構えだ」、森氏の翻意要請拒否 (読売新聞)

もうダメだー。予定の工事はみんな延期だー。勘弁してくれー。仕事にならーん。


民営化民営化と騒いでいるけど、要するに、国には勝手に流れるのに世の中に流れないカネがいっぱい溜まってるのがイカンというわけですよね。郵便事業のほうの話は 後からくっついてきただけ みたいなモン。

だったら とっとと民間の金融機関にカネを移しちゃえ、って簡単には行かないんでしょうかね。とにかく、変に時間を潰すのは止めてくださいよ。他にも議論して決めなきゃいけないことは沢山あるでしょうに。

突き詰めていくと、そもそも国に貯金事業なんか始めさせたのが間違いということになるんじゃないですか。だったら初めからやらなきゃ良かったのに。歴史は元へは戻らない。明治の初めごろの話らしいから、ここまで予見は出来なかったのか。


2005年8月7日(日)

新聞の投書欄に、言い古された批判が載っていました。曰く、なんで甲子園の野球ばかりが注目されているのか。他のスポーツで頑張っている高校生も多いのに。ついでに、我が家はアンチ高校野球だ、などと、書かなくてもいいことを わざわざ書いてありました。投稿した主婦の方は、高校時代に やりたくもない応援を炎天下の甲子園でムリヤリやらされたらしく、それが不満の根源になっているようにも見受けられました。

しかし これは、逆の意味で一方的すぎる暴論です。
確かに、テレビで大々的に取り上げられるので、他のスポーツを好んでいる人に比べれば 観戦するのに苦労は少ないです。それに、ハッキリ言って偏りすぎだなとは僕も思います。でも、他のスポーツを毛嫌いしたりはしていません、少なくとも僕は。サッカーについては「恐怖症」ではあるけれども、決して「アンチ」ではない。その他もろもろのスポーツにしても一緒です。
世間の注目度が高い(みたいだ)という理由だけで 「アンチ」とまで言い切ってしまうなんて、単なる嫉妬を通り越しています。グラウンドを駆け回る高校生たちには何の罪も無いのに。球児たちは謙虚に大会に臨んでもらいたいとか書いてありました。甲子園に出てきている選手たちが驕っているとでも言うのでしょうか(ま、中には天狗になっている選手も居るかもしれないけれど、その点は、他のスポーツでも一緒でしょう)。

それに、高校生の部活はスポーツだけではない、という視点が スッポリと抜け落ちているのも気になります。注目されない生徒たちの味方をしているつもりでしょうが、結局は、もっと注目されていない生徒たちを忘れ去っているではないですか。高校における文科系クラブへの冷たい仕打ちは、野球以外の体育系クラブへのそれとは 比較になりません。生徒会からの予算は、どういう理屈か、体育系クラブの半分以下。それで、高価な機材や 次々に発生する消耗品を購入しなければならない。大抵は 部室が集まっている建物の隅の方に押し込められ、狭くて薄暗いところでの活動を余儀なくされる。スポーツに比べて、かく汗の量は少ないかもしれないけれど、真面目に一所懸命に 取り組んでいる点は 何も変わりがない。なのに、大会という晴れ舞台が そもそも有り得ず、存在していることすら気付いて貰えていない部の 何と多いことでしょう。

そんな扱いに比べれば、メディアで取り上げられないくらい何さ、と小声で言いたくもなるのです。

――ただし、我々の母校は、僕らが在学していたときには硬式野球部が無かったので、甲子園とも無縁だったんですけどね。(言ってみれば、学校の存在自体が気付いて貰えてなかった……かも?)


というわけで、秋田商業は残念でした。もうちょっとだったんですけどね。

秋田商、終盤に猛追するもあと1歩及ばず (秋田魁新報)


2005年8月8日(月)

「701円になります」(←やる気なさそうに読んでください)

こんなときに限って、財布に1円玉が ただの1枚も無い。普段は小銭だらけ……と言うより、小銭しか入ってないのに。

「1000円お預かりします」(←やる気なさそうに読んでください)
「299円のお返しです」(←やる気なさそうに読んでください)
―― じゃらじゃらじゃら ――
「ありがとうございました。またお越しくださいませ」(←やる気なさそうに読んでください)

何が滅入るって、あの兄ちゃんの喋り方に滅入ります。あなた、客商売に向いてない、間違いなく。


靴が壊れた。


2005年8月9日(火)

もう 一昨年のことになります。早いです。僕は、秋田から東京に引っ越してきました。

引っ越したとなると、色々なものの「住所変更」をしなければなりません。おカネを預けているところにも、やっぱり届出は要ります。

秋田では、アパートにプロパンのボンベを置いていたガス会社の都合で、秋田銀行に口座を作っていました。さて東京に来て、住所変更の手続きをしようと思ったところが、簡単には いかなかったのです。東京には東京支店があるのですが、ご承知の通り、そこでの届出は無理なんです。ダメだって言われるだろうなぁと思いながらも 一応 京橋まで行ってみたのですが、案の定、口座のある店で手続きをしてくれと言われて終わりでした。ということは、僕は、印鑑と通帳と、新しい住所の書かれた運転免許証か何かを持って、平日の午後3時までに秋田市まで行かなければいけない ということです(あるいは、何か他の“ワザ”を駆使してカネを移さなければいけない ということです)。

これが“サービス業”なんだろうか と思ってしまった僕の気持ちは、少しは他の人にも分かってもらえるんではないでしょうか。

一方、郵便貯金のほうは、東京の家の一番近くの、住宅街の片隅にポツンと建つ小さな郵便局で手続きをしたらOKでした。


だから何なのか?
いや、別に何でもないんですけどね。
とにかく、僕はイタズラに「官」とか「民」とか言いたくないんですよ。「民」にしただけで自動的に解決することなんてタカが知れてますし。「体制」も「体質」も、結局は「ヒト」の振る舞いの問題です。

八丈島でATMを探して彷徨った時にも感じたことですが。


2005年8月10日(水)

最近、歩いていて よく猫に逢う気がします。

職場の機器室の床下で逢った時は、さすがに仰天しました。どっから入ってきたんだ、あんた。次 行ったら 増えてたりして。


前田・ラロッカが満塁弾 (中国新聞)

いつの間にホームランでしか点を取れないチームに成り下がってしまったのか。

まぁ、今シーズンは 始まる前から諦めていましたからいいのですが、しかし今日の満塁ホームラン二発については、こんなことが新聞に書いてありました。

1試合2満塁弾はプロ野球タイ記録。広島では1978年のライトル、ギャレット以来、27年ぶりとなる。

僕の中での最強助っ人コンビは、今でもライトル・ギャレットの2人です (James Lawrence Lyttle Jr., Henry Adrian Garrett Jr.)。彼らを両翼に配し 真ん中に山本浩二が陣取った黄金の外野を、広島市民球場のレフトスタンドから当たり前のように眺めることが出来た僕は、幸せモンだったなぁと思います。こんな記録で2人の名前を見ることになるとは。やっぱり彼らは凄かったんだ。

ただ、あの頃のカープは チームも強かったんですよね……


2005年8月12日(金)

夜勤明け。フラフラとした足取りで映画館へ行って、“Star Wars: Episode III” を観たりしてみました。

色々 盛り沢山で忙しかったですが、最後に スポーンと 話が収まるところへ収まってしまったのには、さすがだなぁと思いました。

さて、これで劇場上映で話を追いかけるのは終わるわけですが、今後も この作品は 様々な媒体の中に入れられて 長く世に残ることになるでしょう。6本が 全部 そろった形で。

これから この作品を知って、見ていく人が居たとします。その人は、どういう順番で この作品を観るでしょうか。もう これからは、それは観る側の自由に任される格好になります。公開順に観ようと番号順に観ようと。しかし、番号順に 1から観て行くと、作品が持ってる楽しみが半減するような気もします。1は最初の話だけど、もはや、最初に観るべき話じゃない。なんとも ややこしい映画を作ってしまったものです。

しかし、いちばん強く感じたのは、もう「お気楽な娯楽映画」は作っても売れないのかな、ということなのでした。いわゆる“新・3部作”は、“旧・3部作”には確かにあった お気楽さが、綺麗さっぱり消えているように思うんです。


10:45pm

衛星放送が CSもBSも 全く受からなくなっています。しかも、その状態が けっこう長く(5分以上)続いてます。ちょっと珍しいですね、ここまで ひどい降り方は。


2005年8月14日(日)

夜勤をしております。

あまりに腹に据えかねますので、ここで思いっきり書いてしまいます。なんか知りませんが、偉い人たちが4人も現場に来やがりました。何しに来たんですか、いったい。こんなんだったら、僕に夜勤つける必要なんか無いじゃありませんか。どうせ今晩の作業は メーカーさんが部品を差し替えれば終わるんだから。5人も6人も居たって しょうがないじゃないですか。あなたたちだけで立ち会って下さいよ。

こんなワケわからん勤務の付け方のおかげで、3連続夜勤・4連続夜勤・13時間勤務 なんて人がゾロゾロ出てきてるんですよ。いい加減にしてください。

あー、もう。ほったらかして帰りたくなってきた。


昨晩は、「藤ロックフェスタ2005」に参加しておりました。

久しぶりに皆さんと会えて、面白かったです。改めて思ったんですが、皆さん、変わらないですよね(いい意味で)。外見的に「歳喰ったな〜」って人が居ないのは、すごい事かもしれない。
ロックも、時間的には短いながら、堪能できたので 良かったのではないでしょうか。僕のCDばかりがプレーヤーを占領してしまい、すみませんでした。

日本の花火職人さんは偉大です。


2005年8月15日(月)

どうしても今日という日が、戦争というものを考えるための特別な日として扱われてしまうのですね。

僕は、生まれてこのかた 戦争を知らなくて済んだことに 心底 感謝していますし、出来ることなら 知らないまま一生を終わりたいと本気で思っています。そういう意味では、今のこの国に生まれたことは とても幸せなことでしょう。平和ボケと言われようと何だろうと構いません。ボケたままで結構です。僕は 戦争なんぞで 自分や他人の命を磨り減らすのは 真っ平ごめんです。

タダでさえ ややこしい問題の多い現代社会で、この上、命の危険まで降って来られちゃ かないません。そんなものからは、僕は 出来る限り逃げ続けたい。

過日の一覧に戻る


home


written by tardy@k.email.ne.jp