徒歩・徒然

2006年5月上期


2006年5月1日(月)

大森近くの第一京浜で、サイレンを鳴らして走っている 越谷市消防署 の救急車を見かけました。

いったい何があったんでしょうか?


映画 “La gran aventura Mortadelo y Filemón” (2003年・スペイン)

スペインでは かなり人気のあるコミックらしいのですが、それの実写映画化です。……多くの説明は不要でしょう。まぁ、とにかく、観れば分かります、としか言いようが無い。

もう、「徹頭徹尾」とでも言うべき、ハチャメチャぶりと馬鹿馬鹿しさとアホらしさ。息を抜くところも、しんみりさせるところも、まるでナシ。それを許せる人以外は観ない方が身のためです(日本人は ついて行けない、とか、そういう類のことを つい言っちゃいたくなる人もダメ)。お互いに不幸になります。
あんまりシモネタが無かったので、僕は ある意味、安心して笑ってられました。ただ、字幕だと、面白さの半分程度しか伝わってきてないんじゃないかとは思います。

でも、CGって すごい。

数々のパロディが散りばめられている(みたい)なのですが、例によって僕は ほとんど分からず。“The Shawshank Redemption”(渋い!)“Indiana Jones” だけですね、分かったの。

 邦題:「モルタデロとフィレモン」
 監督:Javier Fesser
 キャラクター原案:Francisco Ibáñez
 脚本:Javier FesserGuillermo Fesser
 撮影:Xavi Giménez
 出演:Benito PocinoPepe ViyuelaDominique Pinon ほか

最後の“歌詞”の字幕は、ちゃんと音も聴きながら文字を追ってください。


2006年5月2日(火)

そもそも我が家のPCのキーボードは日本語のじゃなくて、「全角/半角」のキーが無いので、MS-IMEの設定を変えて「Shift + End」という ぶっ飛んだ組み合わせで IMEのOn/Offをしてます。キーボードのキー配置とか、間違って操作してしまうことが無いようにとか、いろいろ考えて試してみた結果、僕は それが一番いいなということになったもので。

使ってるのは これ→KinesisErgo Elan です。リンク先を見て頂ければ分かりますが、普通の形はしてないです。写真を見せると 10人が10人とも気味悪がります。が、見た目だけで嫌うのは可哀想です。これが、見事に「人間工学」のことを ちゃんと考えたキーボードでして、使ってると しっくり来るんですよ(と言うほどキーボードを触ってる時間が多いわけじゃないですが)。“親指シフト”ならぬ“親指Ctrl・親指Enter”の配置で、最初は違和感だらけだったのに、使い続けてるうちに体が慣れてしまいました。ただ、日本人の手には 若干 寸法が大きいかな という気はします。

キーのリマップや、キーリピートの速さの設定なども キーボードの方で簡単に出来るので、そういう面でも けっこう重宝しています。

ま、わざわざ 300ドル近いカネ払ってキーボードを買い換える なんて人は あんまり居ないか……


2006年5月3日(水・祝)

今日は自転車で走っていてホントに気持ちのいい日和でしたねぇ。

……通勤だけどさ。


2006年5月5日(金・祝)

ミュージカル映画 “RENT” を観てきました。

先月だったか先々月だったか、とにかく予告を見たときから 例の Five hundred Twenty-five thousand Six hundred minutes ってのが頭から離れなくて困ってたんです。というわけで、連休ど真ん中のメチャメチャ込んでる映画館にムリヤリ割り込んできました。

ミュージカルという種類の映画は、素晴らしい「開き直り」の手法だと思っています。この作品は そんな中でも徹底していて、ほとんど“舞台”がそのままスクリーンに引っ越してきた感じですね。

作品は、ニューヨークの街の、ひいてはアメリカという国全体が抱える暗い部分が 一切合財 詰め込んであるので、ものすごく重たいです。重たさが、数々の歌で 何とか我慢できるようになっている。正直な話、圧倒されて(?)、涙も出ませんでした。僕の心は、何故だか分からないけど、動くのをやめちゃったらしい。感動してないわけでは なかったはずなんですが。

しかし、結局のところ耳に残った曲が Five hundred ... のヤツと、もう一つ、No day, but Today ... のヤツぐらいだったのは、寂しいですね。


2006年5月7日(日)

さて、このところ、地上波テレビジョン放送のデジタル化に相まって、所謂「薄型大画面テレビ」の販売攻勢が とても盛んになっています。

曰く、
「2011年には今のテレビは使えなくなります」
ということで、買い替えを促す文句が、製造メーカーからだけでなく、オーディオ・ビジュアル関係の雑誌やウェブサイトからも発せられる事が多くなってきました。

しかし、ちょっと待って頂きたい。
2011年になっても 今のテレビは、よほど古いものでない限り(ビデオ入力端子とかが装備されていれば)、使えなくなんか ならないはずです。録画機や受信機を外部に用意すれば良いのです。ブラウン管なり液晶画面なりの「画像を映す機構」さえ壊れていなければ、そのまま使い続けることができます。HDTV(ハイビジョン)の映像は 現行の映像SDTVのものに変換されてしまいますけど、ちゃんと映ります。

問題になるのは、放送を録画する機器です。

たとえば、VHSのビデオデッキ。あるいは、アナログチューナーしか内蔵してないHDD-DVDレコーダー。2011年になって本当に「ただの箱」になるのは、これらの機器の方です。それまでに録り貯めたソフトの再生にしか使えなくなります。最近のテレビの中には、録画機を制御できる機能を持たせたものもあるようですが、出回っている機種数は そんなに多くありません。テレビの買い替えより先に 録画機の買い替えを啓蒙しなければ、大混乱になるのではないでしょうか。逆に言えば、それらの機器さえ買い替えてしまえば、テレビの方は当分買い替えなくても大丈夫です。

現在、僕の家では すでに地上波も衛星波もデジタル放送が受信できる環境を 一応 整えてありますが、テレビは昔ながらの横縦比4:3の25型ブラウン管です。デジタル放送の受信は録画機に任せて、テレビは 単に「画像表示装置」として働いてるだけです(テレビ内蔵のアナログチューナーは使わなくなってしまいました)。しかし、ほとんど支障はありません。HDTVにおける「データ放送」の文字が つぶれてしまって見にくいということ以外は、不都合を感じることは無い。それに、フルスペックのHDTV表示じゃなくても、ダウンコンバートの映像で 十分に綺麗です。

この際ハッキリ言ってしまえば、テレビには内蔵チューナーは要りません。録画機に内蔵されていれば十分です。

デジタル放送では、これまでのようにテレビと録画機と両方にチューナーが内蔵されていると、B-CASシステムの関係で、少々ややこしいことが起きます。衛星の有料放送が世帯ごとではなくB-CASカードごとの契約になる(つまり、「機器ごと」の契約になる)ので、テレビか録画機か、どちらか片方でしか契約したチャンネルが映らないのです。両方で見られるようにしようと思えば、二重に料金を払わなければなりません。複数の場所や部屋にテレビと録画機が設置してあるようなご家庭では、もっと ややこしいことになります。有料放送を見なくても、B-CASカードの登録は必要ですので、4枚とか6枚とか、葉書やWWWで登録しなければいけません。

このことからも、テレビは「画像表示装置」にしてしまって、放送の受信は録画機によって行うのが 煩雑でなくて良いと思います。心配はご無用です。最近のデジタル放送の録画機は、録画中に裏番組を見るのは普通に出来ますから。

そして、これは個人的な見解なのですが、デジタル放送で威力を発揮するのは 何と言っても録画機です。見るだけのテレビがあるのみでは、恩恵には半分(か、それ以下)しか与れません。デジタルのHDD録画機があれば、大変に便利です。EPG(電子番組表)による予約の簡単さ、大容量HDDによる長時間録画や自由な編集、録画中であっても 裏番組や過去に録画した番組が見られる使い勝手の良さ、そして何より、家庭用機器による録画では これまで実現するのが難しかった「放送品質そのままの画質・音質」。デジタル録画の利点は数多くあります。この先、次世代DVDが軌道に乗ってくれば、さらに便利になるでしょう(どういう方向に進むか、まだ良く分からないけど)。これまで、テレビは見れればいい、録画なんかはしない、と言ってビデオデッキなどを買わなかった人たちも、食わず嫌いにならずに何らかの録画機器を導入して頂きたいと、僕は本気で思っています。パソコンでも いいです。一度使えば二度と手放せなくなる、と言っても言い過ぎではないです。

改めて言います。まずは録画機です。テレビより先に、録画機の買い替えが必要です。両者の価格は、ピンキリですが、まぁ同水準でしょう。いや、どうかすると、まだまだテレビの方が高いくらいでしょうか。おカネを使うなら、まずは録画機です。本当に「ただの箱」になるのは そっちです。

そして、メーカーさんには、「チューナー非内蔵のテレビ」を もっと どんどん作って頂きたいです。無理でしょうか。


2006年5月8日(月)

昨日の殴り書き(ヨワイさんの所から いらした方は、まずは そちらを)で、「録画中でも裏番組が普通に見られる」というのは ちと 暴走のしすぎでした。これは、まだまだ機種を限定した話ですね。でも、「2系統チューナー」が標準になってくれれば良いなぁと思います。

これも、チューナー非内蔵テレビと併せて、要望ということで。


まずは録画機、と力説しましたが、その録画機にしても、まだ簡単に手の届く値段には なってないかなと思います。現実の問題として、一番 消費者の行動に効いてくるのは、やはり価格ですね。

しかし……

ハイビジョンレコーダ 2006年春モデル一覧
フルハイビジョンテレビ 2006年春モデルリンク集 (Impress Watch)

……なんだか、一桁違うような気がするんですけど。

50万円のテレビとか20万円の録画機なんて、「今までのテレビ使えなくなるよ」と言われたからって、そうそう簡単に買えるとは 到底 思えないですよね(勿論、何にも考えずホイホイ買える人たちも居るんでしょうが)。1万円を切るようなテレビやビデオがある時代に、何十万って……
あと5年の間に劇的に価格が下がる、なんてことが あるんでしょうかね? ああ、こんな所にも「格差」の影が。

もしかしたら、いったん「街頭テレビ」の時代に逆戻りするしかないかもしれませんね。テレビという家電には、いったん「一家に一台」の地位を返上してもらう。幸い、今はケータイというメディアがありますから、とりあえず それで視聴する、と。そのうち、10年か20年ぐらいしたら、据え置き型の機械も 幅広い層の人が簡単に買える商品になってくるんじゃないでしょうか。

そう考えると、携帯電話各社の責任は重大ですね。「需要がどれだけあるか分からないから様子見」とか言ってる場合じゃないですよ。全機種に“ワンセグ”チューナー標準装備! ぐらいの勢いで行かないと。


あとは、SKY PerfecTV! に頑張ってもらう、とか。あそこの放送は、もともと専用チューナーでの受信ですから、地上波がどうなろうと関係ないですもんね。受信機器一式 2万円くらいで買えますし。視聴料かかるけど……


2006年5月10日(水)

買ったばかりの定期券なくしたかも……


2006年5月12日(金)

行方が分からなくなっていた定期券は、定期入れと一緒に洗濯機の底からぐしょ濡れになって発見されました。

私の探し方が悪かったとでも言うのか。


広島が千葉にやってくる、というわけで いても立ってもいられなくなったので千葉マリンスタジアムに出動。交流戦 千葉ロッテ×広島 1回戦 を観戦してきました。

「フィールド・ウィング・シート」は良い感じですね。これまでの「あとづけ観客席」の中では、一番 優れてるんじゃないでしょうか。

普段、この球場で観戦するときは千葉ロッテびいきになるわけですが、今日は別です。周りはみんな敵だ! 観衆:13713人。

試合は 6対3でマリーンズの勝ち。試合は 少々 長くて、9回までなのに 3時間半を超えました。
しかし、何だか負けた気がしません。結果の点数ほど差がついてるとは、どうしても思えない。もう少しだけ何かが上手く回っていれば、勝ち負けは逆になってたんじゃないか。負け惜しみかもしれないけど。7回裏、福浦のダメ押し2点適時打も、横山を責めるわけに行きません。あそこのあの球を あんな風にレフト前に持って行かれたら、ピッチャーは どうしようもない。
でも、明らかに去年までのチームとは違います。生で見て、改めて感じました。去年までだったら、こんな試合だと途中で諦めてしまったはずですが、今年は最後まで期待させてくれます。未来に希望が持てるチームに なって来つつあります。
内野の守備が安心して見ていられるようになったのも大きな進歩です。いつの間に東出クンが あんなに“使える”選手になっていたんだ。

西岡一人に引っ掻き回された感じですね。ホームランは打たれるわ、内野安打は出すわ、守備でもいいトコ見せられるわ。

先発ロマノと、3番 嶋の調子が最悪。このままでは、先が思いやられます。

それにしても、緒方の抜けた穴は大きい。大きすぎます。


今日の一枚。

5回表。反撃ののろしを上げる前田さんのセンター前ヒット(キャッチャー橋本)。やっぱり、最後は あなただけが頼りです。
― さすが前田さん ―

9回のセンターフライだって、あれ、広島だったらホームランですよ。

栗原のホームランも見れたし、梵の3塁打も見れたし、「ブラウン監督の抗議」も見れたし。ま、今日は いいでしょう。


2006年5月13日(土)

映画 「MAZE」(2005年・日)

「まぜ」と読みます。西の方の漁師の方たちの間で、南から吹く風が こう呼ばれているそうです。

高知のとある港町(……村かな)、両親を亡くして 漁師である祖父のところに引き取られた少年の物語。

観客の少なさは、今の社会で暮らす皆さんが「映画」とか「ドラマ」に何を求めているか、というのを如実に物語っているような気がします。直球、王道、単純……とにかく、感想が そういう言葉の羅列になってしまいそうな映画です。画面の作り方なども そうですね。実に素直で、要するに、ひねった所は何も無い。

ただ僕は、見に行って良かったと思っています。心に残る作品でした。こんな映画も、無いと困ります。とにかく凝りに凝った料理ばかりでは、口も胃袋も くたびれる。たまには、煮干で出汁を取っただけの味噌汁が食べたいんですよ。

夕陽の中の海辺の場面は、僕の好きな雰囲気です。

 監督:岡田主
 プロデューサー:松生秀二、小澤正彦
 脚本:岡田主、谷口聡、折原悠
 撮影:鈴木史郎
 音楽:遠藤浩二
 出演:蟹江敬三、大沼健太郎、北村一輝、星野真理 ほか

僕と同じ列に 大変に笑い上戸な御夫人が座っていて、何かと言うと笑い声をもらすので大変でした。いや、今のは別に 笑うトコでねぇべさ、と ずーっと……


2006年5月14日(日)

上り坂を自転車で駆け上がってハアハアいってるところで 口に虫が飛び込まれた日には、もう、どうしていいものやら分かりません。

過日の一覧に戻る


home


written by tardy@k.email.ne.jp