徒歩・徒然

2006年12月上期


2006年12月1日(金)

映画 「ボクラの島を忘れない」 (2005年・日)

香川県丸亀市の沖合い浮かぶ広島という島にある小さな保育所で、子供たちの姿を撮ったドキュメンタリー。こういった島では どこも そうなのかもしれませんが、子供の数が減っていて、保育所も閉鎖されることになりました。その最後の年の様子をカメラ一台で追いかけたものです。

島の人たちと普通に触れ合う姿が、何とも微笑ましくて素敵だなぁと思いました。どの子も素朴ないい顔してる。保育所の外に出て、自然の空気が残る中で色々な体験をして行く子たちを見ているだけでも嬉しい。

ただ、そんな島にも時代の足音は忍び寄っているわけで、よく見ると、子供とお年寄りしか画面に映っていない。真ん中が ぽっかり抜けているんです。どうしようもないんだけど、何か大事なものが失われて行っている。それが残念です。

あの子たちに一つ言いたいことがあります。それは、あの島で育ったことを引け目に感じたりしないで欲しいということ。これから都会に出て行くことがあっても、畑や海で遊んだことや、おじいちゃんやおばあちゃんと過ごした時間は、みんな 何にも変えられない大切な財産です。

田舎ものは偉大なんですよ。

 監督・撮影・編集:多田亜佐美
 プロデューサー:伊勢真一
 音楽:横内丙牛
 語り:斉藤とも子
 出演:小見山智意、今中彩、濱純一、松下礼、松下桃子、尾野恵史 ほか


2006年12月2日(土)

浦和レッズの初優勝、おめでとうございます。

……それ以外、書きようが無いですね。言葉が出てこないです。本当に良かった。


2006年12月4日(月)

映画 「赤い鯨と白い蛇」 (2005年・日)

千葉県千倉で息子夫婦と暮らすために東京から電車で向かっている保江は、途中の館山で、昔 住んでいた家を見に行きたいと、付き添いの孫娘・明美ともども駅に降り立ちます。広くて大きな茅葺き屋根のその家には、今住んでいる光子・里香の母娘が居ました。そこへ、先代の住人であった美土里という女性も ふらりと舞い込んできます。歴代の住人が揃って、何時の間にやら一緒に過ごしているうちに、保江が 昔 「約束」をしていたのだと言い出します……。

5人の女性たちは、取り立てて気取ったような台詞を発していたわけでは無い筈なのに、気が付いたら、何だか心が一杯に満たされていました。昔の香りを残す家や、静かな海辺や虫の声に包まれながら、それぞれ何かを抱えている彼女たちは、それでも、立ち止まらずに進もうとしていた。言葉も振る舞いも、気取ったり気負ったりしたところは何も無いけれど。そして、ただ人が生きている、それだけのことなんだけれど、それは、とても大きくて綺麗。

里香が 蛇を初めて見付けて、大きな目をして そっちを見ている あの顔を見たとき、不意に じわっと目が熱くなってきました。なぜだろう。そんな、泣くような場面じゃないのに。

僕の心にも、ひとつ、小さな声が聞こえたみたいです。(何て言ってるのか、今は まだ良く分からないけど……)

 監督:せんぼんよしこ
 脚本:冨川元文
 製作総指揮:奥山和由
 音楽:山口岩男
 出演:香川京子、浅田美代子、宮地真緒、坂野真理、樹木希林

樹木希林さんの存在感には改めて感服。重たくなったりワケ分からなくなったりしそうな時、あの人が居るおかげで いっぺんに場が柔らかく収まるんですね。あの雰囲気は あの人にしか出せないでしょう。

そして、これが男ばっか5人だったら、こんな感じの良い話には多分ならないんだろうなと、悔しい思いもしたりするのでした。


……で、今度の休みに館山へむけてクルマを飛ばす僕の姿が、ありありと目に浮かびます。あぁ、単純。あぁ、単純。


2006年12月5日(火)

輪金亜阿路

さて、これは何と読む……もとい、何と読ませるのでしょうか?

正解はこちら
今日、道端に止まっていたこのクルマのリアウインドウに、ああいうステッカー(?)が貼ってあったんですね。

ココん家の男の子の名前は汰亜歩(たあぼ)くんに違いない。(いや、家族持ちの方のクルマかどうか知らねぇですけど)


2006年12月6日(水)

予告

この先 数日、もしかしたら、万が一ヘンなことが起こったら、tazi-k.net ドメイン宛のメールが届かなかったり、このサイトが閲覧できなかったりするかもしれません。

でも、僕は無事で居るはずですので、復活まで気長にお待ちください。

明日から(久々の)出張に行ってきます。(って言っても、要するに「いっとさんけん」ですけど……)


2006年12月8日(金)

出張先の宿で うなされる。

正夢だとは信じたくないなぁ。あれじゃ身も蓋も……。でも、心の奥底では それを認めちゃってる僕が居るんですよね。あぁ、厭だ。


どうやら、サーバー移転が無事に完了したようであります。外出先からも家からも確認できたので、たぶん大丈夫でしょう。メールも届くようになっています。(気持ち、ページの読み込みや FTPの反応が速くなったような感じもするな)

今回の移転については、値段が安くて容量の大きいところを見付けた のも確かにありますが、結局のところ .htaccess を使えるようにしたかったのが主です。前回のサーバー更新以来、(数々の優秀なWWWブラウザーのおかげで 殆ど表沙汰になっていなかったと思いますが)常に文字化けの危険をはらんだ状態が 悶々と続いていました。HTTPのヘッダーにもHTMLの中身にも符号化の情報が無かったんですね。これでやっと解消です。

しかし、環境が整ったにも拘らず、コンテンツの充実を図るには なかなか時間が足りません。どうしたもんかな。


2006年12月9日(土)

ちょっと天気が芳しくないんで、館山行きは延期したいと思います。

でも、何やかやと週末に用事が入るので、年内に敢行できるかどうか?


長らく(永らく?)使っていた自宅PC用の液晶ディスプレイ(SONY CPD-L200 G)を買い替えました。

初めてPCを手に入れた時から ずーっと使ってましたから、かれこれ6年の付き合いになりますか。15インチ(4:3)のセコいモニターですが、まだCRTが主流だった当時は10万円を超える値段がついていたと記憶してます。

しかし、画面解像度その他のスペックが、どうしても今のPCの性能に取り残されている感が拭えず、何となく画面が狭いよなぁと ずっと感じていたので、この機会に思い切って ナナオの FlexScan S2111W なんぞを買ってしまいました。なんと、ワイド画面です。ウチのPCのビデオコントローラーにDVI出力が附いてたなんて初めて気付いた。

一気に画面が広くなって使いやすくなりました。写真の表示も 今までよりもコントラストがくっきりしていて なかなか よろしい。写真の編集も、これからは上手い具合に出来そうです。しかし、Windows Media のビデオや SDのDVDを再生してみたくらいでは、動画再生の実力は良く分かりませんね。Blu-rayやHD-DVDの画面でも映してみないことには(何年先の話になるのやら)。「明るさ」を0%にしても まだ明るいのは どういうこと?

で、1680x1050 などというサイズの壁紙用画像を あちこちから漁ってきています。


2006年12月10日(日)

で、延期して何をやってたかと言うと、だらだらとトラック競技のようなマラソンなんぞを観ていただけという……


パイレーツDVD、初日500万枚=記録更新も視野−米ディズニー (時事通信)

どうも今日は このニュースで持ち切りのような感じがしますね。しかし、ファンの皆様には申し訳ないのですが、正直、何故 このシリーズが こんなに持てはやされてるのか理解できません。

だって、気持ち悪いんだもの。
僕が子供の頃に観てたら、絶対トラウマですよ。(そんなんばっかですね、しかし)

みんな、少々のことでは動じないようになっているんだな。で、僕は相変わらず取り残されているんだな。


Letters to Santa Flood Alaskan Town (HappyNews.com / AP)

こういうことで頑張っている人たちがいらっしゃると聞くと、ほのぼのすると同時に救われた思いがします。大変そうですが、実は、こういう仕事こそが大切なんじゃないだろうかと。

(でも、あんまり子供たちの目に触れさせたくない記事ではありますね)


2006年12月11日(月)

いつの間にか、ウチのアパートに引き込んでいるケーブルテレビの会社が地上デジタルのパススルーを実施してくれてました。

……しかし、どうしたわけか MXTVが流れてきてません。ベランダの手摺りに立てたアンテナと混合してやるか。


“なんか良さそうな”響きのするものを どこかの外国カブレの人が 言葉だけ持ってきて、制度や風潮が整う前に適当にバラ撒いて、「あとは自己責任だ」と突き放すのが、最近、流行ってますね。「ホワイトカラー・エグゼンプション」とかいう都合のいい制度も そうでしょう。いくら理想的に見えるものだって、みんながきちんと使える環境が無ければ何にもならないのに。

「自己責任」ってカッコ良いんだけど、要するにカッコ良いだけで、それで成り立ってる“人の集まり”って、個々の人が凄くても 大切なものが欠けたまんまなんじゃないでしょうか。どうかすると、何でもかんでも「悪いのは あいつ個人だ(俺は関係ない)」で終わらせてしまう恐ろしい集団が出来上がりそうで怖い。

いや、現に、そうなりつつあるような気もするんですよね。いじめられるような態度をとるのが悪い・過労死するのは自己管理能力が足りないからだ・ニートなんかになるのは そいつがボンクラだからだ……そうやって突き放すのは カッコ良く見えるし 簡単だし、一番 現実的な感じもするんだけど、何の解決にもならないのも また確か。本当は、個人の力で何とかできるレベルを遥かに超えてるはずなのに、「自己責任」の錦の御旗の下、「そいつが悪い」で片付けられてしまう。問題の大きさに目を瞑って、個人の範疇にムリヤリ収めて誤魔化してる。

個人を蔑ろにするのは 勿論 いけないけども、どうせ ほとんどの人は 他人との関わり無しには生きられないんだから、他人から何だかんだと干渉を受けてしまうのは仕方ないじゃないですか。そして、一人でどうにもならないことは大勢で何とかしなきゃ。「自分は他人を助けようとも思わない代わりに、他人の助けを借りるつもりも無い」(by 鈴木啓示)で済むのは、一部の特権階級だけです。

……なんてことを僕が言っても少しも説得力が無いけどもさ。


とりあえず、「規制緩和」(これも言葉はカッコ良い)の産物=街に溢れるタクシーは、どう考えても多過ぎます。あんたら邪魔だ、道を空けろ。


2006年12月12日(火)

ウチの職場のトイレの“個室”に、たまにタバコの吸殻が落っこちていることがあります。

トイレで隠れてタバコって……不良中学生じゃあるまいし。いろんな人が居るもんです。


昨日、ベランダのアンテナとケーブルテレビからの信号を混ぜてやるか、などと書いてしまったわけですが、一晩寝て会社に行ってよくよく考えて、待てよと思い直しました。直接受信とケーブルテレビ局経由じゃ 時間が合わないからダメなんじゃあるまいか。

というわけで、帰ってから、以前に使っていて用が無くなって引き出しにしまい込んでいた分配器を逆に使って 試しにつないでみましたが……やっぱりダメでした。きちんと受信できていたチャンネルが落っこちてしまった。なるほど、これが“SFN難視”というヤツか。MXTVのところだけ取り出すようなフィルターだの、UHFの遅延器だのが簡単に手に入るはずもないので、しばらくはアナログで我慢しましょう。

と言うか、なぜMXだけ来てないのか、やっぱり良く分かりません。区別する理由もあるまいに。ここは東京都ですよね。


ニンテンドーDS専用ソフト「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」発売決定のお知らせ(PDF:170KB) (株式会社スクウェア・エニックス)

は?

いや、ま、ハードはウチにあるからいいけども……いきなり携帯用ゲーム機向けに出すというのは思い切りましたな。新しいゲーム機向けの開発スキルが まだ発展途上なのかな。


2006年12月13日(水)

近所の道路でやるガス工事のお知らせを、気を使ってクルマのワイパーに挟んでくれたのは良いのですが、雨が降って紙がガラスにくっついてしまっていました。剥がしにくいのなんの。

郵便受けに入れといてくれれば良かったのに……と思ったら郵便受けにも入っていました。今度からは郵便受けだけでいいですよ。


楽天・野村監督“ドーム球場つくって!”宮城県知事に直談判 (サンケイスポーツ)

いい加減にしなさい。あんたが建設費と維持費を出すならいいけどな。

村井さん、こんな戯言には絶対に耳を貸してはいけませんよ。破綻した大阪ドームの二の舞になるのは目に見えてますよ。

それに、野球専用ドームなんか今の日本じゃ許されませんから、結局 多目的施設にさせられて「球場」じゃなくなります。観戦もプレーもし辛い中途半端なものになってしまいます。せっかく あんなに雰囲気のいい球場なんだから、それをむざむざ捨てるようなことをしては いけません。

サンケイスポーツも 建設を期待するような論調で書くのは やめて下さいよ。まさかとは思うが、ドームは素晴らしい(=屋外球場はダサい)と信じてるんじゃないだろうな。そんな記者は 野球担当なんか辞めちまえ。


2006年12月15日(金)

久々に会社に25時間も居たぞ。
(僕も人が良いと言ったらいいのか、アホらしいと言ったらいいのか……)


Matsuzaka Drops the Puck Before B's Win (BostonBruins.com)

契約したその日に こんな所にも招待されているんですから、手回しが良いと言うか何と言うか。

しかし、Boston Red Sox に在籍していた野茂さんが No Hitter になったり、Pawtucket Red Sox に在籍していた大家さんが完全試合を達成したことなど、もう皆さんの忘却の彼方なのかなと。

松坂君には延長戦の完全試合でも達成してもらわないと、割に合いませんね。Yankees相手だと なおカッコイイな。


東大生、まじめすぎ? よく勉強、進路に強い不安 (共同通信)

いいじゃないですか。不真面目なのより真面目すぎる方が よっぽどいい。

要領のいいやり方を地道に教えてあげてください。そりゃあ、ちょいと堅苦しくて融通の利かないところはあるかもしれませんけど、みんな いい人たちなのですから。

そういう人たちが 不安なんぞ持たずに やって行けるようでないと、世の中 おしまいです。

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