徒歩・徒然


2008年9月17日(水)

地デジ化を控え、BSや110度CSも受信したいと主張する一部居住者にどう対応すればよいか? (ケンプラッツ / NikkeiBP Net)

なんだか、BSやCSの放送を見ている人達を不当に悪者にしているような "Q" だったので、思わずカチンと来てしまいました。

「ケーブルテレビのサービスではBSデジタル放送や110度CS放送が受信できないので嫌だ」、「もっと多くのチャンネルを見られるようにしてもらいたい」と強行に主張する居住者が一部にいることがわかりました。

パラボラアンテナの設置が否決された場合でも、この人たちはまず間違いなく、細則を無視してバルコニーの手すりにパラボラアンテナを設置することでしょう。

まるで、こいつらがワガママばかり言うから、決まるものも決まらないし、マンションの見た目も悪くなるし、規則も形骸化して守られない、とでも言いたげな雰囲気です。

もしかしたら、このマンションで そういう主張をしている人達に限って、所謂「公共性の無い人たち」なのかもしれません。でも、もし僕が このマンションに住んでいたとしても、BSやCS放送を見られるようにしてくれと お願いするでしょうし、それが聞き入れてもらえない場合は、ベランダに勝手にアンテナを取り付けることになるでしょう。

なぜか? そうするより他に手が無いからです。ケーブルテレビや共同アンテナで対応してくれなければ、自分で何とかするしかありません。

トラブルは避けたいと思いますが、余計な出費も避けたいと思います。どうすればよいでしょうか。

そんなもの、解答は一つしかありません。個人でアンテナを設置してはならないなどという馬鹿げた“細則”を 即刻 無くすことです。

ケーブルテレビは非対応。共同受信設備は整備したくない。なのにアンテナの個別設置もさせない。それだと、「大多数の住人が『見られなくても構わない』と言ってるのだから それに従え。そんなチャンネルは見るな。いま契約してる有料放送は解約しろ。それがイヤなら出て行け」と言っているのと同じことです。そんな横暴な話はありません。

で、その横暴さについては すっかり脇にどけて、アンテナを個別に取り付けてる人達を悪者にしているのです。どう考えても理不尽です。

感情的になってばかりいるのもナンですから、ちょっと具体的に話を考えてみます。

まず、ベランダの手摺りにアンテナを取り付けるのが危険という話。

すっかり“常識”のように語られていますが、これ、ホントなんでしょうか? マンションのベランダからパラボラアンテナが落っこってきて誰かが怪我をしたような事例が、どれだけあるのでしょうか?

衛星放送のパラボラというものは、かなり しっかりした固定が必要です。ほんの少し(一度単位で)向きが変わっただけで、放送が受信できなくなるからです。風が吹いたら向きがズレるようなヤワな留め方では、落ち着いて番組が見られません。だから、放っておいても、自然と固定方法が強固になるはずなのです。

それに、アンテナというものには、必ずケーブルが付いています。

ですから、手摺りのアンテナが外れて下に落っこちるためには、強固に固定された金具を破壊し、さらに、同軸ケーブルを引き千切るような力が必要なのです。地震があったら落っこちる? そんな物凄い地震が起こったら、上から落っこって来るのはパラボラアンテナだけじゃ済まないでしょう。

確かに、落下は“起こり得る”事故では あります。しかし、“防げる”事故でも あるはずです。固定方法について きちんとした基準や指針を作り、勝手に工事をさせずに必ず専門業者にやってもらうようにするとか、方法は いくらでもあるはずです。それなのに、「臭い物には蓋」式に 禁止ばかり叫ぶのは、どう考えても おかしいです。

次に、見た目が悪いという話。

これについては感覚の話になってしまって、人によって捉え方が違うでしょうから、結論の出しようが無いのですが、一つ言いたいことは、この理由を持ち出すなら 共同の受信設備を しっかり造れということです。それもせずに、ただ「ビルの景観を壊すな。そんなチャンネルは見るな。いま契約してる有料放送は解約しろ。それがイヤなら出て行け」と言われたって、我々は納得なんか出来ません。

打開策を探ろうともせず、一方的に理不尽な要求を突きつけて、その要求に従わない人達を あたかも悪者のように扱うのは、横暴以外の何物でもありません。そういう考え方は、早急に改めて頂きたい。そして、納得できる方法を考えて頂きたい。

一番 現実的なのは、その地域のケーブルテレビが BSもCSも再送信してくれることでしょうね。ケーブルテレビ事業者を名乗るのであれば、せめて そのくらいは しっかり対応して欲しいところです。


で、ベランダにアンテナを(勝手に)取り付けている人達も、ひとつ考えて頂きたいことがあります。

手摺りの外側にアンテナを取り付ける必要は無いんじゃないか、ということです。

手摺りの上にアンテナ本体が出ていれば、外に張り出させなくても きちんと受信は出来るはずです。無用なトラブルを避けるためにも、アンテナは内側にとどめておく方が良いでしょう。邪魔になる? それくらいは我慢しましょう。


2008年9月19日(金)

広島 7-1 中日 (第22回戦 @ 広島市民球場)

― 裏天王山第一ラウンド ―

また広島に来ました。

切符を取った時は、この時季の試合なんて完全な消化試合のつもりでした。どうかすると目の前で優勝決められるかもしれないとまで思っていました。まさか“天王山”になるとは(ただし、3位の)

観衆: 23901人。満員とまでは行きませんでしたが、この球場にしては ものすごい数です。

一回の表裏、エラーで一点取られて 満塁のチャンスを逃したときには どうなることかと思いましたが、4番の一発は やっぱり効きますね。あれよあれよと言う間に球場の雰囲気がすっかり変わって、終わってみれば大勝でした。これで単独3位だぜ。すごいぜ。

気持ち良く勝ったから あんまり変なことは言いたくないんだけども、球審の橘高さん。なんなんだい、あんたの判定は。あんたがボールって言った右バッターの外角低めは全部ストライクだったよ。

― ボールかなぁ……? ―
(↑こういう投球が全部ボールにされる)


2008年9月20日(土)

広島 10-0 中日 (第23回戦 @ 広島市民球場)

― プロ初完封! ―
(プロ初完封で、今シーズン7勝目の前田健太)

こんな痛快な試合は久し振りです。今日と明日は入場券は既に売り切れだそうで、今日の観衆は 29632人でした。ほぼ満員ですね。その満員の球場で湧き上がるカープへの声援も、久しく体験していなかったものです。感動ものです。

一回に二点を取った後、なかなか追加点が取れない中、前田健太が良く踏ん張りました。そうやってると そのうちに いいことがあるもので、6回7回に4点ずつ取って試合を決めました。

普通であれば、明日に取っとけと言いたくなる所ですが、相手は落合竜ですから、いつ目覚めるか分かりません。取れるときに取れるだけ取っとくのが正解でしょう。

― トランペット復活 ―

昨日まで、中日の応援団の皆さんは、球団側とのゴタゴタか何かで、トランペットの演奏をしていませんでした。手拍子と声だけの応援は、どこか寂しい感じでした。

しかし、こういう状況では、応援ボイコットとか言ってられなくなったということでしょう。今日から、トランペットの演奏が復活していました。


2008年9月21日(日)

広島 2-4 中日 (第24回戦 @ 広島市民球場)

― 12安打で2点…… ―

午前中、広島県南部地方には大雨洪水警報が出ていました。ところが、午後になって天候が落ち着いたため、開門:45分遅れ・試合開始:30分遅れ、だけの措置でもって ちゃんと試合が行われました。

しかし、なんだったんだろうなあ初回の4点は。まるで幻を見てたような気分です。いよいよ目覚めたか落合竜、と思ったのに、結局その後はゼロ行進、2回から8回まではヒットすら無しで、また眠ってしまいました。

こっちは12安打も打ってんですよ。ちくしょー。ちっとも負けた気がせんぞ。

リードを許していたおかげで、代打:前田智徳 と 代打:緒方孝市で 球場が異様に盛り上がる空気を体験できましたから、いいとしましょうか。“天王山”3連戦に勝ち越したんで、上出来です。打線が湿ってるわけでも、投手が打ち込まれたわけでもないんだし。

さあ、明日からはジャイアンツだぜ。阪神を追い掛けてノリノリでやって来るんだろうが、返り討ちにしてやるぜ。今日、試合が終わってから、中日ファンの皆さんが「巨人、倒せ、カープ! 巨人、倒せ、カープ!」とエールを送ってくれましたから、それに応えましょう。

― 青空と照明塔 ―
(試合が終わる頃には、すっかり空が晴れ渡っていました)


2008年9月22日(月)

広島 1-9 読売 (第21回戦 @ 広島市民球場)

― これで10個目の三振 ―
(8回裏、先頭の代打: 緒方孝市が空振り三振に倒れる)

すいませんでした。

完全に叩きのめされました。

横綱相撲どころの騒ぎじゃありません。差があり過ぎます。

采配にも非常に疑問が残ります。写真の緒方の代打もワケが分かりませんでしたが、2回の裏に先頭のシーボルがヒットで出た後に石原に強攻策をとらせたり、5回の裏に大竹に代打を送らなかったり、どうも今日は、全てが上手く噛み合っていませんでした。昨日は12安打で2点、今日は8安打で1点。“タイムリー欠乏症”は 重症の度合いを呈してきました。

明日以降に期待したいのですが、さて、どうなることやら。唯一の救いは、スタンドを一杯に埋めたファンの歓声です。


2008年9月23日(火・祝)

広島 4-4 読売 (第22回戦 @ 広島市民球場)

― 超満員 ―

もの凄い試合でした。まさに、両者の意地と意地のぶつかり合い。これぞプロ野球という場面が、4時間38分の中に ぎっしり詰まっていました。初めての3万人超えとなった 30440人の皆さんも、誰もが最後まで試合を堪能したと思います。全く長く感じなかった。

― 先発: 篠田 ―

今日からは、広島は昔(1977年〜1988年)のユニフォームを復刻して試合をします。ついでに、応援団の皆さんも、昔の選手の応援歌を演奏していました(例えば、4番の栗原のときは山本浩二の曲。思わず「かっとばせー、コージ!」と叫びたくなる)。

― 同点ヒット ―(Photographed by anishiji)

もう今日は色んな出来事があり過ぎて書ききれません。先発の篠田は9安打打たれて無失点、やっとのことで仕事をした4番・栗原、梅津の好投、内外野陣の再三の好プレー……。その中から一つ取り上げるとすれば、やはり写真の、代打: 前田智徳の 同点に追い付くライト前ヒットでしょう。球場内が異様に盛り上がる中、淡々と仕事を成し遂げてしまった姿には、興奮と感嘆しか ありません。

11連勝中の超巨大戦力を相手に、ここまで粘ることが出来ました。引き分けという形ではあれ、この怒濤の連勝を止めたのがカープだという単純な事実が、実に誇らしいものです。すごいぞ、カープ。


2008年9月24日(水)

広島 2-6 読売 (第23回戦 @ 広島市民球場)

― 7回裏 攻撃前 ―

我が愛する広島カープは、僕の広島市民球場最後の夜まで、やっぱり愛すべきチームでした。

今日は、三塁に入ったシーボルとかいう男が、一人で野球やってました。初回はエラーで先頭を出塁させ失点のきっかけを作り、七回には、表に またエラーをして失点し、その裏に自分で2ランホームランを打ち、9回裏2アウトで出てきてフルカウントから空振り三振、試合終了。

こんな漫画みたいな野球するチーム、他にありません。負けたことは 勿論 悔しいけれど、これがカープだから、良いのです。

負けたことも、借金生活に逆戻りしたことも、6回裏のバッターが3人とも簡単に初球のストライクを見逃したことも、もう気にしません。これぐらいでメゲていたら、このチームのファンは務まりません。

市民球場での試合は まだ続きますが、僕は、数々の思い出が詰まった この球場とは今日でお別れです。とにかく、野球というスポーツを教えてくれた この場所に、心から感謝します。

ありがとう。そして、さようなら。広島市民球場に出逢えて、僕は本当に幸せでした。

……それにしても、ボス、シーボルは もう出さない方が いいんじゃないかい?


そして、ついでながら、ジャイアンツファンのことを書きます。

今日、広島のレフト側スタンド(カープファンと相手ファンが綯い交ぜになっている、世にも珍しい空間のこと)で試合を観ながら、ふと、ジャイアンツファンの皆さんというのは、本当に純粋で優しい人たちなんじゃないかと思いました。これは別に、皮肉でも反語的な言い回しでも何でもなくて、確かにそう思ったのです。

なぜかと言いますと、ちょっとこちらの写真を見てください。

― 6回表一死 ―

これは6回表攻撃中のスコアボードですが、ジャイアンツの方は先発から誰も交代していません。

木村拓(広島)・小笠原(北海道)・ラミレス(東京ヤクルト)・李(千葉)・谷(オリックス)……2番から6番まで、見事なまでに他所のチームで育った選手がズラっと並んでいます。

果たして、これは“読売ジャイアンツ”と呼んでいいチームなんだろうか、なんてことを思ってしまったわけです。

もちろん、今の時代、生え抜きの選手だけでは 到底 チーム運営が成り立たないことは分かってます。トレードも大いに活発に行うべきだと思います。しかし、(そんなことは絶対に有り得ませんが)もし、カープの先発ラインアップが これだけ他所のチームから来た人たちで占められてしまったら、今と同じような気持ちでカープを応援し続けることが出来るでしょうか。僕には自信がありません。

でも、今日、僕の周りに居たジャイアンツファンの皆さんは、純粋にジャイアンツを応援している人たちばかりでした。これは、“読売ジャイアンツ”という“存在”そのものを心底から愛していなければ出来ないことだなと思ったのです。生え抜きも外様も無く、ジャイアンツに居る選手は分け隔てなく応援する。何と言われようと、“読売ジャイアンツ”が好きだから。これは、当たり前のように見えますが、すごいことです。

ハッキリ言って、僕が“読売ジャイアンツ”という球団に向ける視線からは、一生、悪意のようなものが消えることは無いでしょう。率先して球界を良い方向に向けることが出来るはずの「球界の盟主」なる立場に居るのに、相変わらず自らの昔の夢ばかり追い掛けて何もしようとしないからです。少なくとも、東京ドームという箱を ホームグラウンドと呼んで嬉々として使い続けている限りは、僕の評価は絶対に変わりません。

しかし、“ジャイアンツファン”の皆さんを悪く言うことは するまい、と思いました。もしかしたら、世界でも有数の、模範的なファンの人たちなのかもしれない。ボロ負けの広島市民球場で、そんなことを考えました。


麻生さんとか中川昭一さんって、どうして いつも あんなに不機嫌そうな顔をしているんでしょうね。眉間に皺を寄せて口を歪めて。見てるだけで叱られてるような気分になってきます。

声を聞いてても、心地よい声とは程遠いし。なんか、色んなことが ぎすぎす した感じになりそうで、不安です。


2008年9月25日(木)

で、今日になって勝ってやがる。

しかも、すげー いい試合だったみたいじゃないですか。もう東京帰って来ちゃったよ。

まったく。つくづく愛すべき奴らです、あいつらは。いい加減にしろよ。


留守の間に、郵便受けに「ねんきん特別便」の封筒が届いていました。

で、ロクに宛名も見ずに封筒を破いたら……違う人のヤツでした。しまった。

しかし、少なくとも5年以上前に この部屋から出て行った人宛ての「ねんきん特別便」が来るというのも、抜けた話です。この人の記録自体にも抜けがあるに相違無い。

しかし、どうすりゃいいんでしょ、これ。とりあえず、「この住所にこの方はいらっしゃいません」という旨を一筆書いて、差出元の「社会保険庁 社会保険業務センター」ってトコに送り返しましょうか。

ごめんなさい。中身は見てませんから。


2008年9月28日(日)

Actor Paul Newman dies at 83 (USA TODAY)

実は、“The Sting”“Butch Cassidy and the Sundance Kid”“The Towering Inferno” ぐらいしか見たことないんですけど、どれも面白くて何度も見てしまう作品でした。

静かに哀悼の意を表したいと思います。


2008年9月30日(火)

今月は、野球(それもカープの)ばっかりで すみません。


東京ヤクルト 8-0 広島 (第22回戦 @ 明治神宮野球場)

― まだ雨が落ちていなかったのですが ―
(試合開始直後の写真。最終的に、観衆は10247人でした)

まったく……

負けられない試合が続いてるんじゃないんですか。何をやってるんですか君たちは。昨日の試合を観て、いても立ってもいられなくなって、雨の中を出掛けて行ったと言うのに。何も怖いところが無い打線に8点も取られて、石川雅規に 悠々と完封を許してしまいました。8対0のスコアで試合時間 2時間46分ですから、いかにカープの攻撃が あっさりしていたかが分かります。

一応、7本もヒットを打ってるんですけどね。クリーンアップの3人が2本ずつ打ってても、残りが沈黙してちゃ どうしようもない。打ちそうな雰囲気を持ってるのが、東出・栗原・嶋 ぐらいしか居ないのが辛いです(今日は東出君は打たなかったけど)。残るメンバーは“運が良ければ打つ”って感じなので、どうしても打線が“線”にならない。梵、小窪あたりのバッティングが もっと確実になってくれれば、かなり脅威の打線が出来上がると思うんですが。

しかし、さすがスワローズもプロです。やられっ放しでは終わりません。広島の敵を、江戸で しっかり 討たれました。

ここいらで、ちょっと雨で一服 入れたいような気分になってきましたが、明日も天気は微妙ですね。予報だけ見たら、開催されそうな気がするな。

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written by tardy@k.email.ne.jp