徒歩・徒然

2009年2月上期


2009年2月2日(月)

メールアドレスを掲載するときは すぐそばに「広告お断り」の注意書きを(ビジネスパーソンの迷惑メール対処術 / nikkei BPnet)

結論から先に言おう。迷惑なメールの受信を望まないなら、メールアドレスのそばに、下記のような注意書きを追加する必要がある。

【特定電子メール法に基づく表示】広告メール、迷惑メールの送信はお断りします

特定電子メール法の改正により、迷惑メールの送り付けを拒否するためには、メールアドレスのそばに上記の表示が必要になった。書いておかなければ、同意のない広告メールを送り付けられても文句を言えない場合がある。

えー。そんな面倒なことになったんですか? そんなの、法律の“改悪”じゃん。このサイトの全部のページで それをやれってんですか。

とりあえず今のところは、プロバイダが提供してくれるフィルターとbsfilterの組み合わせで、まあ 99%のSPAMは落っことせてますから、特に何も変えないでいいということにしましょう。


2009年2月4日(水)

映画 “Le Renard et L'Enfant” (2007年・仏)

ある日、学校の帰りに森の中で、私は一匹のキツネと出逢った……

フランス・アルプスの山に抱かれたところで、仲良くなった二人(?)の姿を追います。

出てくるヒトは、ほとんど彼女ひとりだけです。森の中、山の中を、自在に翔け回って、景色を見ているだけで惚れ惚れします。山も河も森も。もちろん、軸になるのは“テトゥ”と名付けられることになる あのキツネなのですが、森に住む生き物たちが 次から次へと出て来て、本当に見事です。

みんなが、お互いに、上手く折り合いをつけて暮らして行くことが出来たら素敵だなと、思いました。だって、それぞれが、自分の与えられたところで、一所懸命に生きてるだけなんですから。鉄砲なんか持ち出すようなことは、愚かなこと なんじゃないか。

 邦題:「きつねと私の12か月」
 監督・原作:Luc Jacquet
 脚本・脚色:Luc JacquetEric Rognard
 音楽:Evgueni GalperineAlice LewisDavid Reyes
 撮影:Gérard Simon(AFC)Eric Dumage(AFC)François Royet
 動物映像担当:Jérôme BouvierJérôme MaisonCyril Barbançon
 出演:Bertille Noël-BruneauIsabelle CarréThomas Laliberté ほか

一番最後に、野生のキツネに無闇に触れないよう注意する、日本語の字幕が流れました。そこまで やんなきゃ いけないのかなぁ。


2009年2月5日(木)

WBC必勝ローテ!開幕は岩隈→松坂→ダル (サンケイスポーツ)
侍ジャパンローテ決定!開幕投手は岩隈 (スポーツニッポン)
岩隈3・5中国戦WBC開幕投手…楽天 (スポーツ報知)
岩隈WBC開幕投手候補!山田コーチ示唆 (日刊スポーツ)

去年のオリンピックの予選だかの時、星野監督(当時)が予告先発をするかとか軽い気持ちで発言したら、そんな甘いもんじゃないんですと大野コーチ(当時)に一蹴されたことがありました。

それから一年も経ってないのに、こういう記事がスポーツ紙にズラッと並んでしまうのは、なんなんでしょうかね。考えが浅すぎる。配慮が無さすぎる。

いざ本番になってみたら、こういうスポーツ紙の習性を逆手に取った山田コーチの巧妙な計略でありました、というのが真相であることを願いたいです。


2009年2月6日(金)

もう、電話帳は配ってくれなくてもいいと思うんです。

毎年のように律儀に配達をして頂くんですけど、ついぞ中身を見たことが無い。今や、WWWで ぜんぶ間に合いますからね。


ということを思っていたら、やはり、こんな「お問い合わせ」フォームのページが用意されてました。これに、「配達を中止してください」と入れて送れば いいのかな。


2009年2月9日(月)

昨日は、ラグビー:マイクロソフトカップ・ファイナルの観戦に秩父宮へ繰り出して、そのまま夜勤に突入、なんてことをやってました。

― 風下からキックは大変 ―〔惜しい。僅かに届かず〕
(東芝の7番は 若松大志選手。三洋の10番は David Hill選手)

得点は17-6で東芝の勝ち。おめでとうございます。一見、「一方的な」試合だったように感じますが、なかなか良い試合だったと思います。


ところで、今回の観戦で、こないだ買った Gyro Stabilizer と称する用具を 初めて実戦投入してみました。

― KS-4付きDSLR-A900 ―
カメラの下に くっついてる 丸っこいヤツです(左のデカいのは、駆動用のバッテリー)。平たく言えば、「防振装置」ですね。カメラの三脚ネジ穴に取り付けられるようになってます。

アメリカの Kenyon Laboratories LLC という会社の製品です。こないだ“個人輸入”したという品は、実は これでした。白状しますと、詳しい原理は良く分かっていないんですけど、要するに“ジャイロ効果”なるものを応用した製品のようです。円筒形の物体の中で高速回転しているジャイロがあって、自身は外からの動きに対して静止し続けようとする。それが、取り付けたカメラの動きへの抵抗になる。結果的に、カメラが振動したりしにくくなる、ということです(これで合ってるのかな?)。

例によって、長さのある300mmの望遠レンズなんぞは観客席に持ち込ませてくれません。どうしても 500mm Reflex の出番となります。しかし、倍率が高すぎるのが災いして、手持ちではブレてしまって大変なのです。と言って、三脚の使用なんか 当然 禁止です。そこで、何か良い方法はないかと いろいろ探して、辿り着いたのが この製品でした。僕は専ら静止画を撮るカメラでしか使いませんので、そんなに大きな製品は要らない。下から2番目の KS-4 という型番のにしました。

さて、実際に使ってみた感想ですが、効果は覿面です。さすがに細かい振動までは抑え切れませんけども、どうにか、カメラの手ブレ補正でカバーできる程度には なりました。「かなり使える」というのが僕の実感です。会社のサイトにも書いてありますが、双眼鏡とかに付けても 見やすくなって良いでしょうね。パンしたりする時、つまり、本当にカメラを動かしたいと思った時に 少々 抵抗されてしまうのは、仕方が無いです。そういう品なんですから。慣れれば問題ありません。

でも、上の写真からもお分かりの通り、とても普通の人にお奨めできる機材じゃありません。嵩張るし重いし。本体は 1kg弱、バッテリーは 3kgほどです。バッテリーはベルト・タイプのキャリングケースに入っていて 腰に付けられるようになってるんですけど、片方だけに偏った負荷が掛かることになるんで、あんまり腰に良くないような気がします。

あと、ジャイロの回転音が かなり します。ちょっと甲高い金属音、と言った感じでしょうか。今回のような賑やかな競技場などでは問題ありませんが、周りが静かな場所だと たぶん 使うのは躊躇われます。


というわけで、調子に乗って、作例を あと2枚。

― 中盤の攻防 ―

― 走る走る ―

パッと見は大した写真じゃありませんが、強風の中、500mm/F8 のレンズで手持ち撮影、という条件を考えれば、かなりのもんだと思います(まさに自画自賛)。


2009年2月10日(火)

今更ながら、初めて六本木ヒルズ森タワーの屋上に昇ってみました。

― 東京タワーが他の建物に埋もれて目立たない ―

遮るガラスが無いので、東京の街が直に見えます。これは、今までに無い、新しい体験ですね。若干、構造物に邪魔される方向は ありますが、ほぼ 360度 見渡せると言って良いと思います。今日みたいに天気が好い日なら、とても気持ち良く過ごせます。開放しようと考えた人、えらい。

54階の さらに上、ということになるようです“PH” って何の略だ?)。値段は、52階の展望台行きと森美術館の入館料と 全部ひっくるめて 1500円。東京タワーの特別展望台まで昇ったら1420円なので、僕は 絶対こっちをオススメしますね。「安全のため」ということで、カメラとケータイ以外の持ち物は“100円玉が返ってくるタイプ”のコインロッカーに預けさせられます。

どうでもいいですけど、“Sky Deck” って名前は、アメリカ・シカゴの Sears Tower の展望台と おんなじだ(あっちはガラスの中ですが、高さが段違い)。


2009年2月11日(水・祝)

映画 “Obsluhoval jsem anglického krále” (2006年・チェコ=スロバキア)

刑務所から(刑期満了の3ヶ月前の恩赦で)出て来たヤン・ジーチェさんは、あてがわれた森の中の家で半生を振り返ります。あちこちで“給仕”として働いてきたヤンさんの人生は、そりゃあ、もう、波瀾万丈でした。たまたま、第二次大戦を挟んだ激動の時代にぶち当たって、世の中には暗い影も落ちます。

最初に言っちゃいましょう。イギリスの王様にチェコの人が給仕なんか出来ません。要するに、題名と その元になった台詞は、上手く話を持って行くための方便です。しかも、ヤンさんが発した言葉ではないところが変なところです。

ヤンさんは、目の前に現れる大変なことを上手く乗り切ってしまう天賦の才能があるようです。おかげで、あのころのドイツが絡んだ話なのに、スイスイと流れます。溢れるユーモアと ちょっとしたお色気で(ちょっと でもないか)、明るく眺められてしまいます。本当は、心に重たいものを抱えてるのに。

境遇がコロコロ変わっても、いつも幸せそうなのが素敵です。僕も、フラっとヤンさんの家にビールでも飲みに出掛けたいところなんですが、あいにく こんな体質なもんでしてね。

 邦題:「英国王 給仕人に乾杯!」
 監督・脚本:Jiří Menzel
 原作:Bohumil Hrabal
 撮影:Jaromír üofr, AČK
 音楽:Aleš Březina
 出演:Иван Барнев (Ivan Barnev)Oldřich KaiserJulia JentschMartin HubaMarián LabudaMilan LasicaZuzana Fialová ほか


2009年2月12日(木)

みんな紙が好きだなぁ……と、今日はつくづく思いました。

あれくらい、紙に書いておかなくても出来そうなもんだけど。要するに、何かあったときの言い訳のためにやってるだけなんですよね。私らは やるべきことは きちんとやってました、と。


2009年2月14日(土)

今日は 朝8時に職場に出なければいけない日でした。
まあ、5時半ぐらいに起きて朝飯でも食って出て行けばいいかなと目覚ましをセットして、事実、そこで起きたのに、恐怖の二度寝。次に気付いたら 6時50分になってました。「ヤバイ!」炊飯器の中で炊き上がっている ご飯は そのまんまにして家を飛び出しました。

……どうして いつも こうなっちゃうんだろうなぁ……

でも、これだけギリギリの所で目覚められるというのは、本能の為せるワザか。


どうでもいいけど、今日は“若いお二人”の多かったこと多かったこと。

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written by tardy@k.email.ne.jp