徒歩・徒然

2011年3月


2011年3月12日(土)

― 福島原発 建屋で爆発_山陰中央新報 ―

近所のスーパーに買い物に行ったら、山陰中央新報さんが こんなのを配っていました。


今回の出来事は、もう、何と言って良いか言葉が見付かりません。

若林の荒浜、名取の閖上。七ヶ浜、石巻、志津川……学校を抜け出してドライブして走り回った、僕の良く知っている海辺の町が瓦礫と泥の山になっているのが次から次へと画面に映し出され、呆然とする以外にありません。

あの名取川付近の映像なぞ、恐ろしいという言葉では とても表現しきれない。あんなことが現実に起こるもんなのか。僕の大好きだった二ノ倉海岸なんか、どうなってしまったんだろう。

ここ山陰の地は、おそらく今回の地震の影響は一番受けなかった地域でしょう。ほとんど揺れも無かったし、ほとんど津波も来なかった(津波注意報は一番最後に発令されて、真っ先に解除されました)。そんな所に住む人間が何を言っても仕方が無いでしょうが、本当に心が痛みます。なんとか、なんとか、皆さんに元の暮らしを取り戻して欲しい。今は ただ、それをお祈りするのみです。


で、一日中テレビに齧りついていて思ったことを つらつらと。

こういう時の報道というのは、僕は、淡々と事実のみを伝えれば それで良いと思うのです。何より大切なのは「正確で」「きめ細かい」情報です。そして、その伝えるべき事実は無数にあるわけで、どっかのスタジオで座っている人の個人的な感想を差し挟む暇なんか無いはずです。

しかし、やはり、どうしても それをやらないと気が済まない人達がいるんですね。要するに、余計なことを喋りすぎの人達が。特に民放のアナウンサーさんは、会社を跨いで みんな同じ感じです。

例えば中継リポートが終わるとき、「以上、××からお伝えしました」と現地のリポーターが締めたら、民放のアナウンサーさんは必ずスタジオから何かを訊けと教育されているらしく、「○○さん」と現場に呼びかけて余計な質問をするのです。本当に必要な情報を現場が伝え忘れていて、それを しっかりと確認するというのであれば良いのですが、どうでもいいような質問ばっかり。

今回の例としては……

KHBスタジオ:「(仙台市内の診療可能な病院を読み上げる)……以上、仙台でした」
テレ朝スタジオ:「○○さん。東京のスタジオから、ひとつお訊きしていいでしょうか」
KHB:「はい」
テレ朝:「診療可能な病院ですが、被災された皆さんの治療は、順調に進んでいるんでしょうか」

……アホかと思いました。そんなの、スタジオで原稿読んでるアナウンサーにアドリブで訊いて分かるわけないじゃん。いや、それ以前に、順調に進んでるわけないじゃん。未曾有の大災害なんですよ。人手も物資も足りてないだろうし、電気も水も来ていない。そんな状況の中で順調に進むものなんか、あったら見せて欲しい。だいたい、その質問は情報として何の役に立つのか。「診療可能な病院」という必要な情報は、既に きちんと読み上げられているんです。そんな下らないこと訊いてる暇があったら、とっとと次の情報を伝えなさい。

その他にも、現場のリポーターが一所懸命に喋ってるのに それに被せて あれこれ喋らないと気が済まないような方とか、個人的な意見を(何となく気が利いてるような言葉を用いて)並べ立てるような方もいました。

アナウンサーの皆さんは言葉を発するのが仕事ですから、とにかく何かを言わないといけない、というプロ根性があるのでしょう。目の前に展開された映像に、自分の言葉で説明を加えなければいけない。いついかなる場合でも それがすんなり出来なければプロとは言えない、と。

しかし、今回のような、おそらく全ての人が初めて目にする圧倒的な現実を前にすると、どんなに鍛え上げられたプロの言葉でも、その現実には さっぱり追い付けません。だから、自分の言葉を無理して付け加えるのではなく、感情を抑えて事実をありのままに淡々と出来るだけ沢山 伝えることに、そのプロ根性を向けるべきなのです。残念ながら、それが出来ている人は今回も少数派でした。見た目は深刻そうな顔をしていても、心の中は どこか舞い上がっている。これまで見たことのない自然の驚異を目にして、興奮してしまっているみたいでした。何となく声は上ずっているし、色んなことを喋ろうとして言葉が空回りしている。冷静であるべき人達が興奮してしまっているのだから、目も当てられません。

あちこちの記者会見で、関係機関の対応について責めるような口調で質問している記者の皆さんも同じこと。普段の政治家への質問ならともかく、前代未聞の大規模災害が起きている時に、想定が甘いのなんのと責めても仕方ありません。誰も経験したことのない災害に皆で立ち向かおうとしてるんです。どっかに不備があるのは当たり前です。その責めるような質問で被災者の皆さんが救われるんですか? もう起こってしまったんだから、事前の準備がどうとか 今さら蒸し返しても意味ない。これから どうやって数々の課題を解決して行くかが大事なんでしょう。やっぱり、みんな、興奮してるんです。第三者は、もう少し落ち着きましょうよ。だから、要らないとか言われるんだ。


2011年3月14日(月)

どうにも皆さんの態度に違和感を覚えるので、一言 言わせてください。

批判は無益です。

現場の事情も知らない外部の人間が、知った顔して対応が甘いだの無計画だのと批判するのは、やめましょう。そんなことしたって、何の役にも立ちません。

前代未聞の事態なのです。誰も経験したことのない、誰も想像すらしたことのない事態が起こっているのです。そんな時に、完璧に対応できる神様みたいな人は居ません。

東京電力やJR東日本の対応に いちゃもんを付けるのなら、それら電気や電車が無くなってしまった場合の想定をしていなかった、あなた自身も同様に批判されて然るべきなのですよ。

無計画だったのは お互い様です。心情的には納得できないかもしれないけれど、それが事実です。


東日本大地震:「スケジュール組み替えも」楽天の星野監督 (毎日新聞)

うーん……

Jリーグも中止になっていることですし、これが「大人の対応」なんでしょうけど、初めから延期ありきで動いているようで、なんだか残念ですね。

私たち、東北楽天ゴールデンイーグルスは、東北の皆さまと一緒にこの難局を乗り越えていきたいと思っております。

っていう公式サイトの文言が、空しく見えます。僕は、予定通りに25日に開幕させることが「難局を乗り越え」る最初の一歩だと思うんです。これじゃあ、端から震災に負けてるじゃん。

そういうお伽話で片付けられるもんじゃないのは百も承知ですが。


2011年3月15日(火)

島根県共同募金会 というところに、義援金を託してきました。

あの惨状に対して僕の懐から出せるものなんて あまりに微々たるものですが、何かの足しにして貰えればと思います。


【ドキュメント】東京都はどう対応したか (猪瀬直樹の「眼からウロコ」 / nikkei BPnet)

記者が歩いて帰った20km (日経ビジネスオンライン)※2頁以降は会員専用

前者は、あの地震が起こった時に東京都副知事とその周りが行っていた情報発信・収集や各所の人員の出動派遣などについて、後者は、東京駅から吉祥寺まで歩いて帰ることになった記者さん本人の体験記です。

読んで まず思ったのが、今まさに東京都民であるウチの両親には 行政の発する情報は全く届かないな これでは、ということでした。

ウチの両親は二人とも、モバイルツールどころか携帯電話すら持っていません。理由は色々と書けますが、要するに電話機を持ち歩く必要に駆られたことがないからです。今まで、それで何の痛痒も感じずに生きてきたし、おそらく、これから先も変わらないでしょう。さすがに家にはインターネットに繋がる回線が引いてありますが、あまり頻繁には利用していません。当然ながら、twitterもFacebookも、二人にとっては存在しないと同じことです。いくら猪瀬さんが それらを駆使して頑張っても、ウチの両親には伝わりません。

今の世の中、携帯電話を持っていない方がおかしい。自分から積極的にネットに接続して情報収集するのは当たり前だ、と言われてしまいそうです。それは正論だから反論できないし、もしかしたら そういう物言いは恰好よく見えるのかもしれませんね。

もちろん、記事には全てを書くことは出来ないので、他にも様々な対応はされていると思います。しかし、二番目の記事の記者さんが書かれていることも また、事実でしょう。

20.4kmを歩き、5時間かけてようやく帰宅。ケータイを充電しつつ、テレビニュースを確認する。東京都が、帰宅難民に対して公的施設を開放していると報じている。

都内で毎夕5時を知らせる音は、防災無線のためだと聞いたことがあるが、歩いて帰る途中で、どこにもそれを知らせる放送は聞こえなかった。その後、都心に残された帰宅難民の友人を複数迎えに行ったが、誰もがそのアナウンスを聞いていないという。

インターネットの各種ツールを使っていると、知らず知らずのうちに錯覚に陥ることがあります。つまり、発した情報に対する反応が素早くて数もそれなりに多いため、世の中の多くの人達に伝わったと思い込まされてしまうのです。

しかし実際には、それだけでは情報から取り残されてしまう人も相当な数に上るわけです。ネットは確かに現代の中枢と言って良い存在ですが、決して万能ではないことを心得ておかねばなりません。だから、今回、猪瀬さんが(少々自慢げに)語っている対応は、見事ではあったけれど、残念ながら、見捨てられた人達も無視できないくらい発生してしまったということになります。(そんな奴等は見捨てられて構わない、とか言われたら、もう返す言葉がありません)

そして次に思ったのが、見知らぬ人同士の口コミとか声掛けに期待が出来ないのだ、ということ。

二番目の記事には こんな記述があります。

大渋滞でほとんど動かない車道を見ると、クルマには運転席に1人、もしくは助手席に誰か座ってるくらいで、後部座席に人が座っているケースはほとんどなかった。5人乗り、あるいは7人乗りといった大きな輸送手段が、全く使われない。見知らぬ人を乗せるのは勇気が必要だが、この状況を見て、誰も動かないというのが、今の東京なのかもしれない。

誰かさんが「自己責任」という言葉を流行らせてから、自分のことは自分で何とかするという風潮が大勢になってきました。しかし その裏返しで、他人に対しても、自分のことは自分で何とかしろと放り出すのが正しい、みたいな風潮が幅を利かせています。人が一人で出来ることなんて、限られたものだと言うのに。

twitterであれば名前も顔も知らない人の呟いていることを どんどん広められるのに、現実に隣で歩いている人に声すら掛けられない。もし猪瀬さんが都庁の一階に降りて拡声器でもって「あそことあそことあそこに待機所を設けていまーす」と叫んでも、そこで聞いてた人たちだけで その情報はストップし、他所には伝わって行かないんじゃないでしょうか。見知らぬ人に それを話そうなんていう気には、誰もならないから。

「皆が少しずつ背中を向けて暮らしている」東京の、人が多いのに孤独を感じる寒さを、こんなところでも感じます。

たまたま今回は、東京は帰宅難民が生じたくらいで済みましたが、これが本格的な大災害になると、おそらくインフラもズタズタになって、思うようにネットが機能しなくなるでしょう。その時に、我々は 人間たちだけの力で、それを乗り越えることが出来るのでしょうか。

(さきほど引用した箇所の少し後に、相乗りして目的地に向かった人達が居た、という紹介があって、その辺りに希望は見出せそうですが)


会議室外まで響きわたった東電しかる菅首相の声 (読売新聞)

だから、説教たれたって何の役にも立たないと言ってるでしょう。

気持ちは分かりますが、そんなことしてる間に次に進むための善後策を考えて実行してください。もう起こってしまったことに対して ああだこうだ議論してる暇なんか無いんです。

今のあなたの、いや、我々みんなのやるべきことは、人同士で いがみあうことじゃない。次々に現れる困難な問題(ほとんど全ての人が初めて経験する問題)を、どうにかして片付けて行くことです。


2011年3月16日(水)

三木谷会長「開幕どころじゃない」復興が最優先…楽天 (スポーツ報知)

なんだか記事の内容が良く掴めません。各々の段落に勝手なことが書いてあって全体として繋がってないんで、言いたいことが まるで分からない。

……えー、新聞記事への いちゃもんは ともかくとしまして、この人、「プロスポーツチーム」のことを本当に分かってるのかなぁと疑ってしまいます。

この人以外にもですね、選手とかファンとかの間に「野球なんかやってる場合じゃない」という流れが出来ているようで、それは ちょっと違うのではないかと思うのです。

大惨事を見聞きして、あまりの悲惨さに「野球なんかやってる場合じゃない」と反射的に思ってしまうのは理解できます。しかし、落ち着いて立ち止まって、考えてみてください。

では、選手の皆さん。何をしますか?

寄付集めに奔走しますか? ボランティア活動に従事しますか? それも良いでしょう。とにかく今の自分たちに出来ることをやる、というのであれば、それらは必ず被災地の皆さんの役に立つことですから。

しかし、皆さんは、もっと大きなことが出来るんですよ。分かりますか?

それは、地元の観客の皆さんの前で野球をすることです。

野球場という場所は、地元のチームを応援する その一つの目的のために、地元の皆さんが大勢集まって時間を共有できる、素晴らしい空間です。皆さんは、ただ単にボールを投げて棒を振り回してるだけと思ってるかもしれない。でも、観客席では、ほんの少しの間だけかもしれないけれど、みんなの心が一つになっている。点が入れば みんなが嬉しい。点を取られれば みんなが悔しい。そんな場所は、もはや、スポーツのスタジアムだけです。大変な時だからこそ、その素晴らしい空間が力を発揮してくれるはずです。

だから、「野球なんか……」と、自分の仕事を自虐的に捉えないで欲しい。あなた方 選手の皆さんは、とても貴重な時間と場所を、地元の皆さんに与えているのです。

被災して日々の暮らしが大変な中、スポーツ観戦なんか……という意見のあることは承知してます。しかし、少しくらい息を抜いて 野球場で観戦したって、バチは当たらないでしょう。もしかしたら、同じ境遇にある地元の人同士、おバカな会話が弾むことだって あるかもしれない。そういう時間は人々にとって大切なものだと思います。少なくとも、家とか避難所に篭ってグズグズしてるより よほど健康的です。

今日の夕方になって、神戸を代替地としてホームゲームをやるとか、わけの分からないニュースが飛び込んできました。僕はてっきり「開幕を延期しろ」と言っていたのは、宮城球場が正常な状態で使えるようになるまで待ってくれという意味だと思っていたのですが、どうも そうではなかったようです。宮城球場が使えなくても、適当な時期が来たら適当な球場で試合をしましょう、ということですもんね。なんなんですか、そりゃ。

あのね、神戸でやったって意味ないんですよ。仙台の皆さんの前でやらなくちゃ。それに、本気で神戸でやるつもりなら、今度は開幕を延期する意味が不明です。それなら、3月25日から やったらいいじゃないですか。やっぱり あの社長、「プロスポーツチーム」のことを分かってないとしか思えない(社長が言い出したんじゃないのかもしれないですけど)。


独メディア「日本政府は事実を隠蔽、過小評価」 (読売新聞)

被災地で救援活動を行っていた民間団体「フメディカ」の救援チーム5人は14日、急きょ帰国した。同機関の広報担当者シュテフェン・リヒター氏は地元メディアに対し、「日本政府は事実を隠蔽し、過小評価している。チェルノブイリ(原発事故)を思い出させる」と早期帰国の理由を語った。

ここに来て、「スリーマイル」「チェルノブイリ」という単語を聞くことが俄かに増えてきましたが、それらの事故と同列に語るのは、事実が上手く把握できなくなってしまう危険な行為なんじゃないかと思います。

その二つは人間による操作以外のところに事故の原因を求めることが出来ないのに対し、今回の福島は1000年に一度という規模の大天災が そもそもの原因です。危機管理がなってないとか印象だけで物を言う前に、その事実を割り引いて考える必要があるのではないでしょうか。

「周囲に危険が及ぶという点では天災も人災も一緒だ。現実に事故は起きているのだから、安全ではなかったということではないか」と言われれば それはそうですけど、東京電力や政府の担当者が一方的に悪く言われてるのを見ると、結局、分かりやすい悪者をこしらえて攻撃しているだけのように思えてしまうのです。

何度でも書きますけど、そんな攻撃に意味は無いじゃないですか。今 為すべきことは、何とかして事態を収束させることなんです。そんなことしてる暇があったら、問題を解決するための妙案を一つでも二つでも挙げてみてくださいよ。そう言われると、今度は「それは あいつらが考えることだ」と突き放すんでしょ、どうせ?


2011年3月18日(金)

もし16日の記述が「今すぐ仙台で野球の試合をやりなさい」「地元の人も すぐに観に行ってあげてください」と言っている様に取られてしまったのなら、すみません。もっと きちんと それは書くべきでした。

現状で仙台で野球が出来るとは、もちろん思いません。物理的に無理だし、観に来てくれる人だって どれだけ居るか。

どうにか宮城球場で試合が出来るような環境が整うまで待つのは、当然のことだと思っています(だから、神戸でやるとか聞かされて面食らってしまったのです。それを待つんじゃなかったのか、と)。

しかし、「野球なんか……」と 見下したような言い方が 一般の人からのみならず選手からも出てきているのが我慢ならなかったのです。被災者の皆さんの感情を逆撫でするような言い方で申し訳ないですが、プロスポーツは そんな程度の低いものではないはずです。


現状で予定通り25日に開幕してしまったら、一番 大事な 仙台の球団が自分たちのホームグラウンドで試合できません。そこは最大限の配慮をするべきです。

しかし、パ・リーグが出した4月12日という日付も、根拠が良く分からない。「宮城や千葉が野球開催に耐えられるくらいに直る」その日付が4月12日だというのであれば まだ良いのですが、そんな短期間で どうにかなるとは思えません。要するに、被災地が落ち着くまで などと曖昧なことは言えないし、シーズン最後までの日程を考えた時に 4月12日あたりがギリギリ妥協できる日だった、ということなんでしょうか。


ナイター自粛を=プロ野球に協力要請−文科省 (時事通信)

当たり前です。この事態のときに東京ドームで野球が出来るとか、本気で考えてたんじゃないでしょうな。あそこはデーゲームに変更したってダメですよ。夜も昼も同じだけ電気を喰う とんでもない施設なんですから。

いい機会だから、あんな箱は見限って、どこかに開閉式屋根付き総天然芝ジャイアンツ専用球場を造りましょうぜ(何度でも言いますよ)。

て言うか、とりあえず、西日本(電源周波数 60Hz)の球場で持ち回りでやったらどうですか? セ・リーグの3試合だけなら どうとでもなるでしょ。「プロ専用球場」てのが無いから調整は大変だと思いますけど、被災地の大変さに比べたら物の数じゃないです、そんなの。


2011年3月19日(土)

島根 85 - 82 沖縄 (OT) (松江市総合体育館)(観衆:2227人)

― 「我々の仲間の仙台が苦しんでいます。一日も早い復興のために、ご協力お願いします」 ―

感じたことは色々とありましたが、ひとつだけ。

我々 西日本の人間は元気なんだから、我々が頑張らなければいけないのだと思いました。「頑張ろう西日本」です。


こと原子力発電所の話になると、松江は決して他人事ではありません。市街地から10kmのところに島根原発があるもので。

現在は、点検に手抜きがあったことが発覚して1号機・2号機ともに停止中ですが、近々の内に運転再開させる方向で動いているようです。さらに3号機も建設中で、今年のうちに運用が始まる予定になっています。

で、もし、島根原発で何かが起こって、今回の福島のように「20km以内の居住者は避難だ」ということになったら……

― 松江市がスッポリ…… ―

もう、見事なまでにエリア内。

松江市 全部、もぬけの殻にしないといけません。
いや、現実問題として、そんな避難が すんなり出来るとは思えないです。いくら人口最下位の県庁所在地とは言え、20万人近くの人が居ます。その人達が一斉に脱出するには、脱出口が足りません。国道9号線や山陰道は殆ど片側一車線で容量が乏しい。山陰本線も単線で大量輸送を期待できない。空港も港も市街地から20km近く離れている……

我々は どうしたら いいんでしょう。自転車で遠くまで行けるように体を鍛えておくしかないか。


2011年3月20日(日)

松江のお店に並んでいる お米の種類が一変しています。

今日お米を買いに行ったら、いつもは沢山ある越後や庄内のお米が すっかり姿を消していて、これまでは目立たなかった島根県産のお米が大量に積んでありました。情勢に鑑みて、流通ルートが切り替えられたのではないかと思います。

(念のために書きますが、家にあるお米が少なくなってきたから買いに行きました。たまたま その時期が今になっただけで、僕にとっては「通常の消費行動」ですので、誤解の無きようにお願い致します)

実は、松江に来て地元産のお米を買ったのは これが初めてだったりして……だってね、少し高いんですよ、どういうわけか。


2011年3月21日(月・祝)

ガソリン代。

今、島根県内では、レギュラーが1リットル 150〜155円くらいです。


広島 3 - 3 福岡 (9回規定により引き分け) (マツダスタジアム)

― 「がんばれ! 東日本」 ― ― 「がんばれ! 東日本」 ―

観衆:13978人。集まった募金:526万6756円。

シーズン前の試合では異例の観客数だと思います。試合前は雨が降っていたことも考えると、なおさらです。


2011年3月22日(火)

蓮舫氏、サマータイム導入検討…電力不足に備え (読売新聞)

ああ、ついに この話が出てきやがりました。

蓮舫氏は、「サマータイム、フレックスタイム(時差勤務)に誘導していく税制や電気料金のどういう組み合わせが考えられるか、(東日本巨大地震を)抜本的に見直すきっかけとしたい」と述べた。

フレックスは ともかくとして、サマータイムは意味が無いから やめてください! 省エネ→サマータイム(もしくは その逆)という脊髄反射は、いい加減に体から追い出してください。誰かが言ったことを鵜呑みにして自分の頭で何も考えてないのが丸わかりですよ。

いつぞや推進派が示した超楽観的な試算でさえ、ほんの誤差程度の効果の数字しか出てきていないんです。6000万kWを5000万kWに削減しなきゃと言ってる時に、そんな施策のことを持ち出さないでください。

だいたい、あの暑い夏の夕方、陽が照ってる時間を一時間増やすなんて 真っ平ご免です。なぜ それが電力削減に繋がるのか、納得行く説明を伺いたいもんです。


て言うか、比嘉くんブログの写真に僕が写っとるで。


2011年3月23日(水)

その性質上、震災報道とは距離を置いた感じのCS放送ですが、個々の番組を見ると 色々と変更になっているものが あるようです。

その他、映画専門チャンネルで災害とか原子力とかを題材にした作品が差し替えられています。

ただ、地震直後に決定されたものが多いので、“漏れ”が あることも考えられます。今後も増えていくかもしれません。何にせよ、皆さんの感情を害することの無いように願いたいと思います。


開幕強行セ戸際 省庁からダメ出し3連発で断崖絶壁 (ZAKZAK)

今回の読売巨人の姿勢を見て誰しも想像するのは、何か裏の事情があるのではないか、ということでしょう。そうでなければ、この緊急事態に あそこまで日程どおりのナイトゲーム開催に拘る理由が理解できないです。

あれほどの巨大権力になると、群がって来る怪しい人達や、出所の説明できないカネなど、相当なものになるでしょうから、それを無視してコトは進められない。単純な例を挙げれば、「困るね君ィ。もう東京ドームで観戦(要するに接待)の予定を入れてあるんだよ。あちらさんは西日本で震災なんか関係ないんだから」と どこかの筋の人から言われちゃったら、場所も日程も動かせないでしょう(あくまで想像です)。もしかしたら、東京ドームの試合のたびに、入ってきたおカネが秘密裡に流れて行くルートがあって、平日のデーゲームなんかやると観衆が減ってしまうので それを恐れているのかもしれない(あくまで想像です)。で、あれこれを上手く処理してくれてた政治家や代議士の皆さんが政権交代して居なくなっちゃってて、集中砲火を浴びてしまった、てなところなのでは?(繰り返しますが、あくまで想像です)

セ・リーグの他の球団は、日程変更しなければ電気が持たないのは分かっているけれど、読売巨人の事情を無視することは出来ない。パ・リーグは、そういう しがらみ は殆ど無いでしょうから、こういう時でも臨機応変な対応が出来る、と。

夕刊フジも その辺を暴いて書いてくれたら、株が上がるだろうに……


2011年3月24日(木)

ニュースなどは地震のことで一杯で なかなかこういう話が表に出てきませんが、もう、桜(すなわちソメイヨシノ)が あちこちで咲き出しているんですね。今のところ、九州と高知と静岡、といった所で、いずれの場所でも平年よりも少し早めに咲いているそうです。

今日、仕事で外に出たら風が冷たくて、ホントに3月なのかと思わず呟いたんですが、やっぱり春は きちんと やってきているみたいです。


2011年3月25日(金)

もう何年も前の出来事のように感じてしまいますけども、今年は、山陰の豪雪で明けたのでした。

実は、その爪痕は まだ少し残っていて、今日になってようやく JR木次線が全線での運転を再開しています。

その後、日本海側各地で軒並み鉄道が不通になったり道路が雪で溢れたりしたのも、今や忘却の彼方ですね……


2011年3月26日(土)

サマータイム導入!?夏の節電対策へ切り札 (サンケイスポーツ)

日本のスポーツ紙の記事に いちいち反応しても仕方ありませんが……

見出しからして意味不明。なぜ、実質的に昼の時間が一時間長くなる施策が「節電対策」になるのか。普通に考えれば、冷房を使う時間が増えてしまって節電になんかならない、という結論になりませんかね?

サマータイム制の導入による経済効果は、2005年に第一生命経済研究所がまとめたリポートによると、3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までの7カ月間、時計の針を1時間進めた場合で年間名目GDP(国内総生産)を1兆2094億円押し上げる。

今は「節電」の話をしているんでしょう。経済効果なんか どうだっていいんです。

全く悪質な記事です。導入に伴う様々なおカネを どこかで吸い上げてオイシイ思いをしようという 自称 環境保全派のサマータイム導入論者に、ゴマをすって加担しているとしか思えません。

サマータイムの実施では節電は無理です。たとえ 節電になったとしても ほんの僅かで、今 問題とされている夏場の大幅な節電の助けには全くなりません。

だいたい、電力消費のピークは午後の一番暑い時間帯に現れるものです。午後2時を午後3時にしたって、何の意味も無いじゃん。


2011年3月27日(日)

今日は、少々ヘマをしたおかげで凹み中(仕事ではなく、遊びですが)。

結果的には何も害無く終わりそうではあるから良いんだけど、自分自身が ちょっと おかしくなってるんではないかと疑ってしまう……

歳の所為にはしたくないけど。でも、やっぱ歳か。


2011年3月30日(水)

この間の日曜日、甲子園球場に行ってきました。時間の関係で 第一試合:報徳学園(兵庫)―城南(徳島) しか観戦できませんでしたが、リニューアルしてからは初めての訪問です。本当に綺麗になっていました。

(今日、城南高校は二回戦で敗れてしまいましたが……3日後の報告になってしまったのは お許しを)

朝9:00試合開始で、その一時間前の8:00から開門&当日券発売開始。日曜日で、しかも地元の高校が登場するとあって、切符売り場の前は すごい人でした。警備員の人達が入れ代わり立ち代わり何度も何度も「一歩前にお詰めくださーい!」と叫んで回るので、ちょっと うるさい。

それでも何とか切符を買って、三塁側の自由席に陣取りました。観衆は、公式発表で34000人。

― 三塁側特別自由席 ―

思ったのが、座席の前後が狭い、ということ。肘掛の前にカップホルダーが飛び出していて、なおさら狭く感じます。最近、広島の広めの観客席に体が慣れている所為かもしれません。「聖地」甲子園には、もう少し頑張って快適な観客席にして欲しかったです。

さて この試合では、城南が8-5で報徳学園を降すという番狂わせが演じられました。

なんと言っても、エースで四番の竹内選手の活躍が光りました。134球・完投、5打数2安打4打点(本塁打1)。

― 投球の様子 ― ― 9回ダメ押しの3点本塁打 ―(投げて打って大活躍)

ただ、そのほかの選手も守備でだいぶ頑張ってたと思うので、少し写真で紹介しておきます。

― 送りバント処理。これは ごく普通の守備か ― ― 「ショート横っ飛びー。取れなーい」 ― ― 「ライトフェンス際。良く捕りました!」 ― ― 「セカンド追い付いた!」 ― ― 「サード強襲! 前にこぼした! すぐ拾って一塁へ!」 ― ― 「センター、ランニングキャッチ!」 ― ― 「まだ勝ってんだから気楽に行こうや」 ― ― 「レフトポール際! 左に切れた、ファウル」 ―

特にサードの織原選手のところへは、しょっちゅう鋭い当たりが飛んで行ってて 気の毒なくらいでした(その所為か、彼は打つ方では無安打)。それから、レフトの後藤選手が あんな写真しかないのは、「レフトフライ」てのが一個も無かったからです(ヒットは いくつかあったけど)。

……というわけで、僕にとっては地元のチームでもなんでもない学校同士でしたが、いい試合を見せて頂きました。


2011年3月31日(木)

ご近所のパチンコ屋さんの電光掲示板に、震災のお見舞いの言葉が表示されてました。

しかし、もともと解像度があんまり高くない装置なので、文字がつぶれて読みにくい。

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