徒歩・徒然


2000年10月18日(水)

昨日・今日と休みで、ちょうど休みがぴたりとかち合った(?)職場の先輩と二人で出かけていました。
ちょっと長いですが、それのご報告。

行き先は、青森。
……計画も何もなく旅行してるのは確かですが、まさか、こんな短期間に二回も青森県へ行くことになるとは思ってませんでした。

「北の方に紅葉を見に行って、写真を撮ろうじゃないか」という話にいきなりなったのです。「平日だから具合がいいぞ」
突然決めて突然出かける。その先輩と波長が合ってしまった。もう、逃げるわけにはいきません。いや、違うな。

そんなわけで、先輩のちっこい車で出発しました。目標、十和田湖方面。奥入瀬(おいらせ)渓流なんかは、きっと素晴らしい色に違いない。などと、情報を集めもしないで二人で勝手に盛り上がります。

ところが昨日は、あいにくの曇天で、確かに山の色は変わっているのですがイマイチ見栄えがしません。灰色の空では湖の色も綺麗じゃないし、山の色もくすんで見えます。
奥入瀬に至っては、まだ本格的な紅葉の一歩手前でした。「あんまり色が変わってないんだねえ」「そうですね。北にあるくせに」勝手なことを言い合う二人。

本日は諦めよう。ということになり、一気に青森市内を目差すことにしました。途中、道を間違えて十和田市方向に向かってしまったり、日が暮れたり、色々ありましたが、なんとか八甲田の山を越えて青森まで着きました。市内泊。

一夜明けて今日。
外に出てみたら、寒い!
どうなってんだこりゃ。季節が昨日までと全然違うでないですか。
(天気予報などまともに見ていなかった二人は、「冬型の気圧配置」のことなど知りもしなかったのでした)

駅前の食堂で朝食を取り、天気が良くなることを期待して、昨日のルートを逆に辿ってみることにしました。

青森から八甲田方向へ。
なんだか、びゅうびゅう風が吹いています。道端のススキがすごい勢いで揺れています。
そして山道を登り、八甲田スキー場あたりに差し掛かったその時(!)、
フロントガラスに何やら白いものが。

 雪だよ、オイ。

パウダースノーが空から降ってきます。しかも周りでは、これでもかと風が回っています。

 吹雪いてるよ、オイ。

進むうちに、どんどん道が白くなってきました。後輪駆動の車が登れなくなって立ち往生したりしています。
紅葉を見に来たはずなのに、飛び越えて雪山ツアーになってしまいました。「→雪中行軍の像」とかいう案内板が、異様な緊迫感を放っています。

すれ違う横浜や大宮ナンバーの車が、かなり苦労しているように見えます。無理もありません。われわれすら、おっかなびっくりですから。
しかし。
傘松峠(かさまつとうげ)という所を越えて、山の南側に入った途端、天気が良くなってきました。「はー、やっぱ山越えると違うんだねえ」

それから先は、昨日の鬱憤晴らしだとばかり、ちょっと景色の良さそうな所を見付けると、車を停めて二人で降りて、愛用の写真機かまえて撮影会。
平日でもしっかり来ている観光客に混じって、子供みたいにはしゃいでいます。空の色と、葉っぱの色が、いい具合でした。

−奥入瀬の流れ .1−  −奥入瀬の流れ .2−

−橋と紅葉−  −銚子の滝−

十和田湖まで来て、せっかくだから「乙女の像」の所まで行ってみようと、湖畔を歩き出しました(高村光太郎作の像。ちなみに、一番近い駐車場からも300mぐらい離れています)。
ここも、ものすごい風。湖面が、海みたいに波打っています。ザバーンと波が打ち寄せてきます。こりゃ、湖畔じゃなくて“波打ち際”だよ、オイ。
しかも、その風の冷たいこと冷たいこと。像に辿り着いて、また帰ってくるまで、大変でした。もっとちゃんとした防寒着もって来りゃよかった。

その湖畔で二人ともフイルムが切れたので、あとは、ただ帰るだけにしました。

帰ってくる途中、梨をいっぱい買いました。
大館市の中山という地区で作られているので中山梨。9個はいった袋で1000円。
家に帰って早速、皮をむいて食べてみました。でかい! その辺のスーパーで買うやつより二回りぐらいでかいです。

そういえば、なんか、特別な名前が付いてたんだけど、忘れた。なんだったっけ。


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