徒歩・徒然

2004年3月下期


2004年3月16日(火)

吉野家で豚丼を買い、公園のベンチに座って喰う。

なんかヘンな絵だなぁ。


2004年3月17日(水)

春何番か分かりませんが、すごい風です。夜中になっても まだ吹いてます。

普通は、例えば 南風 と言ったら 南から吹くに決まっています。が、この都会では、いつ・どこから・どの向きに・どんな強さで 吹いてくるか、全く油断がなりません。下手に自転車で出掛けようものなら、家に着く頃には ヘトヘトになってしまうでしょう。

……ヘトヘトになりました。


お釣が無いように ピッタリ払って レシートだけが渡される時に、「レシートのお返しです」と言われるのは、なんかヘンだよなあ、と、これは前から思っていました。
が、今日のレジでは、レシートを渡しながら お姉さんが こう言われました。

「レシートのお釣でございます」

……つい口が滑っちゃったんですねぇ。今日は早く帰って ゆっくり休んで下さい。


いま、ウチのアパートの隣と下が空家なので、非常に気楽です。夜中までスピーカーから音出してCD聴いたり、遅出の勤務が終わって帰ってきてから洗濯機を回したり、買ってきたスチールラックを組み立てる時にガンガン音立てたり、普通なら近所迷惑とか言って遠慮するところを、遠慮しないで勝手にやってます。やりたい放題です。

うーん、快適。しばらく この状態が続いてくれないかな。


2004年3月18日(木)

家を出るときは暖かかったのに、帰るときは寒かった。
上着なんか要らないと思ってたのに。


スポーツの正しい見方 (Number Web)

こういうタイトルで文章が書ける、そのことだけで僕は感服します。自信の塊という。

ただ、去年の12月15日付の中にある これは どうかと思いまして。

彼らは、11月に松井稼頭央が大リーグへの移籍を表明した際、記者会見でその理由を語ったのをきかなかったのだろうか。
「大リーグでは、松井さんが跳びはねて喜んだり、イチローさんがガッツポーズをしたりしている。松井さんもイチローさんも、日本ではそんなことをしなかった。自然とそういうものが出るのはどういう野球なのかと思って大リーグ挑戦を決めた」といったのである。

つまり、日本の野球には本心から喜べる感動がないといったのである。いまの野球のつまらなさの根本的な原因を、これほど的確にいいあてた言葉をぼくはほかに知らない。イチローもこれと似たようなことをいって大リーグに行ったと記憶しているが、プレーする選手が感動しない野球に、見る者がどうして感動するだろう。

日本の野球はどうしてそういう野球になってしまったのか。球界関係者が考えなければならないことは山ほどあるのである。

松井稼頭央が どういう考えで言ったかまでは分かりませんが、「つまり、日本の野球には本心から喜べる感動がないといったのである」と飛躍するのは間違っています。海老沢さんは向こうの球場を知らないのではないでしょうか。イチローがガッツポーズをしたり、松井秀喜が飛び上がって雄叫びを上げたり。それは野球の違いではなく、野球場の違いです。あれは、アメリカの野球場の雰囲気が 彼らに そうさせたのです。

選手に大声で声援を送ったり、ホームチームの素晴らしいプレーに立ち上がって大きな拍手をしたり。日本の球場は、応援団のノリに乗るとか、いわゆる「応援グッズ」を持って行くとかしないと、そういうのを やりにくい雰囲気がありますが、あちらでは 誰でも自然に それが出来る。人々の中から、何の音頭が無くとも、大騒ぎが始まる。我を忘れて喜びを表現できる場なのです。選手たちは、それに乗せられているのだと思います。

アメリカでの野球観戦を、僕が心底から楽しいと思う理由は、その辺りです。これは、日本の野球関係者に向かって「危機感を持て」とか言うのとは、次元の違う話です。野球そのものに差は無い(僕は、日米双方で野球観戦をしてみました。それは確かです)。スポーツ観戦の仕方の差です。感動が無いのではなく、感動するのが下手なだけなのです。

一昨年、Oaklandの野球場に行った時の話。
劣勢だったAthleticsが、終盤、ホームランで同点に追い付きました。僕は一塁側のスタンドに居ました。あそこはホームチームが3塁側なのですが、地元の人たちは 僕の周りにも沢山いました。ホームランの瞬間、彼らと一緒に立ち上がって拍手を送りました。隣の、ぜんぜん知らない小父さんとハイタッチを交わしました。その時の あの小父さんの笑顔は、今も忘れられません。本当に、子供のように、嬉しそうな笑顔をしていたのです。小父さんは、Athleticsの帽子を被っていたわけでもなく、Tシャツを着ていたわけでもなく、ごく普通の普段着で野球場に来ていました。その時、反対の方の隣にいた日本から来たツアー客たちは、何をするでもなく、椅子に腰掛けていました。


2004年3月20日(土)

どうやら、ウチのパソコンのHDDが本格的に お亡くなりになったようです。

参ったな、この物入りの時期に。


というわけで、しばらくの間、気合を入れた更新は出来なくなる予定です。メールへの返答も滞りがちになるかと思いますが、ご了承下さいませ。


2004年3月21日(日)

なんとか、メール送受信とウェブサイト閲覧・更新だけは出来るように復活させました。

お亡くなりになったのは システムやアプリケーションを入れていたHDDで、それ自体は完全にアウトでした。電源を入れると変な音を発して、動作してくれません。新しいHDDを買わなきゃいけないのか? と思いましたが、そう言えば、昔 買って 少し使っただけでダンボール箱に放り込んだままにしている 10GBのHDDが あったことに気付きました。Windows2000を入れてみたら ちゃんと動いてくれました。良かった。しばらくは これで持つでしょう。

HDDを二台構成にして、データ保管を 別のディスクで やっといて助かりました。おかげで、このサイト用のHTMLファイルなどは無傷でしたし、Windowsのサービスパックとか 使っていたアプリケーションとかの ダウンロードの手間を掛けずに済みました。

ただし、メールのファイルとか メールアドレスの情報とかを、不覚にもアプリケーションのフォルダにしまっといたので、それらは完全に失われました。送り先が分からなくなったところが山のようにあります。気になる方は、私宛にメールをお出し下さい。すぐ対処します。

今度は、データ保管ディスクが壊れたときのことを考えとかないとな。


2004年3月22日(月)

パソコンは、徐々にアプリケーションをインストールして行き、元に戻りつつあります。しかし、使い始めてから4年かけて整えられた環境を 短期間で元に戻すのは無理ですね。だんだん面倒くさくなってくるし。


江角さん自身が保険料未納 社保庁広告で納付呼び掛け (共同通信)

大笑い。


でも、真面目な話、自転車の無灯火は危ないからやめた方が良いですよ。轢き殺されたり轢き殺したり、取り返しのつかない事態になりかねませんよ、yo-oyさん。


2004年3月23日(火)

寒い!

今日は なんか 疲れたので、この辺で。


2004年3月24日(水)

職場の人たちで遊びに行こうとして、待ち合わせ場所の選定。
じゃあ、この辺の、この看板が見えるところでいいんじゃない? と、ずいぶん いいかげんな決め方をされました。僕は「こんなんで会えるのかな」と思ってしまったのですが、誰も異議を唱える気配がありません。
次の瞬間、幹事の口から飛び出した言葉→「tajimaさんが携帯持ってないのがネックですねー」

そうか。今の時代の待ち合わせ場所は、大まかに決めるだけで充分なのであります。ごめんね 時代はずれで。
会えなかったらメール下さい。


駅のホームの点字ブロックの凸凹に躓きました。足が上がらん。


2004年3月25日(木)

ココん家の鍵は、鍵穴から抜く時に 慌ててたりなんかして 変な角度で引き抜くと、簡単に曲がってしまうことが 分かりました。

昨日、帰ってきたときに トイレに行きたくて仕方なくて、錠を開けてから 凄い勢いで鍵を引き抜いて 家に飛び込んだんですが、それが いけなかったようです。
今朝、出掛けようとして鍵穴に鍵を突っ込もうとしたら、ぐにゃっと曲がってて入らないんですよ。最初は超常現象かと思いましたが、ペンチでもって簡単に真っ直ぐに出来たんで、もともと弱い素材で出来ていると分かりました。おかげで 一本 電車に乗り遅れて 遅刻しました。


2004年3月27日(土)

田端から、上野、浅草あたりを散歩してみました。

いわゆる「下町」を目当てに歩いた昼下がりだったのですが、今日歩いたところは、山手線の内側と外側で 極端に 賑やかさが違いました。特に、昔の「吉原」の辺りは、確かに建物は いっぱい建ってるのに、人が ぜんぜん 歩いていません。たまにスレ違う人は お年寄りばっかり。立派な商店街も、シャッターを下ろした店が目立ちます。谷中や浅草の辺とは、明らかに雰囲気に落差があります。

この狭い都会の中にも、過疎地域と そうでない地域が出来上がっているみたいです。こんな表現が当てはまるか分かりませんが、面白い発見をした夜勤明けの土曜の午後でした。


隅田川は、まさに 春のうらら。桜の見頃も もうすぐです。


2004年3月28日(日)

今日から4日間は、野球漬けになる予定です。

初日。ヤクルト×広島のオープン戦。(大田スタジアムにて)

― 大田スタジアム ―
人工芝が、ナゴヤ・横浜方式で、変な格好に加工されています。見た目だけを総天然芝球場に合わせようという試みですが、やっぱり見てて変です。しかも、オレンジの部分は、緑の芝生のに敷かれています。つまり、段差の出来具合が本物と逆。そんなことするぐらいなら、ぐるっと土にしてしまえば良いのに。

― スコアボード ―
広島だけ指名打者制の妙な試合でした。写真は試合中盤に撮ったものですが、並んでる名前の寂しいこと。途中交代とは言え、3番 東出 って……

ま、結局、4対3で広島の逆転勝ちでしたから、良しとしましょう。ベイルの好投に拍手です。


「塊魂」 (一発で変換されたぞ!) は、やっぱり「塊魂™」と書かなければいけないのでしょうか。
“Dragon Quest” は、やっぱり “Dragon Quest®” と書かなければいけないのでしょうか。


2004年3月29日(月)

二日目。今日からは 3日連続 東京ドームです(←アホ)
阪神×New York Yankees

― ロクな球場じゃねぇ ―
この球場は日本の恥という 僕の評価は変わりませんが、こういうイベントは この球場でしかやらないので 仕方ありません。
芝生が汚い。アメフトのラインが うっすらと残っていたりします。
ファウルテリトリー広すぎ。金網も余計。選手が遥か彼方なのは つまらない。
ウォーニングトラックが外野のフェンスの所にしか無い。内野のフェンスだって 位置を知らせなきゃいけないのは同じなのに。

文句ばっかり言ってるのは、この球場が変わってくれないと 他所の球場も変わらないからです。それに、変わる・変えられる 現実的な可能性を一番持っているのが この球場だからです。もっと頑張って下さい。

― 阪神大爆発 ―
今日は、↑この段階で試合の行方が見えました。11対7で阪神の勝ち。阪神 強いぞ。
ただ、Yankeesは早い段階で主力を引っ込めてしまったので、あまり堪能できませんでした。Tony Clark が ホームランをスコアボードにぶち当てて 大型テレビの画面が欠けたのは 凄かったですけど。明日以降の公式戦(真剣勝負)に期待します。

本日の試合結果(記念として、リンクを張っておきます)

Jeterだ! Giambiだ! Rodriguezだ! 東京ドームのダグアウトに座ってる! 信じられない!」と やたら感激していたら、同僚に笑われました。


三十路突入。
(の日に自前で野球観戦とは……)


2004年3月30日(火)

野球三日目……ですが、本日は その前に も一つイベントが。
“車検”です。

とうとう3年経ちましたので、必然の義務が やって参りました。
しかし、見たところ 乗ったところ、悪くなっている所など どこにも無いんです。それなのに あちこち いじり回されて(本当に ちゃんと いじってるのか、は分かりませんけど)、高いカネを払うのはバカバカしい。かと言って、その辺のガソリンスタンドに(安く)頼んだりしたら、手数料を取られるだけで 車の機械に関しては何もして貰えません。

そんなこんなで、結局、自分で持ってっちまうことにしました。

東京運輸支局へGO。「継続検査」だから どこで受けても良いんですが、ナンバープレート変更騒ぎで 一度 行ったことがあって 勝手が分かってるので、品川の本庁舎へ行くことにしました。

書類提出の煩雑さは相変わらず。
→掲示板に、まずDの建物へ行け って書いてあるから行ったら、「Aの建物で申請書類を買って記入してきて下さい」(書類くらい ココで売ってくれ) →Aの建物で書類を買ったら(30円也)、「Bの二階の窓口のところに記入例がありますから」(記入例くらい どこに置いても良かろう) →「去年、秋田から引っ越してきてナンバー変えてるんですけど……」「じゃあ、Cの建物に行って納税証明書を貰ってきて下さい」
……もうイヤ。

さんざん苦労して ようやく検査ラインに入ったら……他は何の問題も無く すんなりOKだったのに、ヘッドライトテスターだけ“○”になりません。
「上に向きすぎちゃってますんで、調整して また来て下さい」
なんてこった。新車で買って初めての車検なのに。ひょっとして、車検 通らない車を掴まされてたんですか、僕は。

自分の目で見て調整、なんてのは出来る筈も無く、道を挟んで反対側にあった いわゆる「テスター屋さん」に行きました。東京の片側3車線の道を突っ切るのは、ちと辛い。ちょこちょこと 調整用のネジ(?)を回してもらって 2730円也。

戻って ヘッドライトだけ再検。今度は 滞りなく 合格。ヤレヤレ。頼むよ、秋田スズキさん。

めでたく、新しい車検証が貰えました。これで、あと2年は安泰です。そしたら今度は、フロントガラスに貼ってある“古い検査証票”を剥がすのに一苦労(まだ「運輸省」だった時代のヤツ)。マイナスドライバーまで持ち出して ガリガリガリ…… やっとのことで剥がして 新しいのを貼ったら、ちょっと斜めになっちゃいました。もう知らん。

自賠責の保険が 27630円。
重量税が 37800円。
検査手数料が 1500円。
書類を買って 30円。
テスター屋さんに払ったのが 2730円。
占めて 69690円。これだけだって充分な出費ですよね。この上、手数料だの整備費用だの何だのと 取られた日にゃあ、野球なんぞ見に行ってられません。検査自体は 難しいことは何も無かったので、やっぱり 自分で持って行って正解でした(まあ、ヘッドライトの件で ちょっと ゴタつきましたが)。

ところで、あの電話で予約したの、何か意味があったんでしょうか? 予約番号とかメモして行ったのに、それに関しては なーんにも言われませんでしたが。


というわけで、野球三日目。

まずは試合結果記事のリンクから→Devil Rays drop Yankees in opner (MLB.com)

― ロクな球場じゃねぇ#2 ―

8対3で Devil Rays の勝ち。これが どういうことかと言うと、広島が巨人に勝ったようなもんだと思って頂ければ、当たらずと言えども遠からず であります。Yankeesの今日の試合運びは、細かさに欠けている印象がありました。反対に Devil Rays は、バントなどの小技を交えつつ 大きく行くところは豪快で、見ていてスッキリしました。終わってみれば15安打で8得点。

今日の(僕にとっての)ハイライトは、何と言っても Tino Martinez の300号ホームランです。周りに居た人たちは 知らなかったのか、僕一人で立ち上がって拍手をしてました。次の回の守備に付く時に場内アナウンスで改めて紹介されましたが、悲しいかな 英語だけだったので、周りの拍手は やっぱり 疎らでした。でも、これは 素敵な出来事ですよ。そんな区切りのホームランを日本で打ってくれて、しかも、それを目の前で見られたなんて。ありがとう、そして、これからも頑張って。

で、話は変わりますが、日本の恥・東京ドームの醜態を、今日も目撃してしまいました。
何と言うことか、お客さんが取ったファウルボールを回収していました。それはルール違反でしょう。今すぐ やめなさい! これが、あちらの国からチームを迎える態度なのでしょうか。これが、日本を代表する野球場の現実なのでしょうか。やっぱり あそこは 日本の恥です。それ以外の適切な言葉を、僕は思い付きません。


2004年3月31日(水)

野球漬け最終日。

― ロクな球場じゃねぇ#3 ―
昨日とは、フィールドを挟んで反対側あたりの席でした。金網 邪魔。

まぁ、今日は、試合としては……→Yankees earn split with Rays (MLB.com)

しかし、松井の打撃には度肝を抜かれました。やっぱり、何か やってくれる選手です。球場全体が大変な騒ぎになりました。昨日・今日と、東京ドームは「松井応援センター」みたいになってしまっていました。そんな異様な雰囲気の中で結果を残すのが、並大抵ではありません。すごい。

Devil Rays は、初回の1点どまり。Carl CrawfordAubrey Huff の活躍は見事でしたが、ここまでホームランを打たれて点を取られては、為す術が ありません。アメリカへ戻っての巻き返しを期待しましょう。


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