徒歩・徒然

2006年12月下期


2006年12月16日(土)

大宮で忘年会。

ちょっと調子に乗って喋りすぎたかもしれませんが、とても楽しかったです。

今年一年、ありがとうございました。また来年も よろしくお願い致します。


で、皆さんとお話をしていて思ったこと。

昨日も書いたんだけど、真面目を蔑まないでください。ホント。

最近は、「安定志向こそリスク」とか言って、何かと真面目で地道なのを排除したがる傾向にありますが、真面目が報われないようなのは、やっぱり ちょっと違うんじゃないかと思うわけですよ。あまりにクソ真面目だと やりにくい面が色々あるけれど、地道な真面目さは それに見合った施しを受けてしかるべきです。「パッと見の魅力」には確かに欠けます。でも、そんな魅力は長続きするものとは 到底 思えない。見せ掛けじゃない本当の魅力は、それでは計れない。

……そんなことを思うのも、みんな、いい人たちだからです。「世の中」に負かされて欲しくないから。


帰り。真夜中の池袋駅でボンヤリ山手線を待っていたときのこと。僕は、とある列の前から2番目に並んでいたわけです。

「途中の駅でお客様の救護を行った影響で 4分ほど遅れております」とかアナウンスが言っていました。しょうがねーな、ま、小田急はそれに合わせて時間調整してくれるハズだから いっか、とか思いながらボケッと突っ立って待っていました。

そしたら、前に立っている男の人の様子が どうもおかしい。ちょっと後ろを振り返った後、なんだか列を横に外れるように立って こっちの方を見たりしています。何やってんだろう、と気になったことはなったんですが、相変わらず僕はボンヤリと立っていました。

すると その人が こちらを見ながら……「あの……tajimaさん……?」

あれ? あれれ? 僕?

なんと、秋田の職場で一緒に仕事したことのある方でした(今は全然違う職場で働いてらっしゃるようですが)。びっくりしてしまいました。「あー!」とか言って 指差したりして、僕の反応の仕方も どうかしてますね。何してんですか、こんなところで。

聞けば、東京の知り合いの方たちとの忘年会が開かれて、こちらに出てこられていた とのこと。偶然って あるもんなんですねぇ。僕が あの列に並んだのも、別に深い理由が あったわけじゃないんですが。

でも、あんな偶然な状況で、僕の顔を見て分かってくれたことが なんか嬉しい。……こんな特徴のある顔してりゃ、普通は分かりますかね。


2006年12月17日(日)

映画 「待合室」 (2006年・日)

岩手県の北の方に小繋(こつなぎ)という小さな駅があります。その待合室には、旅の人たちが自由に思いを綴れるノートが置いてあります。行き交う人々が自分の言葉や絵を書き付けて去って行きます。その、一つ一つの書き込みに、返事を書いている人がいます。駅前の小さな商店を一人で切り盛りする「おばちゃん」こと、和代さんです。その返事を、また再び読みに来てくれるかは、決して分からないのに……物語は、過去と今を行き来しながら進みます。

曲がりなりにも東北を知っている身ですから、冬の厳しさは見ているだけで痛く感じます。寒い風が身体を通り抜けて行くような気がします。そんな中で、決して飾り立てない言葉をみんなに返す和代さんは、言葉では持ちきれないほどの辛さを乗り越えているだけに、とても素敵に見える。涙と笑いが一度に出て来ることって、あるんですよね。

年老いて、町も寂れて、何もいいことが無くなったように見えても、人と人は、相変わらず言葉を交わして生きています。

たしかに、この世は「綺麗ごと」だらけです。そんなのは綺麗ごとだと諦めてしまうのは容易いけれど、でも、その綺麗ごとを一つでも二つでも、現実のものにするために、みんなで頑張って行きましょうよ。

それで、いいですよね。

 脚本・監督:板倉真琴
 製作総指揮:小田原雅文
 プロデューサー:勝亦重久、高田和浩、吉野美鈴
 音楽:荻野清子
 出演:富司純子、寺島しのぶ、ダンカン、あき竹城、斉藤洋介、市川実和子 ほか

「美味いッスね……」
「うん……美味いな……」

実は、この素朴なやり取りが、一番 胸に来ました。


細かいことを言うと、隣の「奥中山高原」駅は、国鉄・JRの時代には単に「奥中山」駅だったはずです。以上、鉄ちゃんの薀蓄終わり。


映画 「夏の思い出」 (2006年・日)

日々の仕事に追われる かすみ は、とある絵葉書を手に入れ、写っている岬に何かを感じて沖縄に出掛けます。写真の場所を探して彷徨っているうちに、小さい頃の記憶を辿ることにもなります。

沖縄の地で起こる(起こった)出来事は、どこか幻想的で悲しくて、それでも明るくて、とってもいい雰囲気なんですが……

どうも、「仲根かすみのイメージビデオ」みたいな感じが拭い去れないのが非常に残念。もともと それがコンセプトだと言うのなら、僕は何も言えませんが。うーん。

 監督・脚本・編集:小沼雄一
 脚本:石川美香穂
 撮影:仲原和一、瀬長信治
 音楽:西村麻聡
 出演:仲根かすみ、藤村ちか、赤嶺龍太郎、伊良波結乃、玉城満 ほか


2006年12月19日(火)

昨日から今日にかけて、おなかを下して引っくり返っていました。

ひょっとしたら、今 流行りの 何とかウイルスかもしれませんが、確証はありませんので何とも言えません。もし そうだったとしたら、思い当たる節も大いにあるのですが、単なる推測なので これについても何とも言えません(今のところ そういう報道も無いみたいですしね)。

とにかく言えるのは、(汚い話で申し訳ないですが)昨日の夜は上から下から大変だった、ということです。こんなに のた打ち回っていたのは久し振りですね。何とか動き回れるまで回復はしました。しばらくは 家で大人しくしていようと思います。

しかし、いくら食べる物に注意していても人から人へ感染することがあるみたいですからね。どうやって防いだら良いものなのか……


2006年12月20日(水)

ちょっと ここのところ、辛気臭い話ばかり書いていますが、どうか勘弁して頂きたいと思います。

いや、僕自身が、世の中どころか会社の中でも日の当たらないところで仕事をしているもんですから、(その状況自体は、僕らしいなと思えて まんざらでもないんですけど)どうも、“日陰者に対する正当な評価”が為されないのは理不尽だ、と過剰に反応してしまう傾向があるのです。

たまたま見付けたBlog(?)で、とても心に引っ掛かる表現を見てしまいました。

グーグルが無敵ではないことはエンジニアだけが知っている (江島健太郎 / CNET Japan Blog)

この人のことを個人的に知っているのではありません。

全体を通して文章が何だかゴタゴタしていて読みにくいのは置くとして(こんなだから僕は「歯車」のままなんだと自己嫌悪に陥るのですが)、最後の方の文章を読んで、こりゃ一体なんだと思ってしまったのです。

かつてグーグルと同じように全方位無敵を誇ったマイクロソフトが、まさかグーグルを競合として認定しなければならない時代がくるなどとは、誰が予想できただろう?一気に色あせて、まるで水道局や電力会社のように老いて見える時代がくると?

老いて見える という言葉を どういう意味で使ったのか、文章を読んだ限りでは真意が分からない。でも、直前に 色あせて という表現があることから、あまりいい意味で用いていないのは確かです。水道や電気に対して、この人は そういう考え方を持っているのかと、愕然としてしまいました。

既得権益にあぐらをかいている強者ども が憎いのかもしれない。電気や水道なんてものは、どうあがいても 他者が これから参入して行ける分野には見えないから、そこを牛耳っている人たちが あたかも何もしていないように この人(あるいは、この人を初めとする「先進的な」人たち)の目には映るのかもしれない。

しかし、本当に何もしていないのか? 何もせずに既得権益を守ることだけに奔走している人なんて、本当は、ほんの一握りだけです。それを十把一絡げにして 色あせただの老いただのと 批判されてはたまらない。電気や水道が、止まることも無く ずっと供給されていることを、当たり前だと思っているのではないか? あたかも、専業主婦の方が居る家に帰ると掃除洗濯炊事が全てやられているのが当たり前であると思っている、その家のご主人のように。日々、誰かから褒められることもなく奔走している日陰者が、途切れない水や電気の後ろに沢山います。そういう人たちのことを思うと、僕は、とても あんな表現は使えない。

たまに水道管や電線が老朽化で壊れたりすると、対応のまずさに対して批判がされる。当たり前のことをやっていないことがあって、そういう対応で事故があった時は僕も腹が立ちます。しかし、それらの仕事は「先進的な」人たちが目を留める仕事なのか? 人々の暮らしに直に繋がっている それらの仕事は、利益を求める性格のものでもないし、面白さも期待できない。それを一手に引き受けてくれる人たちは、本当は 大事にされるべきなんじゃないか?

マイクロソフトは、OSその他の供給が当たり前だと思われるような地位を築いてから、確かに立場が水道や電気と似たようなものになっていると思います。いつか、Internet Explorer 7 の開発に携わってるチームの写真を見て驚いたことがあります。そこには、いわゆる「白人」の人たちが一人も写っていなかった(たしか)。僕は直感的に、WWWブラウザー開発なんて今や道路工事と同じで、末端の現場労働者に放り投げられる性格のものなのだな、と思いました。だから、彼らの仕事も、まずいことを批判されることはあっても、きちんと機能することを評価されることは まず無い。しかし、だからと言って、彼らは“色あせて”“老いて”いるのか? 何だか、根本的に考え方が違うんじゃないか?

現場労働者まで批判しているわけじゃないと反論されるかもしれない。でも、「そんなヤツは取るに足らないもの」と考えている心の奥底の意識が、どうも見え隠れしているように感じます。そういう立場・考え方は、見事に世間並みでしかありません。「先進的な」人には およそ似つかわしくない。確かに僕らは、褒めてもらいたくて仕事をしているわけじゃなく、ただ、当たり前を守るために働いているだけです。しかし、色あせただの老いただの、負の印象を持つ言葉で語られる筋合いは無い。正の評価なんて要らない。当たり前だからゼロでいい。でも、負の評価をされるのは断じて違います。


2006年12月22日(金)

金曜の夜の街からお帰りの皆さんで大混雑の小田急線でした。

なぜだか急ブレーキがかかって、皆さんが前の方に倒れそうになった次の瞬間、

「急停車します。おつかまり下さい。急停車します。おつかまり下さい。」

そんなアナウンスが自動で流れる仕掛けになっていたなんて知らなかった。

……結局、何だか良く分からなかったんですけどね。運転士さんの居眠りってことは ねぇべな。


2007年3月18日にSuicaとPASMOは相互利用サービスを開始します(pdf形式) (株式会社パスモ)

例:JR東日本の単独定期券はSuicaに発売します。PASMOやモノレールSuicaには発売できません。
  東武鉄道の単独定期券はPASMOに発売します。Suicaには発売できません。

あれ、これじゃあ、今持ってるSuicaを返してPASMOにして定期券にしなきゃいけないな。

まあ、両方持ってても不都合は無いんでしょうけども……同じ定期入れに放り込んで持ち歩いてたら、干渉してダメでしょうね。


2006年12月24日(日)

今週こそは年賀葉書を買いに行くぞ、と遅すぎる決心をしてみたものの、いつ行ったら良いものか……

やっぱり夜勤の前か?


2006年12月25日(月)

どうしても石鹸を手に付けたすぐ後に蛇口のところに手を持って行ってしまって石鹸を流してしまうので、自動で水が出てくる蛇口が苦手な私です、みなさん今晩は。それにしてもハッキリしないお天気が続きますね。

遅ればせながら VAIO Update が MSIE 7.0 に既に対応している噂を聞きつけたので、Type U のをバージョンアップしました。で、ebi.BookReader を3.5に上げてみたのですが、何が変わったのか良く分かりません。とりあえず、「じゃりん子チエ」を全巻買ってみた。


先日来、職場がらみの宴会が続いているのですが、ひとりだけ、僕と一緒に全ての宴会に顔を出している上司の方が居ます。(でも その上司は、腹を下したりしていないようです)


リニューアル後の阪神甲子園球場に新規映像装置(リボン状LEDボード)を導入します [PDF 251KB] (阪神電気鉄道株式会社)

いや、そんなことよりさ(以下略)


2006年12月27日(水)

昨日は雨の中ずぶ濡れになりながら家に帰ってエラいことになっていたのですが、今日になったら やたらに陽気がいいので、久し振りに昼休みに職場から外出しました。

ちょっと その辺を ぶらっと一周。

ついでに郵便局に行って年賀葉書を買ってきました。

しかし……いつも歩いているような通りを反射的に選んでしまう辺りが いけないな。もっとヘンな所を歩いてみないと。


職場で「Acrobatを買い続けるとおカネが掛かりすぎるから PDF reDirect かなんかを使うようにしませんか」と言ったら、PDFの作成時にASCIIのファイル名しか付けられない(らしい)のを理由に却下されました。

そんなの、適当に名前付けといて あとから変更すりゃいいじゃないか。

……こりゃあ、OpenOffice.org の導入を認めさせるのは 相当 先の話になりそうですね。GIMP は、もう、黙ってインストールして使ってます。Photoshop 高すぎださ。


2006年12月28日(木)

今日の夜勤が 一応 今年の仕事納めになる予定です。

新年は1月2日から出勤。何だかんだ言って、ここ何年か、職場で年越しをしていません。


それにしても、Tシャツ一枚になって家の掃除とかしてても 全然 寒くないのは どうしたことでしょう。ヘンですよ。


2006年12月29日(金)

家の前の道が 真っ直ぐ富士山に向かって伸びている のを今日はじめて知りました。

とっても綺麗。


自宅PCのメモリを増設しよう。

と決心して買ってきました。
これまで、Pentium 4 3.00GHzDDR2 400 512MB x2 の組み合わせでした。普段、WWWを徘徊したりメールのやり取りをしたり、こうやってサイトを更新したりしているだけの時には余り過ぎてるくらいなのですが、写真を編集していると辛くなってくるのです。いま使っているフィルムスキャナ KONICA MINOLTA DiMAGE Scan Elite 5400II は取り込みの画質が良いので(一番良い画質に設定すると、写真一枚で200MBを越える)、それを Photoshop ElementsGIMP で手入れしていると 平気でメモリを喰い潰して行くんですね。それから、当然と言えば当然ですが、Google Earth も やたらめったらメモリ喰いです。遊んでいて気が付いたら90%近くになってたりします「推奨構成」に“システム メモリ (RAM): 512 MB RAM”なんて書いてあるけどホントなんですかね?)

で、ヨドバシカメラのポイントを駆使したら DDR2 533 1GB のヤツが一枚一万円くらいで買えることが分かったので、思い切って4枚購入しました。ここまでにしてしまうと、僕のPCの使い方では完全にオーバースペックですが、安心料みたいなもんです。Memory Diagnostic の結果も問題なし。写真の編集中でも、使用率は40%程度に抑えられてます。一緒に Google Earth を立ち上げても60%強。これなら安心ですね。

まぁ、おバカな常駐ソフトを いっぱい入れているから いけないのかもしれませんけど……(ESPN BottomLine とか)


2006年12月31日(日)

大晦日は、実家の年賀状印刷に かり出されています。

年々やることが遅くなる一家です。

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