徒歩・徒然

2009年9月上期


2009年9月1日(火)

あっと言う間に9月であります。

平成21年の梅雨入り・明けと梅雨時期の特徴について (気象庁)

梅雨明けは、太平洋高気圧の日本列島付近への張り出しが弱く、このため、多くの地方で梅雨明けが遅くなったほか、日本海側の地方などで、梅雨明けが特定できなかった。

中国地方は梅雨明けを 特定しない だそうです。やっぱり。

ま、過ごしやすい夏で良かったですけど。6年前に東京に引っ越したときの夏も そんな感じだったような……


一気に外回りが増えて忙しくなりそうな予感。


2009年9月2日(水)

いろいろ言われていますが、本当にインフルエンザの感染を防ぐ方法なんてあるんでしょうか?


2009年9月3日(木)

調理中の突然沸騰(突沸)による事故の防止について (独立行政法人製品評価技術基盤機構)

「私は文系だから」とか言っちゃう人でも、小学校の理科の実験でフラスコ使って水を加熱する時に“沸騰石”を入れる理由、ぐらいは知識として持っていた方が良いと思います。ごく普通の、日々の暮らしに関わる問題ですから。先生も きちんと説明してあげてください。

つまり、何の刺激も与えずに ワッと加熱するだけでは 水は沸騰しないんですね、乱暴に言うと。内側からあぶくをつくってやるとか、外から揺らしてやるとかして、キッカケを与えてやることが必要なんです。沸騰石は、要するに細かい穴だらけの石で、水に入れて一緒に加熱すると、穴の中に溜まってる空気が あぶくになって外に出てきて、沸騰のキッカケになります。しかし、キッカケを与えないまんま100℃あたりまで加熱されてしまった水は、ちょっとしたことでもってボーンと爆発(?)してしまうわけですね。(もっと きちんとした言葉を使った説明は Wikipediaの記事などを ご覧ください)

最近は、“回らない電子レンジ”なんてのが出来てますから、こういう事故が起こってしまうのかもしれません。


2009年9月4日(金)

WWWブラウザーの Opera が バージョン10.00(なぜかサーバーに送るユーザーエージェントの情報では Opera/9.80 という表記がありますが)になったので、去年の10月にやったお遊びを今一度やってみました。どんな具合に なっているか……?

Opera Version/10.00 (Presto)
- 100 : Opera/9.80 -

Safari/4.0.2 (WebKit)
- 100 : Safari/531.91 -

Firefox/3.5.2 (Gecko)
- 93 : Firefox/3.5.2 -

なんと、いつの間にやら満点表示になるブラウザーが2つも出来上がっていました。Firefoxも、LINKTEST FAILED 以外のゴミは消えてますし、90点は突破してますから、あと一息ですね。

で、相変わらずの問題児はと言えば……

MSIE 8.0 (Trident)
- 20 : MSIE 8.0.6001.18702 -

とりあえず文章が読めるようには なっているから、良しとしなければいけないでしょうか。


2009年9月6日(日)

アニメ「かんなぎ」の聖地で AR 体験 (スラッシュドット・ジャパン)

ここで話題になっている鼻節神社は、七ヶ浜町の岩場が続く海辺にあって、鎮守の森の静けさと岩場に寄せる波の音が交じり合う、とても雰囲気の良いところです。仙台に住んでいたころ(もう15年くらい前か)は、お気に入りの場所の一つでした。新寺通→産業道路 を東へ向かってワーッと走って行ったら そのうち着きます(なんて乱暴な説明なんだ……詳しくは、七ヶ浜町のサイトで どうぞ)。

もともと地元の人しか知らないようなところですし、これと言って目に付く物も無いので、とにかく いつ行っても人がぜんぜん居ませんでした。しかし、だからこそ、海を見ながら たそがれるのに最適だったんです。神社の登り口の鳥居のところにクルマを止められるスペースがあって、いつも そこにクルマを置いて散歩してました。神社の近くの海岸は、ちょうど良い感じに海を見下ろして腰掛けられる岩場になっていて、漁に出ている小さな漁船なんかが行き交うのを ボンヤリ眺めているのが好きでした。

まさか あそこが、こんな「オタクの聖地」になっていようとは。ビックリです。原作者が宮城県出身の方なんだそうですね。訪れた皆さんが気に入って帰ってくれたんなら嬉しいなぁと思います。あの雰囲気を、あんまり壊さないでいてくれたのか、ちょっと心配ですけど。

他にも沢山ある 似たような小さな神社の一つに過ぎないだろうに、Wikipediaの記事が やたら充実しているのが可笑しい。どこでどうやって調べたんでしょうね。オタクの行動力 恐るべし、です。


2009年9月8日(火)

実は、先週末は所用で東京へ出掛けてました。JRだと時間かかりますねー。

― 雲があると夜景って不気味になりますね…… ―


街に出ると自分のペースで歩けないし、電車に乗ると どうも機嫌の悪そうな人たち(実際、ホントに機嫌が悪いのかもしれない)が多いし、一日過ごしただけで なんだか ぐったりと なりました。

どうでしょうかね。松江は何も無い田舎ですが、それはそれで悪くないんじゃないか とか思ってしまいます。「住めば都」とは言うものの、実際の“都”は 人が居過ぎて、色んなことに無理が掛かり過ぎてる空間のような気がします。


2009年9月9日(水)

夜勤明けの日に健康診断、という無茶を久し振りにやらされました。

「これは過負荷試験」と上手いこと言った人が居ます。確かに、これで何も出なければ本当に何も無いことが分かるのかもしれません。でも、やっぱり、こういう無茶は厭です。


突然ですが……(何の脈絡もございません)

サァ 安里屋(あさどや)ぬ クヤマによ
サー ユイユイ
あん美(ちゅ)らさ 生(ま)りばしよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 目差主(みざししゅ)ぬ 請(く)ゆだらよ
サー ユイユイ
(あた)ろ親(や)ぬ 望(ぬず)むたよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 目差主(みざししゅ)や 吾(ば)なんばよ
サー ユイユイ
(あた)ろ親(や)や 此(く)りゃおいす
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 否(んば)でから みしゃさみよ
サー ユイユイ
(べる)でから 良(ゆ)くさみよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 否(んば)で者(す)ぬ 見(み)る目(み)いよ
サー ユイユイ
(べる)で者(す)ぬ 聞(す)く耳(みん)
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 仲筋(なかすじ)に 走(ぱ)りおりよ
サー ユイユイ
組角(ふんかどぅ)に 飛(と)びやおり
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 村繰(むらく)りし 見(み)りばどぅ
サー ユイユイ
道廻(みちく)りし 聞(し)きばどぅ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 乙女(みやらび)ぬ いかゆてぃ
サー ユイユイ
(あふぁ)り子(ふぁ)ぬ 通(とぅ)りゃゆてぃ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 誰(たる)が子(ふぁ)で 名(な)(とぅ)たらよ
サー ユイユイ
(じ)りが子(ふぁ)で 名(な)(し)くたらよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 兼間子(かねまふぁ)ぬ イシケマよ
サー ユイユイ
蒲戸子(かまどふぁ)ぬ 乙女(みやらび)
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 兼間家(かねまや)に 走(ぱ)りおりよ
サー ユイユイ
蒲戸家(かまどや)に 飛(と)ばしおりよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 兼間子(かねまふぁ)や 吾(ば)ぬん呉(ひ)りよ
サー ユイユイ
蒲戸子(かまどふぁ)や くりやおいしよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 欲(ふ)しやでから さりおりよ
サー ユイユイ
(ぬず)むから まきおりよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ あまぬさにしゃん 抱(か)いだぎばりきゃんゆ
サー ユイユイ
どぅくぬ愛(んぞ)さんや地(じい)や ちょんかむさなよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ ンブフル 道(みち)からよ
サー ユイユイ
(いし)ふだぎ 道(みち)からよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 玻座間村(はざまむら) さりおりよ
サー ユイユイ
親村(うやむら)に 抱(か)ぎおりよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ ういか家(や)ぬ 浦座(うらざ)によ
サー ユイユイ
目差家(みざしや)ぬ 座敷(ざしき)によ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 台(だい)(と)らし 見(み)りばとよ
サー ユイユイ
(さふ)(と)らし 見(み)りばとよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 台(だい)(と)りぬ 美(かい)しやぬよ
サー ユイユイ
(さふ)(と)りぬ 美(ちゅ)らさぬよ
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 八折屏風(やうりべぶ)ぬ なかなんが
サー ユイユイ
絵描屏風(えかきべぶ)ぬ 内(うち)なんが
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 腕(うで)やらし 寝(に)びどぅしょうる
サー ユイユイ
(また)やらし ゆくいどぅしょうる
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 男(ひふ)な子(ふぁ)ん くぬみどぅしょうる
サー ユイユイ
(みどぅ)な子(ふぁ)ん 作(つく)りどぅしょうる
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

サァ 男(ひふ)な子(ふぁ)や 島持(しまも)ち生(ま)りばし
サー ユイユイ
(みどぅ)な子(ふぁ)や 家持(やも)ち生(ま)りばし
マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ

ご存知、沖縄は竹富島の民謡(?)「安里屋ユンタ」です。Wikisourceの項目を元にして書き起こしました)

成立したのは18世紀ごろと思われます。現在、いろいろなバージョンのものが唄われていますが、もともとは このように23番まである長い唄だったんだとか。けっこう“あけっぴろげな”歌詞もある唄なんですね。庶民の間で口ずさまれていた唄だったので、余所者の僕なんかが聞いても親しみやすい響きがあるのではないでしょうか。

内容は、簡単に言うと、島にやって来たお役人(目差主)が、クヤマという美しい女性に一目惚れして言い寄ったところ断られたので、そんなら もっとすごい美人を探して自分のものにして見せ付けてやる! と、奔走する、みたいな感じでしょうか(結局、それは上手く行ったようです)。18世紀ごろの八重山で、クヤマのような女性は珍しく、庶民は痛快な思いをしたのではないかということです。

で、いちばん有名なところ、「マタハーリヌ チンダラ カヌシャマヨ」の意味が、諸説あって良く分かっていないというのも面白い。細かいことに拘らない、おおらかな南の島の空気が伝わってくるようです。

さて、このオリジナルの形で唄って録音してる歌手の方は、いらっしゃるのでしょうか。なんとか音源を手に入れたいと思っているのですが。


2009年9月10日(木)

産経新聞のサイトの記事(僕も自分の身は可愛いので、リンクは貼りません)↓
http://sankei.jp.msn.com/life/education/090910/edc0909102018005-n1.htm

自信が無いから このサイトで政治とか国家とかのことは書きたくないですし、この新聞に書いてあることに反応するのも どうかと思うのですが、あまりに恐ろしかったもので。

福岡市の公務員の男性(53)は「今の憲法は自由、権利が強調され、義務と責任がないがしろにされている。そこに今の日本の問題が集約されていると思う」と話した。

上記の引用部分には、誰の「義務と責任」かが書いてありませんが、文面からして、“国民の”「義務と責任がないがしろにされている」と この人が言いたいのは明らかです。

“憲法”というものは、統治行為のルールを明文化するためのものです。統治をする側の義務と責任が書いてあるのです。だからこそ、前文の主語が「日本国民は、(中略)この憲法を確定する」と なっているのです。国民の義務や責任を書いて国民を従わせるためのものではありません。

「公務員」という統治をする側の人間が こんな恐ろしいこと平気な顔して言ってるんですもんね。別の意味で、「今の日本の問題が集約されて」ますね。

自分達が 憲法を守る能力も 国を良くする能力も持ってないくせに、それを憲法の文面の所為にして憚らない。責任転嫁も甚だしい。「問題」があるのは あんたらの方だ。そんなマインドコントロールに庶民は引っ掛からんぞ。バカにするな。

憲法の第99条には、こう書いてあります。

天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

あの公務員の男性は、自分が憲法違反を犯している自覚など、微塵も持っていないのでしょう。嘆かわしい限りです。

まあ、この人たちは、“外交”と言うとアメリカと中国と朝鮮半島とロシアのことしか言わない人たちで、そんな近視眼で自分達は「真っ当な日本人」で居るつもりなのだから、おめでたいもんだと笑って流せば良いのかもしれませんが。


憲法改正論者の皆さんは、憲法が悪いから 国民が誇りも持てないような ろくでもない国になるんだ、と言わんばかりの人が多いですが、憲法を改正するということは、要するに、統治の仕方を変えるだけの意味しか持ちません。もちろん、それは国を形作る上での大切な一面であることは確かですが、誇り高い皆さんが唱えるような「真っ当な日本人」などという崇高なこととは、次元の違う話です。

憲法の字面をいじっただけで良くなったり悪くなったりするんなら、そんな国は怪しげな宗教団体と一緒です。まして、日本国憲法は、細かいところは個々の法律に任せる形態を採っている場合が多い(例えば、第10条。「日本国民たる要件は、法律でこれを定める。」など。「そもそも日本国民とは誰か?」ということさえ、憲法には直接書いてないのです)。それの字面を変えたところで、そんなのは単なる見せ掛けの変革でしかありません。

憲法の所為にして逃げるんじゃない。他所の国の所為にして逃げるんじゃない。

結局、皆さんがしているのは、根本的な問題から目を逸らして、簡単そうな解決法に飛びついているだけです。


2009年9月11日(金)

CPRMに振り回された一日。

思うんですが、もう、CD-RとかDVD-Rって、一般の人に売る必要ないんじゃありませんか? いくら安いと言っても、一回記録したらおしまい、っていうメディアを積極的に使う場面が そうそうあるとも思えないんですけど。


Video: How Swine Flu Spread (Wired.com)
新型インフル:パンデミックの経過を動画化 (Wired Vision)

こんなことがシミュレーション出来てしまうんですね。

映像を見てると、もう、どっから どう飛んでくるか分からないし、防ぎようが無いなという気になります。職場でも同僚と話していたのですが、予防としては「早く罹って免疫を作るしかない」んじゃないでしょうか。


2009年9月12日(土)

「野球のことはしゃべらない」 落合監督だんまりなぜ? (朝日新聞)

また始まった……

「これまではマスコミを使って選手にメッセージを伝えてきたけれど、直接言うようにした。新聞を読んでない選手がたくさんいるから」

選手の方ばかり向いてファンを放ったらかしにする、という あの人の本質が見えましたね、これで。要するに、マスコミに対する時に、その後ろにファンの姿ではなくて選手の姿を見ていたってことでしょ。

もう、単なる「強いだけ」のチームに なっちまいますよ。魅力も何にも無い。確かに、今の中日は小憎らしいほど強くて、広島なんかから見れば羨ましいくらいなのですが、弱っちいカープの方が よほど人間的な魅力に溢れる いいチームだと思います(多分に贔屓目もありますけど……)。ドラゴンズは、一言で言えば「寡黙な職人の集団」なんですよね。やってる野球は流れるように美しくて惚れ惚れするのに、その完璧さが無機質な感じを受けます。玄人受けしか しないチーム。強いうちは地元のファンもナゴヤドームに足を運びますが、いつか調子を落としたときに、果たして、甲子園のようにファンが詰め掛けるでしょうか?

V9時代のジャイアンツが絶大な人気を誇ったのは、単に強かったからというだけではなかったはずです。長嶋さんを始めとして、人間的にも魅力溢れる人たちが揃っていたからです(監督は無愛想だったようですが……)。そのことを、ドラゴンズの皆さんは少し考えた方がいい。勝てば観客は来てくれます。しかし、勝ってるだけで他に何もしないと、負けたときに離れて行くのです。

ただ、報道陣の皆さんも、ファンを代表して話を聞いてるという大きな自覚を持って、こういう人にバカにされないようにして頂きたいと思います。


Disney to remake Beatles "Yellow Submarine" movie (Reuters)

あの作品の魅力の一つは、掴み所の無い“ヘタウマ”キャラが飄々と活躍するところにあると思うんですが……ディズニー流のハッキリした輪郭の3Dキャラクターや、Robert Zemeckis監督のアップテンポな演出に合うのかなぁ。

リメイクというより、ぜんぜん違う作品になっちゃう気がします。


2009年9月14日(月)

以前、一回だけ通販を利用したことのある会社から、個人情報が漏れたかもしれないという物騒なお便りが来ました。

ご利用いただいたお客様の個人情報が、海外からの攻撃を主とする複数の不正アクセスにより流出した事実が認められました。 とのことです。クレジットカード情報、ユーザーID、ログインパスワード、氏名、性別、生年月日、電話番号、住所、メールアドレス 以上の項目が漏れた恐れがあるらしいです。

一回使っただけだから ユーザー登録は しなかったと思いますし、電話と住所は松江に変わっちゃったから心配ないでしょう。メールアドレスは、既にダダ漏れ状態なので、今さら どうこう言っても始まりません。

ただ、一番ヤバいクレジットカード情報が やっかいですね。今のところ、不正利用されたような形跡はありませんが、ちょっと注意しておくことにしましょう。


2009年9月15日(火)

しかし、勝てないなあ……

やっぱり、ヤクルトには勝てても中日や巨人相手じゃムリだ。「いい勝負」は するけど、それまで なんですよね。

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written by tardy@k.email.ne.jp