Dave Niehaus, 1935-2010 (MLB.com: History)
少々 前の話になりますが、Seattle Mariners の専属アナウンサーだった Dave Niehaus さんが亡くなりました。御年72歳になられた今年のシーズンも変わらぬ声がテレビから流れて来ていただけに、驚いています。
Marinersのアナウンサーと言うと、どうしても “Holy smoke, a Laser Beam Strike from Ichiro!” の Rick Rizzs 氏の方が日本での印象は強いと思います。何しろ、この人のこの実況のおかげで、イチローくんに限らず 外野手からの鋭い送球のことを「レーザービーム」と呼ぶのが、日本の報道での業界標準のようになってしまいましたからね。
しかし、あのプレイの時、ラジオのほうで実況をしていた Niehausさんも、“Ichiro threw something out of 'Star Wars' down there.” という面白い言葉を発していました。Star Wars の世界では、物理的な弾丸よりも光線をぶっ放す武器のほうが多いですから、やはり、あのイチローくんの送球を見て、レーザー光線のようなものを連想されたのでしょう。
僕が印象に残っているのは、イチローくんがシーズン最多安打の記録を更新した時の実況です。アメリカの放送の慣習通り、快挙達成の瞬間から しばらく沈黙して 場内の歓声を放送に乗せたあと、「試合中に笑顔を見せることのない彼が、本当に嬉しそうに笑っています。肩にのしかかっていた重圧から開放されたのでしょう」とコメントされました。決して派手な言葉ではないですが、優しい目で選手を見守る人柄が滲み出ている気がしました。こういう簡単だけれど人間味あふれる言葉が実況で出て来るスポーツアナウンサーは、あまり日本には居ないように思います(どちらかと言うと、プロとしての仕事に徹して「評論的な」言葉しか発しない人が多い。それが悪いと言うわけではないのですけど……)。
Marinersの中継放送では お二人が役割分担をしていて、試合開始から5回表まではNiehausさんがテレビ・Rizzsさんがラジオ、5回裏から試合終了までは その逆、と交代して担当していました。一緒の放送席に座るのは年に数回あるかないか、だったと思います。最近、Dave Sims さんという人が仲間に加わって、若干、その体制が変わってきていましたが、来年から どのようになるのでしょうか。
なお、時事通信と共同通信の記事では どちらも「場内アナウンス」と書かれていますが、テレビとラジオの中継で ご活躍された方ですので、お間違えの無きよう。
久し振りに 鈍行列車(=料金の要らない列車)で どっかに行こうと思い立ち、松江駅を上りの一番列車で出発しました。(以下、時刻は定刻のものです)
● 松江 6:21 → 鳥取 9:10 / 山陰本線 120K(米子から 228K)
この時季の この時刻、松江は まだ薄暗いです。駅に行ったら改札口に人が居なくて、そのままプラットフォームへ入って行ってしまいました。
なぜか この列車は、土休日は平日よりも30分早く鳥取に到着します。で、この後の接続が非常にスムーズに行くダイヤになっています。米子から車掌さんが乗ります。米子で10分、倉吉で11分の長時間停車。鳥取に近付くと、日曜の部活に行くのであろう学生さんたちで ちょっと混雑しました。
● 鳥取 9:31 → 浜坂 10:14 / 山陰本線 528K
一両編成のワンマンカー。5:52益田発(8:00松江発)9:27鳥取着の「スーパーまつかぜ4号」からの乗り換えのお客さんが、結構 乗って来ました。
浜坂では、3分の待ち合わせで次へ乗り換え。
● 浜坂 10:17 → 城崎温泉 11:22 / 山陰本線 168D
二両編成のワンマンカー。最近 架け替えられた、餘部橋梁を渡ります。そのすぐ手前の餘部駅で降りて観光に行った人たちが沢山いました。
終着・城崎の一つ手前の竹野駅で、下りの列車が遅れたとのことで、すれ違い待ちで しばらく止まっていました。城崎着は7分ほどの遅れ。
● 城崎温泉 11:39 → 福知山 13:15 / 山陰本線 434M
どうも ここから先のダイヤが乱れていたようで、折り返してこの列車になる列車の到着が5分ほど遅れました。城崎発は10分弱の遅れ。
ディーゼルカーから電車に変わりました。しかし、相変わらず車掌さんは居ません。
終点の福知山到着は5分程度の遅れに収まりました。
● 福知山 13:54 → 園部 15:12 / 山陰本線 1142M
30分ほど時間が空きました。駅前のセブンイレブンに行って、お金を下ろしてきました。財布の中に1500円しか入れずに長距離の旅行に出てはいけません。
なんだか、一気に電車が新しくなりました。乗り心地も違うような気がします。
園部では、またまた3分の待ち合わせで次へ。
● 園部 15:15 → 京都 15:51 / 山陰本線 2222M
本日 初めての快速列車です。8両編成と、列車も長くなりました。途中の亀岡までは各駅停車で、そこから 嵯峨嵐山・円町(えんまち)・二条 に停まります。
嵯峨嵐山で 観光客と思われる皆さんが 一気に なだれ込んで来て 満員になりました。終着の京都駅は、言わずもがな、です。真っ直ぐ歩けやしません。そして、次の列車に行くには、駅の北端のホームから南端のホームまで 人込みを移動しなければなりませんでした。
というわけで、めでたく山陰本線は京都まで走り切りました。
● 京都 16:19 → 奈良 17:04 / 奈良線・関西本線 2631M
京の都は人が多過ぎるので、早々に通り過ぎて奈良の都に向かいました。「みやこ路快速」という名前が付いています。
夕方5時過ぎに奈良に到着。10時間40分ほどの道中でした。今日の行動は、ここで閉じることにします。
奈良の駅は、夕闇に溶けていました。
今日は とにかく めちゃくちゃ良い天気でしたが、明日は天気が崩れるようなので、また列車に乗りまくって過ごそうかと思っています。
今日は「紀伊半島 4分の3周」という感じになりました。
● 奈良 5:43 → 加茂 5:58 / 関西本線 1702K(列車の始発はJR難波)
昨日よりもさらに早い始動となりました。写真は地下鉄みたいに見えますが、地上です。まだ真っ暗でした。
● 加茂 6:06 → 亀山 7:35 / 関西本線 222D
雨が降り続いていました。2両編成のワンマンカー。途中の伊賀上野あたりから通学の学生さんが増え、終点の亀山では満員でした。
この後、すぐに次の電車(亀山を7:39発)に乗り換えても良かったのですが、どっかで車両故障があってダイヤが乱れているとかで ホームの混雑が凄まじく、一本やり過ごすことにしました。
● 亀山 8:22 → 多気(たき) 9:35 / 関西本線 923D(列車の行き先は伊勢市)
ここから JR東海の管内に入ります。
一本やり過ごすと言っても、首都圏のように3分待てば次が来るというわけではありません。亀山駅のホームで30分ぐらいボーっとしてました。
途中、すれ違いの電車が7分遅れていたため、その煽りを喰って こちらも7分遅れましたが、最終的に遅れが4分ほどに縮まりました。
● 多気 9:43 → 新宮 13:41 / 紀勢本線 329C
今回乗る列車の中で、最も長い時間 走っているのが これです。終点まで 4時間近く掛かります。
しかし実は、そのうち一時間ほどは、駅に止まってるだけなのです。紀伊長島で32分(11:01着・11:33発)。熊野市で29分(12:43着・13:12発)。「発車まで30分ほどお待ちください」のアナウンスとともに、ひたすら待つ時間が始まります。
その長時間停車の一つ、熊野市駅にて。
左端の3番ホームに止まっているのが、我らが329C普通列車です。右のほうの2番と1番を使って 名古屋行きの「南紀6号」と紀伊勝浦行きの「南紀5号」が行き違いをするため、3番に押しやられた格好になっています。しかし、この行き違いが起こるまで、既に20分 待っていたわけです。なんというノンビリさ加減。
要するに、全区間 通して乗る人なんか ほとんど居ないということなんでしょう。まあ、こういうノンビリした道中が鈍行旅行の良いところなので、こっちも ただひたすらボンヤリ待ってました。久し振りだなぁ、こんな ゆったりした心持ちになるのは。
● 新宮 15:22 → 紀伊田辺 18:10 / 紀勢本線 2338M
新宮駅で1時間40分ほど空きました。JR西日本管内に戻ります。
今回 初めて、全てロングシートの「通勤電車タイプ」の車両でした。初めの方こそ、帰りの学生さんたちで賑わってましたが、途中からはガラガラ。白浜の辺りで また少し混んできたかな、と言ったところです。
「熊野古道」を歩いて来たと思われる年配の皆様も良く見かけました。雨の中、お疲れ様でした。
串本を過ぎて夕方5時を回ったら、もう日が暮れて真っ暗になりました。本日は、和歌山県田辺市で行動を終わります。それにしても、一日中 雨 でしたね……
田辺市の海岸、扇ヶ浜にて。
お隣の白浜の方を望む。
砂浜で地元の少年野球チームがトレーニング中。
いずれの写真も、写ってるものが小さ過ぎて ごめんなさい。
というわけで、紀伊半島の南の方は良い天気だったんですが、北に上ると雲が広がってきて、松江に帰ったら小雨が降ってました。本日は、あまり時間をかけずに帰ろうと思い、贅沢に特急列車を使いまくりました(それでも、道中は6時間ちかく掛かりました)。また いつか、別の方面で 鈍行の旅を やりたいと思います。
島根県内アメダスシリーズ。14日の続きです。
今日は、一気に7ヵ所を周ってきました。
伯太(はくた)アメダス[有線ロボット雨量計]
降水量のみの観測点です。写真の左奥の方に写っているのが雨量計の本体です。
安来市伯太町=旧・能義郡伯太町(のぎぐん・はくたちょう)の、民俗資料館の裏手に敷地が設けられていました。
横田アメダス[有線ロボット気象計]
風向・風速、気温、降水量、日照時間の四要素に加えて、積雪深を観測します。
奥出雲町横田=旧・仁多郡横田町(にたぐん・よこたちょう)。県立横田高校の校門の脇にありました。周りの地区に比べると、少し高台になっているところです。校内は何やら工事中で、工事用のフェンスが張り巡らしてありましたが、見たところ観測には影響なさそうです。
大東(だいとう)アメダス[有線ロボット雨量計]
雨量計のみの地点です。
雲南市大東町=旧・大原郡大東町(おおはらぐん・だいとうちょう)。大東公園から西に外れた、どこかのお宅の畑の傍に立っていました。「柵の中に入らないでください」という注意書きが付いているものの、柵は ありません。でも、本体は高いところに嵩上げされて設置されていますから、そんなに簡単には悪戯されないと思います。
掛合(かけや)アメダス[有線ロボット気象計]
基本の四要素の観測点です。
雲南市掛合町=旧・飯石郡掛合町(いいしぐん・かけやちょう)。県立三刀屋(みとや)高校 掛合(かけや)分校の校庭の隅にありました。ここもやはり、町から坂を少し登ったところに位置しています。
僕は未だに、この地名を「かけや」と読むのはワケが分かりません。ホントは「掛谷」って書いてたのを どっかの誰か(声だけデカいアホ有力者みたいな人)が間違えて書いて、それが定着しちゃったんじゃないか。
このアメダスを見上げながら歩いていたら道を踏み外して、コンクリートの斜面を1メートル半ほど落っこちました。で、手に持っていたカメラを 思いっ切り ぶつけてしまいました。一瞬 青ざめましたが、どうやら撮影機能には問題ないようです。α900が頑丈で助かりました(ただし、プラスチック製の液晶画面カバーが粉々になりました……)。「夢中になると周りが見えなくなる」典型ですね。ドジ。
赤名(あかな)アメダス[有線ロボット気象計]
基本の四要素+積雪深の観測点です。かなり広く柵で囲ってあります。
飯石郡飯南町(いいしぐん・いいなんちょう)=旧・赤来町(あかぎちょう)。“島根県中山間地研究センター”という施設の敷地内にありました。ここは、周りの地区と同じ高さの土地です。平日は、職員の方たちとかが いらっしゃって、もっと賑やかなんですかね?
川本(かわもと)アメダス[有線ロボット気象計]
基本の四要素の観測点です。
邑智郡川本町(おおちぐん・かわもとまち)の中倉と呼ばれる地区にありました。どこかのお宅の畑の脇です。
町の中心部から 細めの道を うねうねと登った、小高い丘の上といった感じの地区です。川本町自体は、いわば、江の川に沿った谷のようなところに位置するので、少し高い場所に設置した方が良いと判断されたのでしょうか。
大田(おおだ)アメダス[有線ロボット気象計]
基本の四要素の観測点です。
大田市役所に ほど近い、“鳴滝児童公園”という公園の一角に設置されていました。ここも、市の中心部から見ると少しだけ高台になっており、周りは住宅街が広がっています。
くだらない見聞録に長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。
実は この後、出雲アメダスにも行ったのですが、発見したときには日が暮れて真っ暗になっていたため、また後日あらためて見に行きたいと思います。
「龍馬伝」暗殺シーンに「愛媛知事選」当確テロップで苦情200件 視聴率は21・3% (産経新聞)
大丈夫。アナログ放送が終わったら、ニュース速報は“データで送られてきて、表示させるかさせないかは見る方が選べる”ようになりますよ。
いや、ホントにそうなるか知らんけど。少なくとも技術的には可能なはず。
Le Centre, l'Ouest et l'Est sous la neige et le verglas (Le Monde)
すごい雪。
なんだかヨーロッパの方が大雪に見舞われているらしいです。
ひょっとしたら今年の冬は日本も他人事でないかもしれない、とか、こんなニュースを見ると考えちゃいます。早いとこ冬タイヤに交換しに行こうかな。